思い出した?②/HN:すぐる

思い出した?②/HN:すぐる

①の続き

目が覚めた。嫌な夢でも見たのだろうか汗でびっしょりだった。夜中の3時だ。少し暑くなったので窓をあける。

すると家の縁側に誰かがいるのが見えた。なにやらこそこそなにかしている。

俺「誰だ!!!」

俺が叫ぶとそいつは急に家の中に入ってきた。

母さん「ぎゃー!!!」

悲鳴が聞こえる。俺は急いで一階に戻ると、母さんはしりもちをついていた。

俺「母さん!誰か入ってこなかった!?」

母さん「変な白いワンピースの女が家に入ってきて…。母さんがいることに気づくと家の裏戸の方に逃げたわ!」

俺は恐る恐る、家の裏戸のほうに近づく。心臓が痛いくらいに高鳴ってきた。よしいくか。

ばっと裏戸を見た!

しかし誰もいない。家の裏戸も鍵が閉まっていた。

家の中にまだいるのか?

しかし母さんの部屋から裏戸までは隠れる場所もなく、その後家中を探しても女は見当たらなかった。

それにしてもあの女はこそこそ何をしていたのか?家の縁側を見てみると、

古新聞に大量の灯油が注がれていた。

放火する気だったのか!あの時に目覚めなければ家は燃やされていたであろう。あの女の正体、原因を突き止めないと命が危ない。

母さんは精神的に弱いので俺は心配になり声をかける。

俺「母さん、大丈夫?」

母さん「も、もう大丈夫よ」

母さんは案外平気そうで安心した。いつもなら気を失ってしまっていたと思うが少し精神的に強くなったのかな? 明日母の日のプレゼントを買って気を紛らわしてあげよう。

A達をあんまり巻き込むのもあれなので今回の事は言わないでおこう。とりあえず再び警察に通報し周囲を警戒してもらった。

これで安心とはいかないが疲れていたのでまた眠りにつく。

次の日、昼前ぐらいに起きた。今日はバイトはないが母の日のプレゼントを買いに行こう。

そう思って原付きに乗ってデパートまで向かう。何がいいかな? デパートにつくと母の日セールがやっていた。

が、なにを買えばいいのか分からない。C子にメールで聞いてみると腕時計がいいんじゃない?と言われた。正直そんなにお金に余裕があるわけではないので、安めのシンプルな腕時計を買った。

そういえば母さんは腕時計を壊していたしちょうどいいな。と思い家に帰る。

帰る途中、また山のふもとを通らないといけない。行きはなにもなかったがさすがに少し気味が悪い…。

しかし幸い今日は誰もいなかった。胸を撫で下ろし、家につく。

早くプレゼントを渡したい、そう思い母さんの部屋に勢いよく入る。

母さん「あ、…ぁあ…」

ドアの音に驚いたのか、母さんは驚いてびくびく震えだした。

俺「ちょっと驚きすぎだって!笑、あとはいこれ!母の日だからプレゼントな!」

そう言って綺麗にラッピングされた腕時計を渡す。母さんはちょっと驚きながらも少しずつ包装をはがし、腕時計をみると少し笑顔になった。

母さん「……ありがと」

ぼそっと呟いたぐらいだったが、喜んでいるようだった。俺はそれが嬉しくて足取り軽く自室へと戻る。

今日の夜はA、B、C子達と遊ぼうかな。そう思っていると窓が急に暗くなった。

二階にある自室の窓の方を見た。白いワンピースの女がこっちを見ていた。俺に対する憎悪がこもった目をしていた。肌はまるで死人のように白い。

でもあれ?こいつはまさか…

チャララー♪

携帯の着信音で目が覚めた。どうやら気を失っていたらしい。窓にはもうあの女の姿はなく、障害のせいか全く顔を思い出せない。

携帯を手に取る。Bからだ。

俺「もしもし、どうした?」

B「…て…」

俺「電波悪いな。もしもし?」

B「……白い……おんな……け…」

俺「白い?おんな?」

B「うわわああぁぁぁぁぁああぁあぁーーー!!!!!!!!」

突然Bが叫んだ。

俺「おい!B!どうした!?もしもし!?」

「…」

返事がない。

俺「もしもし!もしもし!?」

「………オモイダシタ?……」

ガチャ。電話が切れた。最後にBの声ではない無機質な女のような声が聞こえた。Bが前言っていたストーカーか!?

