長頭さん/HN:河上龍泉

長頭さん/HN:河上龍泉


ちょっと変わり種の話。

おばあちゃんが昔、住んでいた家に変なものがいた。

それを最初に見たのは、ある夏の日。学校から帰りガラガラと玄関の戸を開けるとそれはいた。

廊下をつかつかとゆっくりとした足取りで歩く長い頭の人。白い着物を着てこちらに向かって歩いてくる。

そしてすれ違うようにおばあちゃんの横を通り抜け扉の中に消えてしまった。

そんなものを二度三度見たという。特に何かしてくるということはなかったが、一度だけ話しかけられたことがある。

いつものように学校から帰り、玄関の戸を開く。するとあの長い頭の人がいる。すれ違う瞬間、

「さようなら」

そう言われた気がしたという。

それ以来その長い頭の人には会わなくなった。

多分あれはすれ違うだけの付き合いだったが、家をかしてくれたお礼とお別れの意味でさようならと言ったんだろう

とおばあちゃんは言っていた。

あの長い頭の人は長頭さんとおばあちゃんは呼んでいた。

多分、座敷わらしとかいうもんじゃなく、家を通ったり少しの間かりたりするだけの無害な妖怪なのかもしれない。

 
  • 匿名

    ぬらりひょんですかね

     

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