【不思議】庚申さん/HN:大槻

庚申さん/HN:大槻

私の実家は、四方を山に囲まれたいわゆる田舎でした。

近所に住むのはご老人ばかりで、当時幼稚園児だった私はいつも遊んで貰っていました。

私の家の裏山に「庚申さん」という祠があります。誰が作ったのか、何のためのものかと言うのは分かりませんが、何かが祀ってあることは確かでした。

普段は近所の人も手入れをせず、深い草の中に半ば放置されていました。

ある日、私の隣の家のおじいさんのところに、彼の息子・Iさんが神戸から帰ってきました。3日間だけ帰省しに来たそうです。

Iさんは帰省中、何故か裏山の庚申さんに行き、雨よけのトタン屋根を設置しました。そして3日後、再びIさんは神戸に帰っていきました。

翌朝、私の父が「うわぁ、わし庚申さんが燃えとる夢見たんやけど。気持ち悪いわ」と言いながら起きてきたそうです。

その翌日のことです。阪神淡路大震災が起きました。

幸いIさんは神戸にいながらも無事だったのですが、トタン屋根を付けて貰った庚申さんが、Iさんのピンチを知らせてくれたのかも知れません。

 

世にも奇妙な怖い話や都市伝説から不思議体験スピリチュアルまで…オカルト小説投稿/2chまとめサイト。1万3千話超えの厳選物語を貴方に★