【心霊】成田空港付近のホテル/HN:マリ

成田空港付近のホテル/HN:マリ

これは私がまだ大学生の頃の話しです。

この時、私はなんとか文系の短大を卒業し、同じ学科に大学院生として残りました。

同学年で、文系から大学院に残ったのはたった4人。私にはその中で、秘密主義のAと言う友達がいました。

彼女は私にはある程度心を許してくれていたようです。2人だけの時に、お互いの趣味の話しや、将来の話をしていつも盛り上がっていました。

そんな感じで大学3年生も終わりに近づいた頃、これから忙しくなるので、思い出を作ろうと言うことで、たった2人だけでディズニーシーへ遊びに行くことになりました。

1日目はディズニーシー、2日目は六本木ヒルズ、という旅行会社の企画でした。

その頃はもうクリスマスも間近で、私達が住む所では雪がちらついていましたが、東京に向かうに連れて、太陽が雲から顔を出し、空が晴れて来るのがわかりました。

出発した日はディズニーシーで十分に食べて遊んで、写真を撮り満喫しました。そして、企画のスケジュール通り、成田空港付近のホテルに泊まりました。

お陰で空港が目の前にも関わらず、2人共飛行機の音を気にせず、疲れてぐっすりと眠れました。

つぎの日の早朝、私はふと、側に気配を感じて目を覚ましました。私は窓際のベッドでしたが、窓とベッドの間に黒い影が立っていました。

私は、Aは早起きだと彼女本人から聞いていました。私は寝ぼけ半分、「あれ、Aちゃんだ~何してるの、まだ早いよ、外薄暗いじゃん」と思いながら、彼女を良く見ようと体勢を変えようとしました。

しかしその瞬間、急に身体が動かなくなりました。私の目だけがベッドのそばにある影を見ています。

そして……私はその影が彼女ではないと悟りました。なぜなら、それは明らかに男性だったからです。

肩幅があり、身長は180㎝くらい、身体全体が真っ黒でした。スーツ姿で、頭にはソフト帽と思われる帽子をかぶっていました。

その男性は身動き一つしません。顔も黒いのに、私はどうしても無表情で見つめてくる彼の目を想像してしまい、ただ金縛りが解けるのを待っていました。

金縛りの後、私は意識を失うように、睡魔に襲われ、眠ってしまいました。

朝、私はベッドで目を覚ましたばかりのAに、窓際に居なかったか聞きました。信じたくなかったからですが、やはり彼女ではないと知り、二人でぞっとしてしまいました。

もしかすると、成田空港付近にあるホテルのあの部屋では、今でも彼が窓際で泊まり客を待っているのかもしれません。

 

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