【怖い話】蛇の目堂の悪魔③/HN:( ̄ー ̄)

前編を読む

祖父が亡くなった後…住職の身の周りでは怪異が続いたと言います。住職の周りで常に鳥の羽音が聞こえたり、誰も居ないのに凄い何かの気配を感じる事が多くなったそうです。

そして最悪の事態が起こったそうです。住職には当時15歳になる娘さんがいました。その子の様子が日に日におかしくなっていったそうです。

今まで明るかった子が無口になり、冷蔵庫に入れておいた、生肉をそのまま食べたりしてたそうです。極めつけが野良犬を木の棒で殴り、生きてる野良犬にかぶりついたと言います。

流石の住職も怖くなり。E蔵叔父さんに相談しに来たのです…

兄「でもさ、おかしいよね? 呪われるのはM家の血筋なんだろ?住職さんの家は関係なくね?」

私もそう思いました。すると住職から凄い事を言ってきたのです。住職の名字も同じOなのです。

住職の話だと、寺はもうかなりの歴史があるらしく、寺が出来てからの事は分かるけど、その前は分からないと。繋がりがあるか分からないけど、近場に同じ名字というのは繋がりがあってもおかしくないのではと…

多分住職の家柄はO家の分家で遠い親戚に当たるのではないかとの事でした。祖父もそのような事を言っていたそうです…その事も有りお堂の管理を任せたのかもしれないとの事でした。ちなみに住職の家の家紋は陰対し蝶、同じ蝶の紋で向かい蝶とは凄い似てました。

兄「マジかぁ、本家が農家で分家がお寺って凄いね、しかも分家の寺の檀家に本家が入るって…世間は狭いねw」

そして今住職の娘さんは家の中に閉じ込めてるとの事でした。

私「んでどうするの?俺をこんな所に連れて来ても役に立たんぞ、何故連れて来られたかもイマイチ分からんし」

叔父「お前らは何か知ってるから祖父さんに呼ばれて来たんだろ?」

兄「何も知らんよ、こんな所に連れて来られて、住職さんの娘さんの話されても何も出来んよ」

叔父「じゃあ何故お前ら兄弟は祖父さんに呼ばれたんだ?」

兄「んなもん死んだ祖父さんに聞いてくれ、ただ危ないとか何とか騒いでたらしいよ。大体このお堂や封印されてた化物については叔父さんの方が詳しいだろ!」

叔父「俺は若い時に家を出てるし、このお堂については、こういうお堂があるって話位しか聞かされてない!」

兄「じゃあ住職さんは?」

住職「私は亡くなったお祖父さんからお金の寄付の代わりにお堂の管理してくれって言われましたけど…そんな本物の化け物がいるとは思わなかったし、寄付金につられて軽い気持ちでお受けしてしまったんですよ」

兄「祖父さんからは何か聞いてないんですか?」

住職「化け物の話はしてましたが…只の言い伝えだと思い、この立派なお堂と鎧飾りを管理していけば良いと思ったんですよ。

そして封印の仕方や憑かれた人間の対処の仕方も言ってましたが…憑かれた人はこのお堂で憑かれた人間を縄でどうにかするとかなんとか…封印の仕方も聞いたのですが…只の言い伝えだと思い、話半分にしか聞いてませんでした…すいません…だから本家の方達なら詳しいと思って訪ねたのです」

叔父「祖父さんは住職さんに全て任せたんだろ! 調べたら祖父さんは財産のほとんどを住職に寄付してたぞ…あんな大金寄付するんだから何かあるって普通思うだろ?」

私「やめろよ!元を正せば本当は叔父さんがお堂を管理していかないとダメだったんだから、住職さんに当たるなよ」

叔父「……」

住職「私が悪いんですよ…」

兄「言い合いしてても解決しないんだから、どうすれば良いか考えようか」

そしてしばらく四人で無言で考えていました…すると突然叔父が…

叔父「住職さん実は娘さん何かの病気じゃないんですか? そしてお前らの見た者も目の錯覚だったんだよ」

兄「このごに及んでそんな事言うか…M家の血筋全て呪うんだろ? じゃあ皆祖父さんみたいにグチャグチャの死体になるか、良くて生肉喰らう化け物になるかもしれないんだぞ…もっと酷い状態かも知れないし…」

