ピエロと風船/HN:河上龍泉

ピエロと風船/HN:河上龍泉

三木さんという方の不思議な話。

三木さんが小学生の時に、近所にあった公園によくピエロの格好をした人が子供たち相手に風船アートや手品といった芸を見せていた。

不思議と大人や親御さんがいる時にはピエロの人は現れないんだが、子供たちだけの日には必ずといっていい頻度で公園にいる。

そのピエロの人は無口で一切喋らずいつもジェスチャーで子供たちに応対していた。

ある日、そんなピエロの人が来るという事実を知った三木さんのお母さんを含めた何人かの大人で、いつでも警察に通報できるように携帯片手に公園の茂みに隠れて子供たちが来るのを待っていた。

するとやがて何人かの見知った子供たちがやって来て、何もない場所に向かって一様に手を振っている。

おかしな光景だなあと思ったが、やがて誰も乗っていない自転車がまるでラジコンのようにどこから現れたかと思うと、その自転車の後ろに乗っている箱の中からいくつもの風船が出てきて次々に空に舞い上がってゆく。

大人たちはバッと出て行って子供たちをとりあえず保護して家に帰らせた。

そのあと、いつの間にかあの自転車は消えていて物証もないしあんな光景を警察が信じてくれるわけもなく、ただ不思議なことがあったということで片づけられてしまった。

ただその後公園にピエロの人が現れることは聞かなくなり、子供たちもピエロの人のことを話題にすることもなくなったという。

そんな不思議な話を聞きました。

 

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