【怪文書】もっちゃん

もっちゃん

683 ::2009/07/29(水) 23:45:39 ID:r3+dUNYh0

もっちゃんは美人だ。従姉の素子お姉ちゃん、だから『もっちゃん』。

近所に住んでいたもっちゃんは、本当のお姉ちゃんのように僕とよく遊んでくれた。優しくて誰からも好かれていたもっちゃん。僕も好きだった。初恋の相手だった。

僕が中学に上がる頃、もっちゃんは結婚して遠くへ引っ越してしまった。もっちゃんが幸せになるならと、僕は寂しさを堪えて見送った。

けれど、それからしばらくして両親がひそひそ話しているのを聞いてしまった。

「あんな男だと知っていれば……結婚なんて……」

「ひどいノイローゼで……病院に……」

土曜の放課後、学校から帰ってくると家の近くでもっちゃんが車で僕を待っていた。

「ひろ君、お姉ちゃんと旅行へ行かない?」

久しぶりに会ったもっちゃんは相変わらず綺麗だった。でも少しやつれていて、表情はどこか寂しそうだった。僕は心配だったから、黙ってもっちゃんの車に乗り込んだ。

ひなびた温泉旅館に辿り着くと、「二人で内湯へ入ろう」と、照れる僕を無理やり引っ張っていった。

僕の目の前で惜しげもなく身に着けているものを脱いでいくもっちゃん。真っ白に輝く肌。豊かな起伏。僕はタオルで前を押さえて、もっちゃんと湯船に浸かった。

「お姉ちゃんね、旦那さんに嫌われちゃったんだ」

もっちゃんが濡れた髪をかき上げながら言う。

「ひろ君もお姉ちゃんのこと嫌いになっちゃう?」

そんなわけない。ずっと好きだった。今でも好きだ。

その夜、僕はもっちゃんと一つの布団に入った。初めてだった。

「あぁ、ひろ君……一緒に……お願い、一緒に……っ!」

もっちゃんの熱く火照った脚が、腕が、手が、僕の体にきつく絡みつく。大きな波に襲われて、僕はそのままぐったりと深い眠りへと落ちていった。

出典:http://toro.2ch.net/occult/

 
  • 匿名

    心中かなー

     

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