【怖い話】蛇の目堂の悪魔②/HN:( ̄ー ̄)

前編を読む

肉塊はやはり人の死骸でした。死後何日も経過してるらしく、死因は不明…直ぐに肉塊は搬送され一応行政解剖をされたみたいでした。

私達は直ぐにその場で三人別々に事情聴取され、しかも警察署にまで連れて行かれました…そして三人別々にまた事情聴取みたいな形で、何故祖父の家にいたのか聞かれたのです。

そして祖父が行方不明で連絡が取れない事。夜中祖父から連絡あった事。祖父からの着信履歴等も調べられました。

他にも色々大変でしたが三人はなんとか解放されました…そしてあの肉塊が祖父の死骸だろうという事も言われました…

肉塊には祖父のメガネと入れ歯があり、昔膝を悪くして手術して膝に金具を入れた為、膝から金具が出てきた事等が、祖父と決定づけたみたいでした。相変わらず死因は不明でした…

昨日の夜中まで生きていたハズなので…そんなに腐乱したのは謎、何かの原因で急激に腐敗したのではないかとの事でした…

私は死んで余り時間が経ってない、祖父の死骸に虫がわいていたのが気になり、聞いてみたのですが…蛆虫は孵化するのに時間は余り関係ないそうで、幼虫の状態で生まれてくる蛆虫もいるとの事でした…

何点か納得のいかない事があったのですが…祖父の死骸であろう証拠も何点かあったので納得するしかありませんでした…

そして直ぐに叔父は親戚一同に連絡をしていました。そして菩提寺にも連絡をしたのです…菩提寺にはお婆ちゃんが亡くなって以来行っていません。

叔父の話では菩提寺は建て替えられており、もう前の所には寺は建っていないそうで…住所も代わっているそうです。そしてその新しい場所は元々祖父が所有してた土地だったそうです。

何で祖父の土地に寺を? と叔父に聞くと。前の寺はもうかなりボロボロで、寺側から建て替える為に檀家の人に寄付を迫ったみたいでした。そして祖父はかなりの額の寄付金と土地まで寄付したそうです。そしてそこに新しい立派な寺が建てられたそうです。

何故祖父が土地まで寄付したかは分からないと言っていました…

とりあえず菩提寺に向かいました。本当に立派な寺になっており、お寺なのに怖い感じが一切しない小奇麗な建物でした。

親戚が続々と集まってきます。もう何年も会ってない人もかなりいて、みんな思い思いの話をしています。しかし祖父の死因や祖父の棺の中の死体の話になると、やはり言葉が詰まります。

ちなみに棺桶の中の死体は納体袋という袋に入れられ、なるべく腐らないように保冷剤等が入っているとの事でした。そして棺桶の中は誰も見なかったように思います…

そして通夜の時、葬儀の時、何故か寺の住職はソワソワと落ち着かなくて…ちょっとした物音にもビクビクしていていました…しかも大して暑くもないのに常に凄い汗をかいていました。

叔母の一人が、体調が優れないと思い「大丈夫ですか?」と声をかけると、「大丈夫です」と言って手で汗を拭き取り、凄いぎこちない動きで、葬儀を進めていました。誰が見ても普通ではなく、ハッキリ言って挙動不審でした。

それでも何事も無く、葬儀も一段落して皆で祖父の家に集まりました。そして祖父の財産や祖父の家をどうするか等の話を皆でしていたと思います。

私と兄は興味が無く(どうせ私達まで財産なんて回ってこないからね)私はほとんど寝ていましたが、兄は祖父の家を探索して暇を潰していました。

そして財産の話が一段落した頃、通夜や葬儀の時は余り触れなかったのですが…何故私達が祖父の家に呼ばれたかという話になりました…ですが…丁度そんな話をしようとした頃、菩提寺の住職さんが、訪ねて来たのです…

住職さんは神妙な顔で、大事な話があると言ってE蔵叔父さんと2人で皆とは別の部屋に入って行きました。するとしばらくして叔父に兄と私が呼ばれたのです。そして私達2人と叔父と住職で車に乗り、菩提寺に向かったのです。

住職は祖父の死に心当たりがあったのです。

住職の話では兄が曾祖父さんの夢を見た日、私達が祖父の家に来る前の日なんですが、その日に祖父が菩提寺を訪ねて来たらしいです…そして一目散にあるお堂に向かったそうです。

元々菩提寺が建てられたのは祖父の土地でした。そしてボロボロになった寺を立て直すのに、住職は私のお婆ちゃんが亡くなった時に祖父に寄付をしてもらえないか相談したらしいです。

するとある条件を呑んでくれたら多額のお金を寄付しても良いと言ってきたらしいです。その条件というのはあるお堂を引き取って、管理していってほしいというものでした。

そのお堂というのは、新しい菩提寺の敷地内にあり、やはりそこも元々は祖父の土地でした…だから新しい菩提寺は祖父の土地に建てたらしいのです…

そして祖父の死因ももしかするとそのお堂が原因でないかと言ってきたのです。

そのお堂については叔父も知っていました。祖父から話だけは聞いた事があると。ですが本当にあるとは思ってはいなかったらしく、叔父は一回も見た事がないと言っていました。

