【不思議】車窓の手形/HN:マリ

車窓の手形/HN:マリ

これは私が結婚してからの話です。

ある日、私と主人は週末で暇だったので、実家のネコたちに会いに行こうと、夜の8時頃、1時間くらいで行ける私の実家へ向かいました。

もう辺りはすっかり暗くなっていましたが、道路は週末の割には混雑もなく、スムーズに目的地へ向かえそうでした。

主人がガソリンスタンドで給油し、路上へ出てから、私は外を見ていました。

信号で車が止まった時。ふと、私が座る助手席の窓の隅に、手形があることに気がつきました。

「あれ?こんなとこに手形がついてる、気持ちわる~い」と、言うと主人も

「え?あーほんとだ、なんだろうな、はっきりと着いてるな~おばけかな」と、笑って言いました。

私が、「やだやめてよ、私より手形の方が指細いよ…。でも内側が汚れてるから私が着けたのかしら?」

と、思い出そうとしました、が、心辺りは全くありません。

主人は、「じゃあ、Mじゃないの?恥ずかしいから窓に手あかつけないで下さいね」と、言いました。

その時には「はい」と、返事をしたものの、私はすぐに「おかしいな」と、気がつきました。

「でもさ…。車の窓に手を着けるってこと、余りないよね。私が窓に張り付くようにして、外を眺めたの?…。子どもみたいに?」

すると主人も、急に真面目な顔になり、「まあ。そうだな」と、言い、シーンとなってしまいました。

結局手形は、私のものだということになりました。

その後は何も起こりませんでしたが、夜に車へ乗ると、時々あの華奢な、それも着いたばかりのような手形のことを思い出します。

 
  • 道化師

    その後何も起こらないで良かったですね。

    座敷童さんが引っ越しする時に、たまたま乗り込んでしまったのかな?

     

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