【怪談】山道の女/HN:ドクロン

山道の女/HN:ドクロン

石田さんはその日、とある山道を走っていた。すると女が道に一人立っているのが見えた。

明かりに浮かび上がったのは若い女性の顔、年は20代前半。

で、「どうしたんですか?こんな山道に」って聞いたら、「ちょっとこの先の道で車がエンストしてしまって乗せていってもらえますか?」そう言う。

それで、乗せることにした。でも最初はけっこう感じのいい女性だったのに車に乗るなり全然話さないし、ずっと俯いてる。

具合でも悪いのかって思い「どうしました?具合でも悪いのかな」そう言うと、顔をぐっとあげて「大丈夫です」っていかにもな作り笑いをした。で、また気づくと俯いてる。

変な女乗せちゃったなあって思って、案内されるままに着くと、車なんかどこにもないしそもそも道からはずれてる。その女が言う場所までの道は車では行けないようになっていた。

こんなところに車なんか停められないよって言うと、女は急にケタケタと笑い出した。こう肩を不自然に揺らして。それに恐怖してると今度は顔をぐいっとあげた。

顔がごっそりなかった。まるでえぐられたみたいに。目玉なんか原型もないくらいにつぶれてた。先ほどの女はきれいだったのに。

異様な光景に何も出来ずにいると女は急に笑うのをやめて、車から降りてまたケタケタと笑いながらその女が行けと言った場所へ消えていった。

「それから慌ててもとの道に引き返して帰りましたが、あんなことは初めてでしたね。最初はふつうの人間かと思うくらい本当にきれいな人でしたから。

でも見かけにだまされちゃいけませんね。困ってる人を見るとつい助けたくなるけど、それも考え物ですよね」

2013年12月23日(月) 00:47
ドクロン ◆WrQmn0zw
投稿広場より掲載

 

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