叔父が祖父の家から出ていく時にそのお堂の話をされたそうです。祖父は叔父に農家を継いで欲しかったらしかったのですが…叔父は農家を継ぐのが嫌で家を出たらしいのです。

その時に祖父はO家はお堂を管理していかないといけないと言って、叔父を引き留めたといいます。ですが叔父はそんなの農家を継がせる為の作り話だと思ったそうです。

そして祖父には8人の子供がいたのですが…男はE蔵叔父さんただ1人、あとは皆女でした…そして七人の姉妹達も次々に嫁いでいってしまったようです。気が付いたら祖父と祖母の2人しか残っていなかったみたいです…

住職は菩提寺のずっと奥まで車で走りました。そこはもう森の中でした。森の中に立派なお堂が建っています。入口には巨大な丸のマークが書かれています。

兄「もしかして弦巻紋?」

住職「よくご存じですね…別名蛇の目紋です」

兄「歴史とか好きなんで」

私「何そのなんちゃら紋って?」

兄「家紋だよ」

兄は歴史が好きで戦国時代や三国志等結構詳しく…よくそういう系のシミュレーションゲーム等を好んでやっていました。

兄「でもこのお堂は元々は祖父の物なんでしょ?」

住職「そうですよ」

兄「じゃあ何で蛇の目紋なの?うちの家紋、O家の家紋は向かい蝶のはずだよ」

私「そうなんだ…全然わからんかった」

兄「俺も母ちゃんの喪服についてた家紋見て初めて分かったw、母ちゃんに聞いたらO家の家紋だって教えてくれたんだよw」

住職「そうですね、確かにO家の家紋は蝶の紋みたいです」

兄「じゃあ蛇の目紋は誰の家紋なの?もしかして加藤清正?w」

私「加藤清正って蛇の目紋なの?」

兄「結構有名だぞ」

住職「説明するので、とりあえずお堂の中に入ってください」

そう言って住職はお堂の鍵を開け中に入って行きました…。中に入ってみて…異様な雰囲気に絶句してしまいました…

お堂はそれなりに広く至る所に風車や人形等が飾ってあります…そして中央に台があり、その上に1つの箱が置かれてるようでした…そしてその四方には武者鎧が飾ってあります。

4体共中央の箱の方を向いていて、4体の鎧飾りの首周りには縄が巻かれていて、縄で4体が繋がっていました。そして中央の箱にも縄が巻かれていて、その縄も4体の鎧飾りの首周りに巻かれていました…

兄「何ですかこれ?」

住職「あなたのお祖父さんの話では封印と言っていました」

兄「何を封印してるの?」

住職「O家の血筋の方だと聞きましたが」

兄「何故O家がO家の血筋の者を封印しなきゃならないの?、鎧飾りも全部違う蛇の目紋なんだね」

兄の話では鎧飾りに付いてる家紋は全て蛇の目紋なんですが、種類が違うようでした…蛇の目九曜紋、蛇の目紋、三つ盛り蛇の目紋、すいませんあと1つ忘れました…とにかく全て蛇の目紋だったらしいです。

そして住職は祖父から聞いた話を聞かせてくれました。

私の母方の名字はOです。もちろん祖父の名字もOです…ですがOの先祖の名字はMだったそうです。何故名字を変えなきゃいけなかったのかというと…

昔M家は地位の高い武将だったそうです…そしてM家の当主には三人の息子がいました。長男、次男共立派な武士で戦でも功を立てていたといいます。ですが問題が三男でした…

三男はまだ幼かったようで歳は10歳位だったそうです。見た目は普通の子供だったらしいのですが…これが魔の者に魅入られていたといいます。

というのは当時、町では夜になると魔の者に襲われて食われてしまうという噂があったそうです…そしてこの三男の着物に度々血がべっとりと付いてる事があり…三男も何故付いてるか解らないと言って首を傾げるばかりだとか。

そして遂に魔の者に襲われてる所を見た町人が、魔の者は綺麗な着物を着た子供で、刀で人を切っては切った人の生肉を喰らってたという噂を流してしまったといいます。

噂はあっという間に広がったそうで、それを聞いたM家の家臣達がM家の三男を疑って、三男を見張ったそうです。すると夜になると刀を持ち出し屋敷を抜け出し、町人に刀で斬りかかったといいます。

直ぐに家臣達は三男を止めたのですが、子供の力とは思えない程の力で暴れたといいます。ですがなんとか押さえ込んで、屋敷に連れ戻し、M家の当主に報告したそうです。

事の甚大さに気付いた当主は三男を屋敷に幽閉したそうです…ですが、どうやって出たのか分からないのですが…いつの間にか屋敷から出ていき、また町人を襲い生肉を喰らってたそうです…

