【怖い話】うぶ声/HN:ボサノバ

あれは20年程も昔の事です。
当時、無理が祟ったのか貧血が酷くなり、もともと生理不順などもあったため、検査をかねて産婦人科病棟に入院しました。

当時、世間知らずだった私の病室は分娩室の隣。
無邪気にも『命の誕生する部屋の隣』と思ってました。あの事があるまでは…。

入院初日は自分の体を支えるのがやっと、少し歩くと息切れするため車椅子を借りて部屋まで行きました。陽射しが柔らかで気持ちよい風が入ってきます。
病衣に着替え、看護婦さんと検査に向かう時に分娩室が隣にあるのに気付きました。
『夜中でもバタバタすると思う、うるさかったら言ってね』、その時は文字通りに受け取りました。

二日目の夕飯が済み、寝る前に部屋のシャワーを使ってました。
『………………』、(なにか話してる?)

濡れた髪をタオルで包んで、ドアから顔を出します。分娩室のランプは消えたまま。
(気のせいか、さっさと寝よう)

日付がかわって少しした頃、何かしら変な感じがして目を開けました。

『……………!』『………………』、隣から話し声が漏れてきます。
次の瞬間、元気いっぱいのうぶ声。女性の悲鳴も混ざってました。

(お産は大変なんだなあ)、と思い寝返りをうったら
顔面がひしゃげた黒焦げの赤ちゃんがいました。

『うぎゃあー!』、大絶叫。夜勤の看護婦さんをみた瞬間、大泣き。『でた、でた。』、『怖い夢でも見たのかな?』、『お産は終わったの?』、『今夜は無いよ?(笑)』、『ちがう、さっきまで壁越しに……』。
看護婦さんの顔がひきつりました。

『ベッドと壁のあいだから、顔面がひしゃげた黒焦げの赤ちゃんが出てきた』。
青ざめていく看護婦さん。当直の先生に連絡をとってくれて、詰所にある仮眠ベッドで休ませて貰いました。

翌日、すこし狭いけど空いたから、と部屋を変えてもらいました。
ただ、ドアをあけた瞬間、分娩室から聞こえた『あの声』が……。

ちょっと限界だな、と思ったので
『他にありませんか?』
と、さらに無理をいって大部屋に変わりました。

大部屋は陽射しが良いのですが何故か、私のベッドは湿っている。
気持ち悪くて、なるべく共有スペースで過ごしてました。

 

『あなた、見ちゃったらしいね!?』、

『なんですか?』

『貴女はしらないだろうけど、あそこに入ってた人。赤ちゃんの顔がなくて、パニックになり、発作的に灯油かぶって、二人で焼身自殺したのよ。こんな顔じゃなかった?』

そこには、あの赤ちゃんと焼けただれた女性がいました。

 

次の瞬間、目を覚ました時は詰所の仮眠ベッドでした。
そこで、看護婦さんから、『見えるのね?』、『聞こえるし、話せます。力がコントロール出来ないので普段は関わらないようにしてます』。

『貴女が知らされた話はその通りで、
その女性が入院してた部屋が、最初に案内した部屋。しばらく締め切っていたから風を通し、ベッドは新品をいれたけど。わかっちゃうのね』

『私のところだけ、じめじめしてるんですけど…』

『赤ちゃんと奥さんを同時に亡くしたご主人がベルトで首をつってね……』

 

すぐ退院したのは言うまでもありません。

 
  • ロビンM

    面白いかった

     
    • ボサノバ

      ありがとうございます。

       
  • 匿名

    ↑たぶん、読んでると思う。そして、馬鹿にしてると思う。

     
  • 怪談マニア

    文章下手すぎ。

     
    • 匿名

      作家じゃあるまいし素人が書いてるんだから当然だろ

      お前は何を求めてる?

      そういうお前はどんな文章書くんだよ

       

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