背の高い黒い人/HN:河上龍泉

背の高い黒い人/HN:河上龍泉

この話は厭な話です。子供が一人、亡くなっています。したがってそういう話が嫌いな方は読むのをお控え下さい。

おばあちゃんの実家は小さな町。これといって目立つような建物も何もない閑静な田舎町。

友達で七海ちゃんという女の子がいた。七海ちゃんは東北のほうから越してきた女の子。

家柄が良くて、いつも身綺麗な格好をしていた。フリフリのお姫様みたいな洋服とリボン。目もクリクリしてて可愛かった。

その七海ちゃんと遊んでいたある日、日が暮れて明日も遊ぼうねと約束した。

翌日、家を出て七海ちゃんの家に向かおうと玄関から一歩外へ出たときに、七海ちゃんの家から電話があった。

電話によれば七海ちゃんは、病気になってしまったそうだ。だから遊べない。そう電話があった。

だからまあその一週間後、七海ちゃんの具合がだいぶ良くなったのでまだ万全じゃないが見舞いに行くことになった。

七海ちゃんの家に向かう。と、急に体調が良くなったはずの七海ちゃんの体調が悪くなり、そのまま還らぬ人になってしまった。

その何日か後、悲しみに暮れる家族と町の人が七海ちゃんの家で葬式をした。

そしてふと葬式に参列している人の中に異常に背の高い全身上から下まで黒い人が、七海ちゃんの棺を見下ろしてる。

あまりに異常な光景に何も言えずにいると、そのままその黒い人はぐぅーっと棺に吸い込まれるように棺の中に消えた。

(ええっ)と思って唖然としていると、七海ちゃんのおばあちゃんが後ろから顔面蒼白で

「七海は今、神さんに魂を持ってかれました。これで家の家系に男の子が生まれます」

そう言った。

子供だったのでよくわからないが、おばあちゃんはどうやら七海ちゃんが亡くなるのを見越していたというか、知ってたような口調なんだ。

それからその七海ちゃんの一家は町からいつの間にか居なくなった。

あの黒い人のようなものが一体何者で、おばあちゃんの言葉の意味がどんなものかはわからない。ただ厭な話だと思った。

多分おばあちゃんは子供を犠牲にして家を栄えさせたんじゃないかなあと思う。

 

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