流石の当主も恐ろしくなり家臣に三男はもう人間ではなく化け物だと言い、首をはねろと命令したそうです。そして三男を斬首の刑にしたそうです。

ですが切られた首はしばらく暴れたらしく、「M家の人間を呪ってやる、M家を根絶やしにしてやるわ」と言って笑いながら転がり続けたと言います。

恐ろしくなった当主はその首を封印し、町を離れさせたといいます。その時その首を持って町を離れたのがM家の次男だったそうです。そして次男1人だと心細いので四人の家臣をつけたといいます。

その時に次男は何かあった時M家の名を汚さぬように、M家の名を捨てOと名乗るようになったそうです。そしてこの四人の家臣が4体の飾り鎧の人だったといいます。ちなみに四人のうち1人が三男の首をはねた人で蛇の目九曜紋の人だったそうです…

そしてA県まで渡った次男がお堂を建て、4体の鎧、正確には4体の蛇の目紋鎧で封印したそうです。蛇の目紋には護符や御札の意味があるらしく、邪悪な者から身を守るという意味で蛇の目紋を家紋にする武士が多かったといいます。あと当時は蛇信仰が盛んでそういう意味でも蛇の目紋は人気があったようです。

これがお堂が作られた理由で、O家の生い立ちでした。

私「首を切っても暴れるって、なんか平将門みたいだね」

兄「平将門ねぇ…首を切ったのは蛇の目九曜紋のやつだったんだろ?、偶然かねぇ」

私「何が?」

兄「平将門には繋ぎ馬紋って有名な紋があるんだよ」

私「関係ないじゃん」

兄「繋ぎ馬は将門の時代にはまだなかったという説があって、死後将門の子孫、相馬家が好んで使ったのが繋ぎ馬紋なんだ…そして将門には色々馬と関わる逸話があって、それが家紋になったと、それでいつの間にか将門の家紋は繋ぎ馬紋になったらしい…そして元からの将門の紋は九曜紋なんだよ、九曜紋と蛇の目九曜紋って似てるよね…」

私「でも違うんでしょ?」

兄「うん違うw、九曜紋は星紋、星の紋だよ、九曜紋の意味は九曜曼荼羅だったかなぁ… そして蛇の目にはもう1つ意味があるんだよ」

私「どんな意味?」

兄「蛇は古代の言葉でカカと言ったらしい、んで蛇の目は蛇目、古代の言葉でカカメ。カガミの語源とされてるんだよ。鏡は色々な儀式に使用され、蛇の目は全てを見通す力があるとされ、鏡と同一に見られたカカメは邪気を跳ね返す力や封印する力があるとされた」

私「なんとなく解った」

兄「九曜紋だった平将門、そのモドキの力を封印するのに蛇の目九曜紋を使用した、偶然かもしれないけどさ、なんか因縁がありそうだよね? そして他の3人も全員蛇の目紋ってありえないと思うよ。元々は他の家紋で、その将門モドキを封印するのに蛇の目紋に代えたんでないの?」

私「そんな家紋って簡単に代えれるの?」

兄「以外と家紋がコロコロ代わってる武将はいっぱいいるよ。理由は様々だけど、有名武将を討ち取って、討ち取った証拠に相手の家紋をそのまま使用した武将もいるし。家臣が功を立てて、褒美に自分の家紋を使用して良いと言った武将もいるし。他にも個紋や私紋といった自分で自分だけの紋を勝手に作った人もいるからねw」

私「そうなんだ、なるほどねぇ」

兄「そして全然関係ないと思うけど、平家の人間は家紋に蝶の紋を好んで使った、O家も蝶の紋、これは本当に偶然だと思うけどねw」

私「偶然かもしれないけど何か因縁じみたものを感じるかも」

兄「ところで住職さん、何で我々をこんな所に連れてきたの?」

住職は少し考え込んで、語り始めました。

住職の話では…兄の枕元に曾祖父さんが立った朝、住職はこのお堂の掃除をしていたらしいです。すると突然お堂の中に大きな鳥の羽音が聞こえ、ビックリした住職は鎧飾りに巻かれた縄に寄りかかってしまい…縄を外してしまったらしいのです。

するとお堂の中から勢いよく外に出ていくような鳥の羽音が聞こえたらしいのです。住職は不思議に思いましたが、とりあえず縄を元通りにしたらしいのです…そしてこれが全ての元凶かもしれないと語っていました。

というのは…その日の昼近くに祖父がお堂に来たらしいのです。祖父はお堂の鍵を持っているので自由にお堂には出入り出来たそうです…

そしてその後、祖父は住職の所にきて、凄い剣幕で…

「何故やつを出した?こんな事になるなら貴方には頼まなかった」と言ったそうです…

住職にはイマイチ何の事か分かりませんでした。というのも住職はお堂の封印はあんまり信じてなかったらしいのです。昔からの言い伝え程度の考えだったみたいで。だから住職はあの鳥の羽音とかも余り気にしてなかったようです。

そして祖父は家に帰り、再び封印する方法を考えると言って帰って行ったと言います。そして祖父は色々調べたのでしょう。

その日の夜遅く私の兄に電話したけど繋がらなく、仕方ないので私に電話した。そしてその後、祖父はあのような姿になってしまった…

そして住職の話ではそれだけでは済まなかったようです。

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