思い出した?③/HN:すぐる

思い出した?③/HN:すぐる

②の続き

俺「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」

俺は発狂した。

何も考えられない。ただただ俺は叫んでいた。

このままじゃ精神的に壊れそうだ。

ドカッ!

その時Aに思いっきり殴られた。

A「落ち着け!!!」

Aに殴られたおかげか、少し頭を冷やすことができた。

A「いったいどうしたんだ?」

俺「この女…俺の母さんだ」

A「は…?んなわけあるかよ、なんでお前の母さんが!」

俺「わかんねぇよ!この腕時計俺が昨日あげたやつなんだ」

俺もAもしばらく放心していた。

落ち着いてみると、正当防衛とはいえ俺とAは殺人犯だ。

俺「明日の朝、警察のとこへ行くよ。全部俺1人がやったことにする」

A「で、でも…」

俺「A!お前はもうすぐ結婚するんだろ?」

Aはこの前、付き合って三年近くなる彼女へのプロポーズが成功したと自慢していた。

白いワンピースの女の正体が母さんである理由は定かではないが、俺が原因の可能性が高い。Aは悪くないし俺の命を救ってくれている。

実際Aは数度殴打しただけで、殺したのは完全に俺だ。

俺「いつもAには世話になってるし、たまにはこういうのもありだろ?正当防衛だしそんなに長く刑務所には拘束されないさ!」

A「だめだ!俺も…」

Aは最初俺だけが罪を被ることに反対したが、しばらくの説得の結果、了承してくれた。

A「すまない…」

Aは泣いて感謝した。やはりAはいいやつだ。最高の親友だ。

俺「とりあえず帰ろう。俺は母さんの部屋に何か手掛かりがあるのか調べたいし、それにやり残していることがある」

A「分かった帰ろう」

そうして俺らは帰路についた。家についた頃にはもう夜中の3時近くになっており、全身クタクタであった。やはり母さんはいない…。

軽い傷であったが、簡単に腹に包帯を巻き、そして母さんの部屋に向かう。

その前にC子に電話した。さすがに夜中なので、なかなか出ない。何回もかけるとやっとC子が電話に出た。

C子「もしもし??」

C子の眠そうな声が聞こえる。

俺「C子、話したいことがある。今から家に来てくれないか?」

C子「まさか白いワンピースの女のこと!?俺君大丈夫なの!?」

俺「白いワンピースの女の事は解決したし、他に話したいこともある。家近いしすぐこれるだろ?鍵は開けておくよ」

C子「分かった!軽く化粧したいし、ちょっとしてから行くね」

俺「ああ、待ってる」

そう言って電話を切った。C子にもこの事件の全てを知ってほしいし、そしてやり残したこと…それはC子に想いを伝えることだ。

待っている間母さんの部屋を物色する、そういえばいつも肌身離さずもっていた日記が怪しい…。そう思い日記を探す。

あった…。母さんのいつものカバンの中に日記があった。

読む前に携帯の充電が切れそうなことに気づいたので、二階の自室に戻り携帯を充電する。

さてと…。日記を最初から開いてみる。だいたいはいつもの日常の事が書かれていた。そしてページをめくっていると。

○月×日
「俺君が最近様子がおかしい…。こわい…」

え、なんだこれ!?俺がこわい? その日は事故にあうけっこう前の日付だ。ぐっ!頭が痛い。ページをめくっていく。

○月△日
「今日俺君に殴られた。パチンコに負けてむしゃくしゃしてたらしい。こわい…」

○月×△日
「夜中いつも上の部屋でいつもの悪友とドンチャン騒ぎしている。うるさくて寝れない」

△月××日
「今日も殴られた。殴っているのを楽しんでいるようだ。痛い…」

△月○△日
「完全に私に対して暴力をふるうのが当たり前になってきている。背中にタバコの火を押し付けられた。私が泣き叫ぶのが嬉しいのか? だめだ苦しいよ…助けて」

思い出した。

俺は母さんに

虐待を繰り返しいた。

ズキッ!
頭が割れるように痛い!痛い!

記憶障害のせいか今やっと完全に思い出した。

そう…俺は最低な人間だった。毎日のように母さんを殴った。

社会の中で自分が認められない、何もうまくいかなかった。そのフラストレーションを母さんにぶつけた。

身体中アザだらけなのは母さんがドジだからではない。俺がそうしたんだ。

母さんが泣き叫ぶ姿を見ることが、やがて快感に感じていた。

俺は何をしていたんだ…殺されて当然だろ…。俺がフリーターを始めたきっかけも、俺の虐待のせいで母さんが身体を壊したからじゃないか。

思い出すまでは仲良し親子だったのに。実際はどうだ?俺は母さんをゴミのように扱っていた。

俺はなんて愚かだったのか、自然と俺は号泣した。そして日記を読み進める。

△月×○日
「虐待がエスカレートする。全身が傷だらけだ。死にそう…。俺君なんか死ね死んでしまえ。社会のゴミが」

×月○日
「決意した。こいつは母として殺さないとだめだ。殺してやる必ず、絶対に殺してやる」

×月△日
「やった!!あいつが事故を起こして意識不明の重体らしい!あぁ神様…どうかこのままあいつが死んでしまいますように…」

☆月○日
「あいつが目を覚ましたらしい。退院したら戻ってくる。嫌だ嫌だ嫌だ」

×月☆○日
「あいつが今日帰ってきた。身構えたが、何もしてこない。それが逆に怖い…。あいつが夜寝静まった後殺すタイミングを伺ってドアの隙間からじっと見ていたが勘づかれたので逃げた」

