ムタチクル様

ムタチクル様

510: 本当にあった怖い名無し 2010/08/07 00:08:37 ID:XkpgPnCm0

祖父は若いころ、友達と、その恋人と三人で、恋人の故郷である、中国地方のとある県に物見遊山に行ったことがある。

恋人の一族の墓参りを済ませ、帰ろうとしているうちに、友人が便所に行った。そして、便所から出るなり、待っていた祖父に殴りかかってきた。

血の気の多かった祖父も即座に応戦し、両者血みどろになった。

(その際、目突きや首締め、金的など、普段はそんなことしない友人が、ダーティーテクニックばかりを使ってきて、その殺す気っぷりに驚いたらしい)。

そのうち、血相を変えた土地のお婆さんが駆けてきて、二人にべたべたする水をぶっ掛けた。

なにをする、と怒り心頭に発した祖父だったが、いつの間にか男たちに取り囲まれており、袋叩きにされた。恋人が周囲を走り回り、人を集めたものらしい。

その後、友人がおかしくなったのは『ムタチクル様』(六太刀狂様か、無太刀狂様とでも書くのかもしれないと祖父は言っていた。ムシャクル様が転化したか、祖父が聞き間違えたか、記憶違いか)

の呪いのせいであり、二人とも暴れているから、二人やられたのかと思った、こうするしかなかった、等を言われたらしい。

納得いかない祖父が噛み付いたところ、友人は誰かに怨まれており、これはおそらく人為的な呪いだ、今回は払えたが、これ以上はどうすることも出来ないと言われた。

祖父はなにか言おうとしたが、思い当たることがあった様子の友人の手前、それ以上はなにも言えなかった。恋人は、顔面蒼白となっていた。

友人の恋人には、かつて婚約者がいた。友人は、それを知りつつ近づいて、婚約者から女性を奪い取ったプレイボーイだった。

婚約者を奪われた男は、この村の出身だった。男は恋人を奪われたことでひどく落胆し、当時住んでいた兵庫県を引き払い、北海道に移ったらしい。

「そして、北海道から、友人に『ムタチクル様』の呪いをかけたのではないか」とは、祖父の推測に過ぎない。

しかし、その数年後、その友人は、恋人を殺し逮捕された。無理心中を図った、とも、発狂した、とも言われたそうだ。

出典:http://toro.2ch.net/occult/

 

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