【不思議】混線/HN:ミクロコスモス

混線/HN:ミクロコスモス


大きな地震があった。

本棚が倒れた。食器棚からは沢山の食器が落下して、台所中カケラだらけになった。

地震直後、かろうじて電気は通ったままだった。テレビも見る事が出来た。ワンブロック向こう側の家々は、ずっと停電だったから、それも紙一重の運だったのだろう。

携帯電話は、みんなが集中してかけてるのか繋がらない。家の固定電話は、受話器を取るとダイヤルも押してないのに、ざわざわと受話器の向こうで人々の声がする。

どうやら、混線しているようだ。

固定電話の声は、3日ほど続き、段々と遠ざかるようにフェイドアウトして、4日目に沈黙。今度は、うんともすんとも言わない。

電話は壊れたのか?それとも、まだ混線中なのか? 夫に様子を見て貰う。元から線が抜けていた。差し込んだら、普通に繋がった。

『はじめの地震の時に』何かの拍子で抜けていたままだったらしい。でも、受話器の向こう、声がしていたのに。

沢山の人が、ざわざわ、ざわざわ。携帯ではなく、線が抜けた固定電話なのに、聞こえて来たざわめき……

いったい、これは何? いまだに分からないままでいる。

 
  • 匿名

    なんでしょう?
    ふと、嫌な想像をしてしまいました。そしたらジャンボ機墜落事故のことが頭を過りました…。投稿者さんがご無事で何よりです。

     
  • やまっち妻

    ミクロコスモスさんと同じ体験をした人は他にもいるでしょう。誰かと通信したい、という気持ちが呼応しあっていたのかも。ともあれ、ご無事で何よりです。

     

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