叔父「……」

兄「住職さん、娘さんって霊感強い?」

住職「娘は昔から霊感は凄い強かったです…それが何か?」

兄「もしかしたらだけど、ちょっと解ったかも」

兄の考えはこうでした…

元々M家の三男に憑いた化け物は何故三男を狙ったのか? 当主や長男、次男の方が色々な意味で力があったはずなのに三男に憑依した。それは多分人一倍三男は霊感があったんじゃないだろうかと…

そしてこのお堂の封印を余り信じてなかった住職を脅かし封印を解かした。多分その位の事は出来たんだろうと…そして新しく憑く人を探した…

多分曾祖父さんは兄が一番霊感が強いから兄の元に現れたんじゃないかと…そして私も霊感があるので…化け物はどの位霊感が強いか私の元にも現れた…

だけど、もっと強い人がいた…それは分家の住職さんの娘さんだった…霊感が強ければ化け物にとって何かプラスの事があるのではないかと考えたらしい…

私「じゃあ母さんは?母さんも霊感強いのに、母さんの元には化け物出てないぞ」

兄「ババアは嫌いなんだろw」

私「祖父さんが死んだのは?」

兄「封印とか対処の仕方を知ってるからでないの?」

私「じゃあ祖父さんがうちら2人を呼んだ理由は?」

兄「だから霊感があるし化け物を見てるし狙われると思ったんだろ、そして憑依されても祓う方法知ってたんでないの? だから近くに置いておこうと思ったんだろ」

私「じゃあE蔵叔父さんを呼んだのは?」

兄「Oの本家だから、祖父さんは憑くのは本家の人間だけと勘違いしたんでないか? あとは解らんw化け物に直接聞いてくれw」

とにかく私達は住職さんの娘さんを助ける方法を捜しました。

最初4つの鎧の人の子孫なら何か知ってると思ったのですが…鎧の人については叔父も住職さんも何も知らないとの事でした。

次に考えたのが祖父の家にお堂や鎧の人について何か残っていないかと考えたのですが…兄が祖父の家を大体探索済で、別に面白い物は何も出てこなかったと言っていました…だからお堂の事等は口伝で伝えていったんでないかと…

ハッキリ言ってお手上げでした…もう霊能者的な人に頼もうという事になったのですが…住職さんが1度知り合いの霊能者の方に見せたら、私には手に負えないと言われて、顔が引き攣っていたらしいです…

兄「もうさ、住職さんのうろ覚えの記憶でなんとかするしかないんでない?」

叔父「失敗したらどうすんだよ」

兄「このままほっといても呪われる確率が高いんだから、失敗を恐れてはダメッスよw」

そう言って皆で住職さんの娘さんをお堂に連れて行く事にしました。住職の奥さんにも協力してもらい、娘さんの部屋へ…

娘さんは寝間着姿でベッドに腰掛け、下を向いていました…住職さんが声をかけると、顔を上げて不気味にニヤっと笑いました…抵抗する感じも無く、無言で住職さんに連れられて車に乗りました。

住職の車はワンボックスタイプの車で、娘さんは叔父と奥さんに挟まれるように座らせました。そして3列目に私と兄が座り、お堂に向かいました。

私「兄ちゃんさ、降霊術みたいの出来ないの?」

兄「何で?」

私「使えたらさ、先祖の霊を降ろして色々聞く事出来たかなって…」

兄「そうだなぁ…ユーキ〇ンで降霊術の資格取っておくべきだったなぁ」

私「そんな資格ねーし」

兄「ピッキングはユーキ〇ンで取ったんだけどなw」

私「ピッキングもねーだろ!」

お堂に近づくにつれ、娘さんが暴れ始めました…叔父と奥さんで押さえるのですか、力が強いらしく私達も後ろから肩を押さえました…

そしてお堂に着きました。娘さんは凄い暴れ続けてます。そしてアーチ〇ネミーのアンジェ〇・ゴソウ並のグロウルヴォイスで叫び始めました…

まるで映画エクソ〇ストの世界です。こんなの見たら本当に悪魔に取り憑かれたと思うでしょう…いや本当に悪魔に取り憑かれていたのかもしれません。

無理矢理お堂に入れ、住職さんのうろ覚えの記憶通り、台の上の箱に巻かれてる縄を取り、箱をどかして娘さんを寝かせ、手足を押さえました。そして蛇の目九曜紋の鎧と箱が繋がっていた縄を娘さんの首に巻きます。

