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  • しまうま

    とある地方の町工場。
    ここの2代目であるK社長は、
    小型化する携帯電話を
    画期的なアイデアと
    長年培ってきた技術で
    今後さらに革新的に進歩させるであろう
    部品を作り上げた。

    町工場の名もない実績もない工場。
    日本中に名を轟かす大企業の
    アポを取ることさえ難しかった。
    1年の月日を費やして取り付けたアポ。
    明日はいよいよ自社製品が
    世に認められる第一歩である。

    K社長は始発を乗り継ぎ
    大都会東京へとたどり着いた。
    ここからはY線で3駅。
    小脇に自社製品を大切に抱え、
    通勤ラッシュの電車へと乗り込む。

    「これが、都会の通勤ラッシュ…。」
    こんなことでへこたれる訳にはいかない!
    それにしても、
    周りの乗客全てが携帯電話をいじり
    イヤホンを付け、乗っている。
    まもなく自分の製品が、この人たちの
    手に持つ携帯電話に…
    …すると、目的の駅のアナウンスが聞こえた。
    「あ…、お、降ります…。」
    誰も見向きもしない。
    焦るK社長。
    「すみません、降ります!」
    「降ります!!降りまーす!!」
    一向に反応はない。
    『あぁ、自分が売り込もうとする携帯電話で
    自分自身の夢が潰えるのか…。』
    深い悲しみと、満員電車に酔った
    K社長が ボソッと呟いた。
    「吐きそう…。」

    定刻通りにたどり着いたK社長。
    その製品があなたの携帯電話に
    使われているかどうかはわかりません♪

     
  • 0.血苺

    僕がまだ小学校に上がる前の事。

    僕は時代劇が好きで、毎週父と一緒に『暴れん坊将軍』を観るのを楽しみにしている渋い子どもだった。

    炬燵に入っていた記憶があるから、多分冬のある夜…
    僕はいつものように父の隣で、火消し頭の北島三郎に惚れ惚れしていた。

    暴れん坊将軍の後の『土曜ワイド劇場』が始まるのを待つ母は、僕の横でうつらうつらしている。

    不意に襖が開き、5歳違いの姉が入って来た。
    姉は隣の部屋の小さいテレビで、バラエティ番組を観ている。おそらくCM中にトイレに行くのだろう。

    姉は僕にちっとも優しく無い。
    今も、時代劇を観ている僕を“ジジくさいガキ”と言わんばかりに一瞥していった。

    その後もテレビに夢中だった為、僕は姉が長い事トイレに籠もっていた事に気づかなかった。
    水を流す音が聞こえて、(あれ、まだ入っていたんだ)と驚いたくらいだ。

    出て来た姉は挙動不審だった。僕や父から思いっきり顔を背け、足早に出て行った。
    しかも隣のテレビは付けっ放しなのに、二階の子ども部屋に駆け上がって行ってしまった。

    「おねえちゃん、どうしたのかな」
    「…さあな」

    だんだん、母に似て口が達者になってきた姉を、寡黙な父も持て余し気味だったようだ。

    僕もCM中にトイレに立った。
    …そして…恐ろしいモノを見た!

    トイレの床に残る染み…血だ!

    姉が…怪我をしたのか?…いや、あの姉が怪我をして何も言わないわけはない。きっと大騒ぎするはずだ!

    それじゃ、この血は?
    姉が何かを殺して…喰った?
    まさか…あれは姉じゃなくて…山姥?

    一瞬のうちにそんな考えに囚われ、僕は炬燵の部屋に逃げ帰った。

    「お父さん!…トイレに血が落ちてる」
    「えええっっ!!」

    父は驚愕したが、僕が期待した反応とはちょっと違った。
    トイレに確認しに行こうともせず、いきなり母を揺り起こした。

    「おい!……◯◯が……だから…ちょっと様子見に行ってやれよ」

    良く聞こえなかったが、母に姉の様子を探らせようとしているのだった。
    山姥かもしれないのに…なんてオヤジだ!

    母が二階に上がって行き、僕は父を非難の眼差しで見つめた。
    でも、父はそんな僕など目に入らず、そわそわした様子で煙草を吸っていた。

    やがて、母が戻って来た。

    「…鼻血が出たんだってさ」

    ぶすっとした顔で母が言った。

    「………」

    なんだ、鼻血か〜!成る程、鼻の穴にトイレットペーパーを突っ込んだ顔を見られたくなくて顔を背けていたんだな。
    真相が分かって僕は楽しくなった。明日笑ってやろう!
    あ、でも…調子に乗って笑うと、姉に殴られて僕が鼻血を出す羽目になるな…程々にしておこう。

    幼かった僕には、そわそわしていた父のテンションが急激に落ちた理由が分からなかった。

     
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