【怪異】えっちゃん/HN:ドクロン

えっちゃん/HN:ドクロン

全盲のえっちゃんという女の子の話。えっちゃんのお母さんに聞いたお話です。

えっちゃんのお母さんとお父さんは共働きで昼間は家にはいない。

ある時期からだった。お母さんはお父さんより家に帰る時間が早い。仕事を終え、家に帰るとえっちゃんの部屋から話し声が聞こえる。

(今日はなにをして遊んだ)とか(なにをたべた)とか他愛もない話だったが、それが会話口調なのが気になった。

ある日から、会話が自分(母親)の話や家族の話になった。何度かは聞いてみたもののえっちゃんは「話してない」と言って本当のことを教えてくれない。

早く仕事を切り上げられたある日、家に帰るとやはりえっちゃんの部屋から話し声が聞こえる。しかしながらその時はいつもと違った。

部屋の中からはえっちゃんの声と自分(母親)の声がするのだ。

「自分はここにいるのになんで?!」

ドアを少し開けるとベッドに座るえっちゃんが見えた。もう少し開けるとえっちゃんの背中に何かがおぶさっていた。

鬼のような大きな赤い顔、それが自分の声を発してえっちゃんと話していた。

「えっちゃんから離れて!出てけ!」

大きな声を出すとその鬼のようなものは悔しそうな顔をしながら消えた。

それからはもうえっちゃんがひとりで話したりすることはなくなったが、全盲のえっちゃんには声でしか母親の判断のしようがないため、鬼のような奴は母親になりすましてえっちゃんをどうにかしようとしていたのかもしれない。

えっちゃんは何も覚えてないらしく、そんな事あるわけがないと笑っていた。

それからは、母親は仕事を辞めてなるべくえっちゃんを一人にしないようにした。

 

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