【怪異】お化け屋敷からの着信①/HN:ロビンM

お化け屋敷からの着信/HN:ロビンM

やあロビンミッシェルだ。

今回の話は七割実話、三割創作といった所だ。まあ、生易しい目で読んでくれると有難い…

ロ「おい!歩きにくいだろが、あんまり押すなって!」

圭「もっと早く歩いて下さいよぉ!」

ロ「お前もしかしてビビってんのか?(笑)」

圭「浜さんも怖がってるでしょ~?」

俺を浜さんと呼ぶコイツは7つ下の後輩で圭太という名だ。

以前バイト先で知り合ってからというもの妙に気が合ってしまい、バイトを辞めた今でも時折一緒に飯を食いに行き、買い物に行き、お互いのとっておきの怖い話を語りながら酒を飲んだりするという気持ちの悪い仲である。

釣り竿とルアーが入った箱で両手を塞がれた俺達は、おでこに巻かれたLEDの頼りないヘッドライトの明かりだけを頼りに、真っ暗な狭い獣道を駐車場に停めてある車目指し急いでいた。

釣り初心者の圭太がど~しても魚を釣ってみたいとウルサいので、バス釣り上級者の俺がとっておきの爆釣ポイントのダム湖。曰わく付き!しかも深夜!に招待し、意気揚々と2人で望んだのだが結果はまさかの坊主。お魚さんどこいった~?状態。

これといった怪現象もおきる事なく…ガッカリしながらの帰り道であった。

しいて言えば釣り場に向かっている最中、軽くつまずいた拍子にジーンズの別々のポケットに入れていた筈の電話とタバコとライターが同時に落ち、しかも両足の靴が脱げる!という怪現象が起きたぐらいだ。

しかし流石に曰わく付きのダム、いつ貞子が現れてもおかしくない雰囲気が漂っている…ひ…

圭太は俺とは違い心霊スポットなどが大好物で、幽霊『見たい派』である。俺は怖い話やDVDなんかは好きだが、実は幽霊と『できる事なら死ぬまでお会いしたくないと思っている派』だ。

だって突然目の前に出てこられても対処法とかわからないし、万が一取り憑かれでもしたら洒落にならないもん! 圭太には内緒だが…

圭「浜さん!浜さん!これからどうします~?」

ようやく車までたどり着いた俺達はトランクに釣り道具を押し込んでいた。

ロ「そうだな…お魚さんも幽霊さんも俺らにビビって姿見せねぇみてえだし、酒でも飲み行くか?」

圭「いいすね~♪じゃ俺ん家で飲みますか?」

ロ「しょうがねぇ行ってやるか!」

二人共明日はオフな事もあり朝まで圭太の家で飲み明かす事にした。

圭太を一度家に送った後、家に帰りシャワーとマモルのお散歩を済ませて再び圭太の家へと向かった。途中、酒とつまみを買いにコンビニへ…

ビールを数本カゴに入れ、おつまみコーナーで圭太に電話を入れた。

ロ「食いたい物があるんなら5秒以内に言え! いち、に、さん、」

圭「ふぁみちきー♪」

ロ「チッ…」

圭「浜さんもう着きますか?」

ロ「あぁ、もうすぐ行くよ」

その時ピーという電子音と共に携帯の充電が切れてしまった。

ロ「チッ…」

ビールとふぁみちきの会計を済ませ店を出ようとした時、聞いた事のある音楽が流れた。あれ?これ俺の着信音か?

携帯を取り出して見ると、先ほど充電が切れた筈の画面に圭太の名前が記されていた。おかしいな… 少し嫌な感じがしたが、まぁこんな事もたまにはあるだろうと思い電話に出てみた。

ロ「圭太どうした?」

圭「‥‥‥」

ロ「もしもーし!」

圭「‥‥‥」

どうやら間違ってボタンでも押してかかってきたようだ。受話器の向こうでは、たまにガサガサと聞こえるぐらいで返答がない。

電話を切ろうとした時突然耳をつんざくような電子音がした! ビックリして思わず電話を耳から離し、落ち着いてから再び耳にあてると

『ギギヴァヴァヴァヴァ… ギギギヴァヴァヴァ!!!』

文章では伝えにくいが、まず人間には出せないであろう不気味で得体のしれない声がスピーカーの中で響いている。

ロ「な、なんだよおい… でもこれどっかで聞いたような?」

日付けが変わりそうなこの時間に俺は携帯電話を耳に当てながらコンビニの自動ドアの前で固まっていた。

この声は例えるなら、そう呪怨… あの呪怨という映画に登場する迦梛子…

夫に殺され屋根裏に閉じ込められた迦梛子が、階段を這って降りてくるシーンを覚えているだろうか? …まさにそれ… 喉が裏がえったような不気味な声。本当にそっくりだった。

俺は我に返り、ははーんそうきたか!圭太のやつ俺様を怖がらせようとしてやがんな? ふん、ナメられたもんだよ俺も…

ロ「はいはいもうええよ~! 怖い怖い、あーこわー♪」

その時突如電話が切られた。

『ガチャン!!プープープー…』

ロ「…えっ?」

現代の電話ってこんな切れかただったっけ?なんか昔の…ダイヤル式電話時代の切れかただったような気がするんだけど?

少し狐につままれたような思いでもう一度画面を見て見ると、察しの通り手には充電切れの携帯電話があった。俺は頭の中に???マークを浮かべながら圭太の家へと急いだ。

ロ「今のってもしかして心霊現象か?まさか死者からの電話うけちゃったとか…?」

過去に圭太の家へは一度行った事があった。だが家の中までは入らずに玄関先で缶ビールを片手に少し話をしただけだった。

一戸建ての小綺麗な家だが、実は彼の会社の持ち物で、実家の遠い圭太に会社の厚意で住まわせて貰っているのだ。二階建てのその家には彼しか住んでおらず、会社の備品などが置いてある部屋以外は自由に使い放題で、よく会社の連中を呼んではドンチャンしているらしかった。

『ピンポーン』

チャイムを鳴らしてから5分程して玄関のドアが開いた。

ロ「おっそいなーテメエ何時まで待たす気だよ!」

圭「たしかに…」 ※( 因みにこの 「たしかに…」は圭太の口癖である)

ロ「たしかにじゃねえよ!何してたんだよ?」

圭「あ、風呂入ってました!」

ロ「いやいや君がのんびりお風呂頂いてる間に…まぁいい後で話すよ。とりあえず家入れてくれ!」

俺はこの後、ここに入った事をとてつもなく後悔する事になろうとはこの時知るよしもなく…ただ先ほどの体験を早く圭太に話したくてウズウズしていた。

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