【怖い話】死への誘い

死への誘い

152 三毛猫塾講師 1 sage New! 2005/12/01(木) 05:41:25 ID:8eqbG71tO

これは、一番人に話すのに気が引けて、一度しか話したことのない話。

寝ていると、明け方金縛りに。よくあるので、気にせずに眠ろうとしたが、低いお経の声が聞こえる。それがうるさくてうるさくて眠れない。

必死に金縛りを解こうと、指先に神経を集中させる。指を動かし腕を振り、金縛りを解く。お経もやみ、台所の母の声やテレビの音が聞こえてきた。

私はほっとして、壁に向く方へ寝返りをうとうとしたのだ。が、ぎょっとして再び固まってしまうことになる。

壁から何かが出てくる。まるい、肌色の、つやつやしたもの。下に突起。がりがりの腕も2本でてきた。

くねくねと、壁から這い出ようとするそれは、まるいものをゆっくりこちらへ向けた。突起は鼻だった。坊主頭で、目にどす黒い隈のある男だ。

「なぁ…なぁ…いくか?いってもいいか?」

坊主・僧侶だと感じた。あのお経と同じ低い声。

「一緒に連れていくか?一緒にいこうや、なぁ?」

誘われている? やっと気付いた私は、目の前数十センチにいるそいつに、なんとか声を振り絞り、言った。

「い…い…かない」

やつは顔を覗いた。そのときの顔を覚えていない。たぶん気を失ったから。笑ったのか?怒ったのか?恐ろしい顔だったのは確かだ。

しかしまた、数ヵ月後、またやつが現れた。

私は死を感じていた。おかしな汗が流れる。明け方に目を覚ますと、やつは、ベッドわきの椅子に座り、私と目が合うのを待っていた。

「さぁ、行こう?一緒に行こう?」

死ぬんだ…逃げられない。そんな気がした。やつはずっとまっている。

「行こうな?行くよな?さぁ、早く」

男の後ろに、誰かが居た。見覚えのあるような、紫のジャージ…うつむいて、顔は見えなかった。

《行かない!行かない!!》

声がでなかった。二人もいる。もうだめなんだ…

諦めかけたとき、

バタン!

ドアが閉まった。

3人目!?

目を移すと、二人ともいなくなっていた。なぜか、少し淋しくて悲しくて、胸が痛かった。

それから、数週間後。教え子が闘病の末、亡くなっていたと連絡があった。

優しくて純粋で、卒業しても塾に遊びに来ていた。いつもにこにこしていた。彼のジャージは紫色。

私は彼が救ってくれたと信じている。ありがとう。って伝えたい。いつか。

命の危機を感じた、一番恐い、そして愛しい体験でした。

出典:http://toro.2ch.net/occult/

 
  • 匿名

    怖い。。。
    けど、淋しいですね。
    連れて行かれなくてよかった(・・;)

     

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