【心温まる霊】最後に/HN:薙樺

最後に/HN:薙樺


2年ほど前に母方の祖父が亡くなりました。

六年前から痴ほう症があり改善することはなかったので、長くはないだろうと言われていました。

ある日私は夢を見ました。寝ていた私の携帯が鳴りました。母からでした。

時間は8時半、携帯で確認したので覚えています。起こされた私は少し不機嫌で電話に出ました。

私「…どうしたの?」

母「じぃじがなくなったの」

母は泣いている様で鼻声でした。

私「まじか…分かった。会社に連絡するわ」

そう言って電話を切ったところで目が覚めました。

夢なんて覚えてないことがほとんどな私が何故かはっきりと覚えていて、さらに死ぬ夢なんてやだなぁと思いました。

不安だった私は母に夢の話をしたんですが縁起でもないと一喝されました。当たり前ですよね。見た私ですらそう思いましたから。

そしてその3日後、仕事へ行く私に父が

「じぃじが危篤だ」

そう伝えてきました。

1ヶ月前に入院した時にお見舞い行ったきり会ってなかった私は、翌日見舞いに行こうと思い付きました。夢のこともありもしかしたらとそう思ったからです。

その日、職場に午後出勤を伝えました。そしてその夜、眠りについた私はまた夢を見ました。

今度は祖父が現われ、私に

「ありがとう」

そう言う夢でした。痴ほう症で六年間笑うことがなかった祖父でしたが、その時は笑顔で、それは六年前に見せていた笑顔そのままでした。

そして私は母からの電話で目を覚ましました。

私「…どうしたの?」

母「じぃじがなくなったの」

母は泣いている様で鼻声でした。

私「まじか…分かった。会社に…」

そこまで言って気がつきました。

「正夢かよ…」

そう、完全に夢と同じだったんです。通話を終え時間を見ると8時半。

私には祖父が会いにきてくれたとしか思えません。

親戚に話したところ怖いと言われました。まぁそうですよね。でも祖父の夢は温かく、怖いという感じは全くしませんでした。

余談ですが母も祖父が亡くなる数日前にひい祖父さん(祖父の実父)が

「お前の父さん迎えに行くから車を出してくれ」

と言われ、断る夢を見たそうです。

ひい祖父さんが生きていた頃、母はよく彼を病院まで送っていたそうなんですが、それで母の夢に出てきたんだろうと言ってました。

以上が私の体験談です。

 

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