面白い人

面白い人

僕が小学生時代、学校の登校途中にその人に出会った。

「○○くんだね?おじさんは君のお父さんの友達だから、学校まで乗せてってあげよう」

遅刻しかけていたんで、助かった。

しかし、名前も聞かずに別れてしまった。

次の日、その人とまた会った。

「ちょっと見せたいものがあるから学校が終わったらおいで、学校の近くで待ってるから」

その人はそう言い、帰りにその人に導かれその人の家に行った。

部屋にはサバイバルナイフやジャックナイフ、バタフライナイフなどが大量に飾られていた。

弾だけなら犯罪にならないのか、本物の実弾も持っててビックリした。

その人のことを忘れてたある日、登校中に凄い勢いで車が飛び出してきた。

間一髪轢かれなかったが、運転してたのはあの人だった。

学校でとある殺人犯の似顔絵が配られた。

学校から帰ると、弟が、あの似顔絵は兄ちゃんが たまに会ってた「面白い人」にそっくりだ、と言った(弟も一度その人に会ってた) 。

僕は似顔絵を見ても、(気のせいだろ~)としか思えなかったし、実際微妙だった。

中学生になる頃には完璧に忘れていたが、ある日自転車での夜の帰り道、友達が言った。

「ちょっと前に、ここらへんで殺人事件があったらしいぜ」

僕は嘘だろ、と思いながら、「証拠出してみろよ。作り話だろ」

「いいぜ。ついてこい」

そう言うと友達は自転車で淋しげな道まで走る。僕もついていった。

ある一軒の家で止まった友達は、「ここで二年前の五月、殺人があった。ここは今は鍵が掛かって入れないけど…」そう言ってまた走り出す。

友達は町の警察所で止まり、中で暇そうにしてた会計の人にその事件のことを聞き、僕に本当にあったことだと知らしめた。

しかし…なぜ?なぜあの面白い人の家で殺人があったのか…

犯人はどうなったの?と友達に聞くと、医療刑務所で末期ガンで死んだ、と言ってた。

やけに詳しいな、と友達に言うと「知らなかったの、ここらへんじゃお前だけだぜ。パトカー何台もやって来て男は暴れ回ってそのせいで××くんちの犬も死んだらしいよ」

し、知らなかった。あの人は残念だが、おそらく殺す側だったのだろう。

少年ながらに淋しかった記憶でした。

 

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