俺は再びBの電話にかけ直す。しかし何度かけ直してもBが電話に出ることはなかった。

俺はパニックになりながらもAとC子にBが襲われた事を電話し、AとC子が俺の家に急いで来た。

A「おい!俺から電話してもBに繋がらない!警察には電話したか!?」

俺「わ、忘れてた!すぐ電話する!」

A「俺はBの家の方向を探しにいく!」

C子「私も探しに!」

俺「待って3人で探そう!俺が電話し終わったら一緒に行こう」

A「え??、分かった早く電話しろ!」

警察に事の事情を話し(最後の無機質な女の声は伏せておいたが)、三人でBの家の近くを探しに行った。

いない。

居酒屋の近くを探したがこっちにもいない。警察も一晩中町を探したが見つからずBは行方不明となった。

C子「Bどこに行っちゃったんだろ」

C子は泣き出し俺は背中をさすることしかできなかった。

A「俺君1人でなにしてんだよ、もっとBが行きそうなとこ考えろよ!Bは他に何か言ってなかったか?」

俺「白い女?としか言ってなかった!電波が悪くて聞き取りにくかったんだよ!」

A「電波が悪い!?早くそれを言えよ!電波悪いってことは地下とかにいるってヒントだろ!」

さすがAだ。こういうときは頭も働くし何より頼もしい。

俺「地下がある建物…地下鉄?」

A「ばか、いま夜中だから地下鉄はないだろ。電波悪い…まさか○△神社?」

俺「お、おいやめろよ、なんであんなとこいくんだよ!」

A「他にないだろ!探しにいくぞ!」

そして原付きにまたがり神社に向かおうとしたが、

原付きが暴れだし俺は放り出された。幸い草むらがある所に投げ出されたので怪我はなかった。

C子「大丈夫!?」

A「お、おい!大丈夫か!?」

俺「草むらのおかげでなんとか…原付きが急に…なんで?」

AとC子は原付きの近くまで見に行くと、顔が青ざめた。

俺「A!どうしたんだ?」

A「…原付きのタイヤがナイフかなんかで切られてパンクさせられてる」

俺も立ち上がり見に行くと確かにタイヤが切られていた。

おかしい。さっきデパートの帰りのときは原付きは普通に乗れたしタイヤも普通だった。やはり白いワンピースの女に狙われているのはBだけじゃなくて俺もなのか?

三人で話し合った結果俺の身を案じて俺達は一旦家に戻ることにした。警察に○△神社にいるかもしれないことは話しておいた。

もう明け方の5時近くということもあり、三人はとりあえず解散し、俺は部屋に戻った。そのままベッドにうずくまる。

Bは大丈夫なのか…。Bの次は俺だ…。こうなるとオチオチ寝てもいられない。俺は護身用に金属バッドを片手にずっと起きてやる。

疲れていたせいかすごく眠かったが、恐怖感が勝ち起きていられた。

日も上り11時近くなったころ電話がなった。警察からだ。

俺「もしもし!」

警察「もしもし、Bさんが発見されました」

俺「ほんとですか!?Bは今どこに?」

警察「非常に申し上げにくいのですが、Bさんは遺体で発見されました」

え?

俺「う、嘘ですよね…」

警察「Bさんは○△神社の本堂の隣の小屋で無惨な姿に…。何者かに殺害されたとみて捜査しています」

Bが死んだ。殺されたんだあの白い女に。しかも○△神社で…

俺達があの日肝試ししたせいだ。霊の怨みをかってしまったんだ。でもなぜ俺とBだけ…?