その後のやり方は余り覚えていないそうで、住職は一生懸命思い出そうとしていました。奥さんはひたすらお経を唱えています…

私「この後どうするんだよ?」

娘さんは相変わらず暴れながらグロウルヴォイスで…

「苦しい、もう少しでこの娘は俺のものになるんだ、邪魔するなぁ」

みたいな事を言っていました…

私達も必死で押さえ付けるのですが…体力が持ちません…限界が近づいていました…

叔父「早くなんとかしてくれ、もう力が持たないぞ」

すると兄が突然…

兄「その娘を台に座らせて、他の三つの鎧の縄もその娘の首に巻け」

叔父「どうして?」

兄「いいから早く、そしてY(私)お前は箱を開けて準備してろ」

私「何の準備?」

兄「箱の中に封印するんだよ」

私は兄に言われた通り箱を開けました…一瞬何か入ってるのかな?って思ったのですが…中は空でした…箱の底と箱の蓋の裏側には蛇の目紋が書いてありました。

叔父達は兄に言われた通り娘さんを台の上に座らせて、3体の縄を娘さんの首に巻いていきました。すると娘さんはピクピクと体を震わせながら凄い苦しそうな表情をしています。

叔父「あんまり巻いたら殺しちまうんでないのか?」

兄「いいから、多分もう少しだ」

すると娘さんは上を向き口を開けました…その口から茶色い泡の様なものが出てきました…

兄「今だY、箱をその茶色い泡に向けろ」

私は兄に言われるまま娘さんの正面に立ち、その茶色い泡に箱を向けました。するとその泡は箱に吸い込まれていき、箱の中に入ると泡は想像以上の重量があり、入った瞬間ズシンと重みが身体に伝わってきました。

兄「よし、蓋閉めろ」

私は言われるがまま蓋を閉めました。

兄「よしYそのまま箱押さえてろ。あとは娘さんの首から縄を早く取って、縄を箱に巻き付けろ」

皆兄の言われるまま娘さんから縄を取って、私の持ってる箱にグルグルに巻き付けました。すると箱の中で暴れてるのでしょうか? お堂の中に鳥の羽音が五月蝿い位聞こえてました。

縄を箱に巻き付け終え、箱を台の上に置きました…すると羽音は止んでいきました。

兄「これで終わったな」

すると娘さんの意識が戻りました。娘さんはいつもの娘さんに戻ったらしく…何故こんな所にいるのか解らない様で住職や奥さんの顔を交互に見て、何?何?何?と何を連呼してました。

私「兄ちゃん、よく封印のやり方分かったね?」

兄「俺もよく分からんけど、誰かが耳元で教えてくれたんだ」

私「ご先祖様かな?」

兄「いつの間にか降霊術でも覚えたかなw。今ならユー〇ャンじゃなくても降霊術2級は確実に取れるなw」

私「だからそんな資格無いって…」

その後娘さんは普通に戻ったそうです。住職さんはお堂はしっかり管理してるみたいです…

兄の聞いた声は結局分かりませんでした…そしてあの化け物の正体も分かりません…鳥の羽音が聞こえたので鳥の化け物なのでしょうか? 今でもお堂に封印されてる事でしょう。

これが私が体験した中で一番やばかったお話です…

終わり……

2014年01月11日(土) 05:57
( ̄ー ̄) ◆-
投稿広場より掲載

 
  • 紫姫

    叔父さん や 住職さん ちゃんと 言い伝え話しの内容 覚えて 欲しかった(怒)情けない… 今回お兄様の機転& 霊能力強さで お祖父さんの声を キャッチ出来 たから良かったけど…。 もしも、お兄様も狙われて お祖父さんの様に 殺されてたら チェック・メイト 謎の妖怪?に よって M家&O家一族皆滅ぼされ 沢山の死者を出し 謎の妖怪の悲願達成していた!! 本当に恐ろしい。

     
  • 匿名

    大雑把でダイナミックな兄やんですな
    ババアは嫌いなんだろで噴出しました

     
  • k

    短編小説の1話位のボリュームですね
    鳥の化け物が先祖さんに憑いたって事なんだろうか
    にしても知らない怪しいお堂にはむやみに近づかない方が良いって教わりました
    また投稿お願いします

     
  • 匿名

    内容が濃くて読むのに30分くらいかかってしまいました^^;
    コトリバコでしたっけ?奇妙に掲載されていた話をふと思い出しました…勿論内容はまったく違いますが、この話も伝説化してもおかしくないほど味のある話でした。
    お兄さん頼もしいですね。
    今回も読みごたえあって楽しめました。

     

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