【不思議】すれ違ったモノ/HN:あくが

すれ違ったモノ/HN:あくが

毎日楽しく拝見させて頂いております。これはもう俺が車の免許を取ったばかりの話なので10年以上も前のことです。

話としては実害が無かったのでぜんぜん怖くないかもしれませんが、俺が実際に体験した話を聞いて頂ければ幸いです。

あれは9月中頃くらいだったと思いますが、俺は高校からの友人である男KとS、そして同じく女Eの計4名で深夜0時頃行く宛てもなくドライブしていました。

当時は皆免許取りたてということもあり、ただそれだけで車内は楽しく盛り上がっていました。俺は後部座席に居てその隣にE、運転席にK、助手席にSという配置でした。

ちなみにこの日は本当に適当に車を走らせていて、『せっかくだから心霊スポットでも行ってみようか』みたいなノリは一切ありませんでした。

やがて車は自衛隊の基地がある某峠道に入って行きました。ここは地元では一応『出る』という噂はありましたが、俺を含めた全員がそんなことは一切考えていませんでした。

車内では相変わらずくだらない話で盛り上がっていました。しばらくすると車はだいぶ頂上付近まで上ってきました。すると頂上側から1台原付きが下りてきました。

乗っている人はフルフェイスのヘルメットをしていました。俺は多少はびっくりしましたが、見た感じ普通だったので軽く流しました。

しかし、その後悪戯心から隣のEを怖がらせてやろうと思い、原付きのことを多少脚色して伝えました。

俺『さっきすれ違った原付気持ち悪かったな…まったく音がしなかったし…』

しかしEの反応は予想外でした。

E『え…?原付きなんか通ってないよ…?』

一瞬固まる俺。運転席と助手席の二人もこの会話を聞いて黙ってしまった。

俺は冷静に考え、Eが逆に俺を怖がらせようとしたのかと思い、軽いノリで再度Eに問いただしてみた。

俺『え?俺を怖がらせようと思って言ったんだろ?やめてくれよ~』

しかしEは怯えた表情で、やや強い口調でこう言いました。

E『違うよ!すれ違ったのは原付きじゃないでしょ!?白っぽい乗用車でしょ!?やめてよ~!』

俺は黙ってしまった。俺が見たのは確実に原付きだった。運転席と助手席の二人も顔を見合わせてダンマリ。車内に嫌な空気が流れました。

すると運転席のKが静かに口を開きました。

K『この道に入ってからは何もすれ違ってないぞ…お前らふざけてんのか?』

Sも怯えた表情でウンウンと頷いていた。Eに至ってはとうとう泣き出してしまった。

もし原付きや車が前方から来たなら、KとSに見えないはずがない。後部座席の俺らよりいち早く視界に入るはず。しかし彼らは何も見ていないと言う。

俺はパニックになりそうでした。誰かが嘘をついている。無理矢理そう考えることにしました。

全員何も考えを言えないまま数分経った後、早く帰ろうとSが言ったのでUターンして帰ることにしました。しかしUターンするということは原付き、もしくはEの言う車が走って行った方向になる。

しかし止まっているのも怖いので帰ることになりました。

途中Sが気分が悪いと言い始め、吐きそうだから車を止めてくれと言い出しました。仕方なく車を止めるとSは外へ出て吐いていました。

一通り吐き終え、そして再び帰路につきました。結局その後4人とも無事に帰宅し、何かあったわけではないです。

今現在も彼らとは付き合いもありますが、Eも結婚して幸せそうだし、他の二人も何か不幸があったとかも聞いてないです。ただ彼らを100%信用するなら、不思議で仕方ない出来事です。

以上、当時は全員かなりビビってました。

 
  • 道化師

    見える人見えない人がいれば、人によって見え方が違うという事もあると思います。
    すれ違っただけで良かったですね。

     

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