俺は友を失ったショックと次は自分が襲われるという恐怖で放心していた。

AとC子にBが亡くなったことを連絡した。電話するとAは泣き叫び怒り狂っていた。C子はなぜか落ち着いていた。強かっているのだろう…。

Aと電話したとき、

A「白いワンピースの女許せねぇ。俺が夜○△神社にいってぶちのめす!」

俺「やめろ、相手は得体の知れない霊かなにかかもしれない。次に狙われるのは俺だし、俺が1人で決着をつける」

A「Bも失って悲しいのは俺だけじゃないぞ!今日の夜一緒に行くぞ!」

俺「待て!色々準備もあるし明日一緒にいこう!絶対だ!」

A「分かった。また連絡してくれ」

しかし俺は今日1人で○△神社に行くつもりだ。Aを巻き込めない。効くか分からないが数珠とか用意しておこう。

一階に降り母さんに声をかける。

俺「母さん、お札とか数珠とかない?」

母さん「あるけど何に使うの?」

俺「白いワンピースの女と決着をつける」

母さん「え、大丈夫なの?いつ?」

俺「今日の夜1に。大丈夫だから」

母さん「1人で?」

俺「ああ、もし俺に何かあったら警察に連絡してくれ」

そう言って母さんから数珠とお札をもらう。左手に俺がプレゼントした腕時計をしてくれていて少し嬉しい。

自室に戻り金属バッドを手に夜になるまで備える。絶対殺してやる。俺は殺されないぞ。心臓が脈打ち、Bの敵を絶対に取る覚悟ができた。

日が落ち暗くなってきた。そろそろ行くか。重い腰をあげ玄関へと向かう。母さんは買い物か何かで出掛けていた。

原付きはパンクさせられていたので、タクシーを拾い山のふもとまで行く。

そして山のふもとへとついた。日は完全に落ちており、まるであの日の夜のようであった。恐怖感がものすごいがそれ以上の怒りが俺を動かせる。

山へ入ろうとしたその時、

??「おい!!」

誰かに肩をたたかれた。

嫌な汗をかきながらも勢いよく振り返る。そこにいたのはAだった。

俺「な、なんでAここに!?」
A「お前は嘘下手なんだよ、お前が今日1人で行こうとしてたことぐらい分かるさ。幼なじみだろ?」

どうやらAにバレていたらしい。1人で決着をつけようと思っていたがAがいると何よりすごく頼もしく安堵した。やはりAはいいやつで俺の親友だ。

タッタッタッ

二人で山の中へ進んでいく、その間二人は何も会話しなかった。

タッタッタッタタッタッタッタッ

俺「あれ?足音が少し多くないか?」

A「気のせいじゃないか?」

俺「だといいが…」

昨日寝てないし少し疲れているのかな。そう思い込み○△神社近くまでくる。

警察の捜査により立ち入り禁止になっていた。しかし俺達には関係ない。それを乗り越えて神社の中へと入っていく。

今日はやけに不気味だ。小屋の中にはあいつがいるのか?

Aも緊張しているのが分かった。しかしここで逃げ出す訳にはいかない。

俺「おい!白いワンピースの女!いるのか!!出てこい!」

当たり前だが返事はない。

恐る恐る小屋の入り口まできて扉に手をかける。Aは家から持ってきたのであろうお札を巻いている鉄パイプを握りしめている。そして…

ガラッ!!