×月☆×日
「俺君がいつもバイトに行く時に通る細い道にまきびしをまいたが失敗」

「放火して殺そうとと思ったが失敗する。なんであいつはタイミングよく起きたんだくそ。仕方ないので白いワンピースの女が出たと嘘をついて演技して乗り切った」

×月△○日
「母の日でプレゼントをもらった。あいつ何を企んでいるんだ?原付きのタイヤを切り裂いてやった。しかしことごとく失敗に終わる。なにやら俺君がB君のことで騒いでる」

×月△×日
「俺君が○△神社に夜1人で行くらしい!これはチャンスだ!白いワンピースの女のせいにして殺そう!白いワンピースを着て変装し、今日絶対殺す。コロス…」

ここで日記は終わっていた。

母さんは確かに俺を殺そうとしていた。その理由も分かった。

でも…あれ?

ちょっと待てよ…
おかしくないか?

やっぱりおかしい!

母さんは白いワンピースの女ではない…。

母さんは白いワンピースの女の振りをして殺しにきただけだ。

母さんはBを殺していない。

まだ何も解決していない…!!

冷や汗が流れる。俺がしたこと…母さんを殺しただけ。白いワンピースの女はまだ生きている…。

よく考えると確かにあの日二階の窓に白い女が張り付いていた。そんなの人間にできることじゃない…!

とりあえずすぐにAに電話をかける。

A「もしもし?」

俺は全てを話した。母さんを虐待していたこと。白いワンピースの女の正体は母さんではないこと。

A「まじか…。お前大丈夫なのか!?白いワンピースの女に狙われているのはお前なんだぞ!!」

俺「今のところは大丈夫…」

A「お前は絶対生きろよ!ほんと頼む…!」

俺「分かった約束する!C子が家にもうすぐ来るし、想いを伝えないといけないしな!」

A「は?」

俺「いやこんな状況だからこそC子に想いを伝えたいと思って!」

A「いやいやなに言ってんの?」

俺「え?だからさっきC子に電話して今から家呼んで告白すんだよ!なにがおかしいんだよ!」

A「なにいってんだよ…

C子は死んだじゃないか…」

??????????????

Aは何を言っているんだ?C子が死んだ?さっき電話したじゃないか。

A「お前とC子は原付きで二人乗りしててトラックに跳ねられて、C子は死んだんだよ!!!」

ズキズキッ!!
頭が痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイ…。

A「お前看護師から聞いたんじゃなかったのか…!?」

あぁそうか。全てを思い出した。

肝だめしの帰り俺はC子と二人乗りをしてて一緒に跳ねられた。

確かにあの事故の後から、A、B、C子と四人でいるとき会話が少しおかしかった。噛み合わなかった。まるでAとBはC子を見えていないようだった。居酒屋で最初ビールが3つしかこなかった。

全て…辻褄が合う。

そしてあの肝だめしの夜…C子は白いワンピースを着ていた。

ズキッ

あのとき二階の窓で目が合ったときの顔を思い出した。完全にあれはC子だった。

そうだった。

A「もしもしっ!?俺君!!大丈夫か!?!?」

携帯を耳につけているのにまるで遠くから声が聞こえてくるようだった。返事をすることができない。

ガチャ…。

玄関のドアが開く音がした。

タッタッタッ

ゆっくり階段を上る音が聞こえる。

タッタッタッ

あの肝だめしのとき俺が肝だめししようと言い出した。そして俺が目薬をしたせいでC子を死なせた。

タッタッタッ

Bがあのとき隠れて驚かせなかったらC子は死ななかった。

タッタッタッ

足音は俺の扉の前で止まった。俺は金縛りにあったかのように動くことができない。声も出ない。心臓が今にも爆発しそうだ。

ガチャ

扉が少しずつ開く…。

白いワンピース姿のC子がそこにいた。ゆっくり近づいてくる。助けて…。

意識が遠のいていく中…

C子の声がハッキリと聞こえた。

「オモイダシタ…?」

※2013年8月25日 0:55に奇妙に投稿されたものです。

 
  • 鼻血ブー助

    天通が定着する前に、奇妙で読んだ気が……
    奇妙は、掲示板に書き込むタイプだからあんまりコメント付かないんだよね(´;ω;`)

    私は、奇妙で読んで…コメントは天通に…って感じ。

     
  • 匿名

    確かに見殺しだな…。
    おかしいんだよここ、昔から(笑)

     
  • 紫姫

    かなり 前の作品をバックして 読みあさり 最中♪ 何と!? 良作品発見!? ①~③を 一気に 読み 最後 何故… B君 と 俺君 だけ 白いワンピースの女に 殺されたり&殺されそうになる 理由が、明らかになる♪ 本当に ホラー・サスペンスの小説を 読んだ スリル&怖さ&犯人(幽霊)だった。 主人公(俺君)のバイク事故で 一時的な記憶喪失(記憶の断面&思い違い) 母親が、何故か 俺君に 怯える等 話しのテンポ等 先を知りたく目が離せず 光景が、浮かびました♪ さぞや 沢山のコメント在ると 思ってたら コメント0件!? 思わず コメント 書きました♪

     

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