【不思議】運命の犬/HN:大佐

運命の犬/HN:大佐

久しぶりの投稿です。今回も恐怖体験ではないのですが、ちょっと不思議な体験を投稿します。

数ヵ月前に、居候先の叔父(以下Y)の愛犬(以下、本名を略してダイ)が天使になりました。

以前の投稿にも登場した子なんですが、ウエスティ(ウエストハイランドホワイトテリア)という犬種を考慮してもクセがやたらと強い性格。

ちなみにダイはYに引き取られる前には親戚が飼っていて(その親戚は逝去、Yが引き取る形に)、更にその親戚が引き取る前にはあまり『いい飼い主』と言えないような方が飼っていたみたいです。

ダイの元来の性格なのか、それとも元飼い主の育て方なのか、はたまた飼い主がしょっちゅう変わったからなのか、変にクセが強い子でした。

ダイの性格は、こんな感じです。まず、ドッグフードは特定のフードしか絶対に食べない。我が儘というより、ダイの拘り。

そのフードは愛犬家の間でもあまり評判がよくないので、私は違うフードを食べさせたかったのですが、どうしても何がなんでも他のフードを食べない。意地でも食べない(笑)

人間には愛想がそれなりにいいけど、犬相手にはそれがシェパードでもグレートピレニーズ(見た目は白熊/笑)みたいな超大型犬でも平気で喧嘩を売りに行く。

でも近所のシェルティの女の子にメロメロ(そしてしつこくプロポーズしまくった挙げ句に玉砕というマンガのようなオチがつく)。

Yと私を『飼い主』『目上の生き物(=リーダー)』と認めて言うことはきちんときくけど(実際、躾はしっかりしてる)不機嫌だと平気で噛みつく。

私が音楽番組(例えばMステとか)を見ていると、ダイも音楽が好きなのか私の隣に座って見聞きする。

こんな感じで、ダイはクセが強い…というよりは、なんか人間臭いやつでした。可愛いというより『変な印象を残すタイプ』って感じですね。

なのでダイが天使になった時、私は泣くのをなんとか堪えることが出来ましたが、Yは涙していました。

そして「二度と犬は飼わない」と言ったほど。

ダイのフードボウルやリードなどをすべて処分。宣言通り、Yは自宅を犬を飼わない環境にしました。

それから数ヵ月後、今からちょうど一ヶ月前くらいです。両親が

「知り合いから紹介してもらったブリーダーに会いに行くから、二人にも一緒に来てもらいたい」と言ってきまして。

なんでも、トイプードルが欲しいから見学に行くとのこと。

私は二つ返事でOKしましたが、Yは乗り気ではありませんでした。それでも「子犬を見て癒されようぜ!」という私に同意してくれ、両親と同行してくれました。

そのブリーダー宅は、たくさんの犬がいました。俗に言われる『悪質ブリーダー(犬屋)』ではなく、1匹1匹を大切に育てているような、本当の意味でのブリーダーさんです。

全部の施設を包み隠さず見学させていただき、最後に子犬がいる個室へと案内されました。

そこには、可愛いトイプードルの子犬が4匹とミニチュアシュナウザーの母犬とその子供が3匹。ちなみにトイプードルは1匹が♂、3匹が♀でした。

両親はトイプードルとシュナに完全にメロメロでしたが、私とYの目はトイプードルの♂に完全に釘付けになってしまいました。

だって、そのトイプードルの♂、目がダイにとても似ていたから。

ダイはウエスティ、目の前にいるのはトイプードル。両犬種とも泣きたくなるくらいに可愛いですが、間違っても同じ顔にはなりません。それなのに、このトイプードルはダイと同じ目をしていたのです。

何よりも、そのトイプードルはすぐ近くにいた私の母ではなく、真っ先にYへと飛びついてきたんです。千切れんばかりに短い尻尾を振りたくり、Yの足に擦り寄って。

その光景に、ブリーダーさんは驚いていました。曰く

「今まで何人も見学に来ても、そのトイプードル(Yに飛びついた子)は決して誰にもじゃれつかなかった。こんな事は初めてだ」とのこと。

その言葉に、Yは泣きそうな嬉しそうな、はにかみ気味の笑顔でその子犬を抱き上げて

「この子犬、譲っていただけますか?」と呟きました。

あんなに「二度と犬は飼わない」と言っていた人が、です。

あれから1ヶ月。その子犬はシンプルながら大層な名前をつけられましたが、結局は『ルー』というアダ名でYと私に呼ばれています。

ルーはダイのようなクセは一切なく、元気いっぱいに可愛らしく育っています。やんちゃですが、躾もすぐに覚えてくれて、あまり手がかかりません。

まだ子犬だからかもしれませんが、ダイのようなフードの好き嫌いもなし。

ただ、ダイと同じで、リンゴには目がありません。一度もルーにリンゴをあげてなかった当初でも、まるでダイのような怪しげな動き(苦笑)でリンゴをねだってきました。

そして、Yがたった1つだけ処分せずに大切に保管していた、ダイ一番のお気に入りだった縄のおもちゃ。ルーはまるで人間が宝物をいとおしむように、大切に抱きしめたり枕にしたりして、そばに置いて眠ります。

やんちゃなルーだったら、絶対に噛みついて首をブルブル振りたくって…というイヌ科動物独特の動作をするはずなのに、この縄のおもちゃだけは絶対にそんな乱暴な扱いは見ている限りではしていません。

ルーの誕生日は、偶然にもダイがYに引き取られた日と同じ日です。

『ルーはダイの生まれ変わり』

私はそう感じています。Yも口にはしていませんが、そう感じているはずです。

「ルー、おいで」と同じように「ダイ、おいで」と声をかければ、ルーと呼ばれた時と同じように嬉しそうに走りよってくるのですから。

「ポチ、おいで」なんて感じで他の名前で呼んでも来ません。ルーが反応する名前はルーもしくはダイだけです。

でも、ダイと呼ぶと、ちょっと強めに手を噛んできます。

「今の俺はルーであって、もうダイじゃない!だからルーって呼べよ」

そう言いたげな、ダイと同じ目で見つめてきます。

きっとダイは、Yと私が心配で『ルー』としてまた会いに来てくれたんだろう…出来すぎた話ですが、そう思っているというか、思いたいです。

余談ながら、未来の愛犬を探しにブリーダー宅に行こう!と誘ってくれた私の両親。未だに『未来の愛犬』にはまだ出会えてないようです(^^;

あまり面白くなかったかもしれませんが、私とYが体験したちょっと不思議な話でした。ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 
  • りんごあめ

    こういう運命は私も信じています。
    信じたいです。

    きっとダイ君は前の飼い主に酷い扱いを受けて、人を信用出来なくなっていた所をYさんという素晴らしい人に出会えてとても幸せだったのでしょうね。
    生前は我が儘を言ったりクセの強い自分を最後まで大切に大切に育ててくれたご主人様にとても感謝をし幸せな犬生(?)だったと思います。
    ルーちゃんとして生まれ変わり、「運命の出会い」に辿り着いたのも、ダイ君の「感謝の気持ち」と「恩返しをしたい気持ち」が強かったのだろうな…と、ダイ君(ルーちゃん)の気持ちがとても健気で愛しいですね。
    泣けました。

    読み終わり、心がとても爽やかになる感動のお話をありがとうございました(*^^*)

     

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