勢いよく扉をあけた。

中には…誰もいない。Bが亡くなったであろう形がチョークでかかれているのが分かった。あの白いワンピースの女はいない。

A「あいつ今日はいないのか?」

俺「神社全体を調べみよう」

そうして一時間ほど二人で神社全体をくまなく調べてみたがあの霊は現れることはなかった。もしかしたら二人で来ていたから出なかったのかもしれない。

A「今日は出なのか…、というか俺は見たことないんだが」

俺「おかしいな、ここ最近ずっと出てたのに」

A「まぁ残念だったが、正直な話、やつが出なくてほっとしてる」

俺「まぁまた明日も来よう、俺が家で1人のときに出るかもしれないが」

A「それは危ないししばらくお前ん家泊まるわ!」

俺「そうしてくれるとありがたい!なんか少し安心したらしょんべん行きたくなったわ 笑」

A「早くその辺でしてこいよ。笑」

俺はAから少し離れ神社の入り口の横の木の陰へいき小便をしようとチャックを下げる。小便をしようとパンツをずらしたとき、虫が足首に上ってきた。

俺「うおっ」

虫が上ってきたので反射的に少し後ろに下がる。

ちょうどその時だった。右の視界に何か映った。誰かが立っていた。

…白いワンピースの女だ。

「きぇぇぇぇぇえええ!!!」

俺「うわぁぁぁぁぁあ!!」

白いワンピースの女が奇声を発しながら突進してきた。少し後ろに下がったおかげで、ぶつからずにお腹をかすめた。

しかし痛い…!?

お腹を見てみると血がふき出している。しかし幸いかすり傷のようだ。尻餅をつきながらも、

ばっ!っと白いワンピースの女を見た。

髪はボサボサで貞子のように髪が顔全体を覆い、右手には包丁を握りしめている。

女「ゲッゲッゲッゲッゲッゲッゲッ」

ニタニタと不気味な笑いで俺に近づいてきた。やばい。殺される。

腰がぬけて動けないっ!

俺「や、やめろ…!!!」

A「おらぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」

俺の異変に気づいたAが白い女めがけて鉄パイプを降り下ろす。

女「ギャッ!!!」

鈍い音とともに白いワンピースの女は転げ回る。お札のおかげか効いている!?

ボサボサの髪を振り乱し悶えている。しかしAは容赦しない。もう一度鉄パイプを降り下ろす。

女「グェぇ!」

そうこうしているうちに俺も起き上がる。こいつがBを…

コロス。

金属バッドを白い女の顔面めがけて降り下ろす。バキッと鈍い音が鳴る。白い女は気を失ったようだ。

Bの敵だ。こいつは殺す。怒りが身体を支配する。頭が白くなる。こいつさえいなければ…

許せねぇ許さねぇ殺す。こいつはBを…そして俺までも殺そうとしていた。なめんなよ?幽霊か何にか知らねぇがよ。お前は殺す。殺す殺す殺すコロスコロスコロス…

バキッバキッバキッバキッバキッ

バキッバキッバキッバキッバキッ

何度バッドを顔面に向けて降り下ろしたのであろうか。コウロギの鳴き声と鈍い音だけが響いていた。

気がつくとAは立ち尽くしていた。俺は何度も何度も顔面を殴打していた。

少し冷静さを取り戻し、白いワンピースの女を見てみた。顔面がぐちゃぐちゃになっており、辺りは血の海だ。もはや顔全体が血肉と化していたので、顔の識別が不可能である。

俺「死んだ…のか?」

A「おい…これってまさか…

幽霊じゃなくて人か!?」

俺「えっ!?」

完全に冷静さを取り戻し女を観察する。手も足もある。俺の足で踏んで見ても踏める。

白いワンピースの女は幽霊なんかじゃなく、「ヒト」だと確信した。

俺とBを恨んでいる人間!?誰なんだ?

しかし顔がぐちゃぐちゃな今、誰であるか分からない。

俺「いったい誰なんだ…」

A「こいつの所持品を調べてみよう」

こいつに触るのは嫌だったがポケットを探る。

A「何も入っていないな」

俺「…」

!?!?
は?え?

あれ?待てよ?おいおいおいおい、なんでここに?

分かってしまった…こいつの正体。

左手に俺がプレゼントした腕時計があった。

あり得ないあり得ないあり得ないアリエナイ。

母さんが?なぜ俺を!?え!?

③に続く

 

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