【怖い話】師匠の妖刀

師匠の妖刀

私は去年から居合道を始めましたが、これは道場の先輩の体験談です。

その先輩が3段の昇段審査を受ける直前、当時の師匠(故人)から一振りの真剣を一日だけ預けると言われ。

自分に足らない物を探せということらしいのですが、先輩はとりあえず預かり、稽古を終えて帰宅するため車に荷物を後部座席に積んで走りだしました。

道場から自宅までは車の通りも少ない山道を少し走らなければなりませんが、山道に入って少しした時に道の左前方に白い塊みたいな物が空中を上下運動しているのが見えて、なんだろうと思い車を停めておりて近づいて見たそうです。

それは一瞬毛糸の塊みたいに見えたらしく、先輩がよく確かめようとさらに近づくと急に上下運動を止めてゆっくりと回り出したそうですが、ちょうど180°ぐらい動いたところで静止しました。

先輩が腰を抜かしそうになったのは、その物体には明らかに青白い男性の顔があり先輩の方を睨みつけて、しまいにはゆっくり近づいてきたのです。

先輩はたまらずその場から車に向かって走りだし、車を走らせるのかと思いきや師匠からお借りした真剣を後部座席から引っ張りだし、刀ケースから出して抜き放とうとしたら

その顔のある物体が「グオッ~」という声とも音とも判別しにくい唸り声らしきものをあげて、山の中に飛んで行ったそうです。

翌日、師匠に刀を返しに行った際に昨夜の事を話すと、師匠は「相手がお化けでよかった、それが人なら大事になっていたからな」と言い笑っていたそうです。

さらに刀の云くを聞いたら、この刀には作刀者の悲しい出来事が込められているんだよということでした。

この話しを聞いて道場からの帰り道が怖いです。私も同じ帰り道ですから。

 
  • 雨で休み

    妖刀というより守り刀では?これぞ妖刀クニクなんちて

     
  • 阿吽の呼吸

    まあまあだった

     

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