味覚消滅

味覚消滅

324 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2013/01/09(水) 17:35:25.82 ID:Kmt+3RaV

【味覚消滅】

エヌ氏はO博士の研究所に呼ばれた。

「すごいものを発明したと聞いたんですが一体何でしょう?」

『とりあえずこの機械の中に入ってみてください』

O博士は大きな機械の扉を開けエヌ氏を中に誘い込んだ。そしてボタンを押すとエヌ氏は光に包まれた。

10秒程経ち、機械を止めるとエヌ氏は機械の外に出される。

「O博士、いったい私は今何をされたのです? 怖くて仕方がないのですが…」

『大丈夫です、さて、ここからが本番です。このショートケーキを食べてみてください』

エヌ氏は戸惑いながらそのショートケーキを食べてみた。するとすぐにその違和感に気付いた。

「味が…無い?変なケーキですね」

『ふむ、やはり成功だ!実はケーキの味が無いのではなく、貴方から味覚を消したんですよ』

「味を消した?という事はこれは味覚を消す機械なのですね」

『まあ、そんなところです。でもご安心を 24時間経てば元に戻ります。なぜ味覚が消えたか知りたくないですか?』

「そんなもの興味ありませんよ。私はこれで失礼します」

エヌ氏はふてくされて研究所を後にした。

「まったく、黙って実験体にするなんて、O先生は困った人だ…ん?」

その時エヌ氏は一枚の張り紙を見つけた。

[激辛カレー早食い大会 優勝者には賞金があります]

これだ!とエヌ氏は思った。

「今の私なら辛さを感じない、優勝出来るのでは…?」

幸いな事に大会は今始まろうとしていた。エヌ氏は飛び入り参加した。

「思った通りだ…!全く辛くない!」

実はエヌ氏は辛いものが大の苦手だった。少しでも食べると気分が悪くなる。もし今の味覚を感じない状態でなければ、どうなっていただろうか。

エヌ氏は見事に大会で優勝し、賞金を手に入れた。

「これもO博士が作ったあの機械のおかげだ。お礼もかねて研究所に行ってみるか」

研究所に着いたエヌ氏は博士に笑いかけた。

「O博士、これは素晴らしい機械だ!非常に興味が出てきた。良かったら味覚が消えた秘密とやらを、教えてもらえないでしょうか」

『いいでしょう、実はこれはタイムマシンなのです』

「タイムマシン?」

『正確に言うならば味覚だけを24時間後に送る機械なのです』

「…という事は」

『24時間後に甘いショートケーキの味が口いっぱいに広がりますよ。他に何か食べましたか?」

出典:http://engawa.2ch.net/mitemite/

 

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