【不思議】すりガラスの影/HN:bee

すりガラスの影/HN:bee

主人のお父さんが亡くなって少したった頃のこと。

その日は主人の実家で子供と一緒に遊んでました。台所兼食堂で子供といると、すりガラスの向こうを横切る人影が見えました。

すりガラスの向こうには六畳の和室、その奥には四畳半の和室があります。六畳の和室には仏壇があり、客間として、夜は寝室として使っていました。奥の四畳半は昔は子供部屋にしていたそうですが、すっかり物置になっていました。

お義母さんがなにか四畳半に荷物をとりにいっているものとばかり思っていたので、子供に「おばあちゃんは?」と聞かれたときも、なんの疑いもなく「畳のお部屋にいるよ」と答えました。

ところが、その直後、お義母さんが反対側の仕事場になっている部屋の方から入ってきたのです。ビックリしました。

「あれ?お義母さん、ずっと仕事場にいました?」と聞くと、「そうよ」という返事。

仕事場は生活している部屋とは別棟になっており、短い渡り廊下でつながっています。外に出れば仕事場の方の玄関から入ることはできますが、住居の方は台所兼食堂を通らなければ外に出られないのです。

じゃあ一体、すりガラスの前を横切ったのは誰なんでしょう?

その人影は、黒いぼんやりした影とかいったものではなく、顔のあたりは肌色、上は白っぽい長袖の服を着て、下はクロっぽいズボンを履いているように見えました。

普通に人間が横切ったようにしか見えませんでした。でも、お義母さんを見たら、上下とも黒っぽい服です。そう言えば、人影はもっと背が高かったように思いました。

……お義父さん、だったのかな?と思いました。

私が結婚したときは、もう腰が曲がっていて、病気のために歩くのも不自由していましたが、本当は180cmもあり、スラッとした、近所でも評判のイイ男だったというお義父さん。

きっとあちらでは腰もシャキッと伸び、病気もなく、元気な姿になっているのでしょう。

ダンナさんにもその事を話すと、オヤジかな、元気になってるならいいな、と言っていました。

 
  • 匿名

    亡くなった後もご家族を思い、出てきてくれたのでしょうか。
    とても素敵なお義父さんですね。

     

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