愛想のない子/HN:河上龍泉

愛想のない子/HN:河上龍泉

私の6つ上の従兄弟で、山中一郎、通称いっくん。彼にまつわる話。

私の家と従兄弟の家は昔は近所で、よくお互いの家を行き来して遊んでいたんだが、私の家に遊びに来ていた一時期、妙なことがあった。

その日、いっくんが遊びに来た。ガラガラと戸を開ける音がして、遊びに来たよと元気な声がした。

中学生になるいっくんは学生服で遊びに来た。するといつもはひとりで遊びに来るいっくんだが、いっくんの背中に隠れるように子供がいた。

この子はいっくんの友達なのかなと思い、特段名前を聞くことなどはせず2人を家にあげた。

部屋でいっくんはテレビゲーム、私は本を読む、その子はプラレールみたいなおもちゃで各々別々に遊んでいた。

一週間、二週間だいたいそのくらいの期間私の家で遊んでいた。その子はだいたいいつも来ていた。

ただいっくんはその子に話しかけず、その子もいっくんに話しかけるようなことはなく会話は一切しなかった。

まあおかしいなとは思ったが、人見知りのはげしい私はその子のことを切り出せずにいた。

そんなある日、いっくんがその日はたまたまひとりで来た。そして聞いてみた。

「あの愛想のない全然笑わない5、6才くらいの子は一体誰なの?」

そう言うといっくんは「知らないよ、そんな子。いつも俺ひとりで遊びに来てたし」

そう言う。ではあの子は誰なのか。

歳の近い子で従兄弟の友人の迪男くんという子がいたが、あの子は新潟に住んでいて従兄弟とは仲が悪い。だから顔も違うしあの子ではない。

だから今もって謎なんです。

ただね、あの子、いっくんが帰ろうとするといつもあの子も帰るんだが、その時だけすごい形相でいっくんを見てたんだ。

それだけが気になる。

 

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