【怪談】濡れ女/HN:熊のマスコット

濡れ女/HN:熊のマスコット


他の恐怖系サイトで目にした話しに似た体験をした事があるので報告します。

今から10年位前に、山陰地方に旅行に出かけました。季節は11月の中頃です。当時、貧乏だったので宿には泊まらず、テントか車で寝泊まりするような旅行でした。

道すがら海浜公園を見つけて今日の宿はこちらの駐車場と決めました。夕食は近くのラーメン屋ですませてます。寝るにはまだ早いので暇潰しにジャンベ(アフリカンドラム)の練習をすることにしました。

近くに東屋があったので、ベンチに座って自分なりに良い調子に自己陶酔して叩いてました。辺りには家一軒と無くオフシーズンなのでキャンプをしている人もいません。

いよいよ調子づいて叩き始めて、立ち上がった時です。首に掛けたストラップがスルッと抜けてジャンベがゴンッ!と地面に落ちました。ジャンベは通常本体に巻き付けたストラップを首に掛けてジャンベの下の部分を股に挟んで演奏するのですが、どうもおかしな様子です。

何故ならストラップは頑丈に結び付けていて、ユニノット(大物釣りの仕掛け等に使う結び方)がほどけて落ちるなどあり得ないはずです。切れたのかな?と思い調べて見てもそんな様子はありませんでした。

不思議な事もあるもんだと思っていると、ストラップに通していたGDの熊のマスコットが見当たりません。わっかの部分がボールチェーンになっているヤツです。あれ、どこいった?と探しましたが見当たりません。

ふと見ると東屋の向かいにもベンチがありました。ベンチの下にでも転がったのかな?と思ってライターで照らしながら覗き込むと…!真っ白い手が僕の手を掴もうとしています!

即座にライターを持った手を引っ込めると、落ち着け今のはまぼろしだ、まぼろし、まぼろしと頭の中で繰り返しながらジャンベを抱えて、振り向かず、耳の辺りがピクピクしていましたが、極力落ち着いて歩いて車に戻り後部座席にジャンベを押し込めて、運転席に乗り込んでエンジンを駆けて何事も無かったふりをして走り出しました。

タバコ、タバコあーっ忘れた!まあいいシケモク、シケモク、ふーっと吹かして何かをごまかすように走り、国道沿いの道の駅にたどり着きました。やっぱり、明かりがある場所は落ち着きます。

さっき迄は触れずにいたことを思い出して整理してみるとより恐怖感がわいて来ました。うっそうと生い茂っていた雑草、時々点滅する薄暗い街灯、朽ちかけたベンチ、立ちこめるモヤ。よくよく考えてみると何故あんなところで1人で練習しようと思ったのか、不思議でしかたありません。

そうこうするうちに、眠くなったので毛布を被ってうとうとしていると、ザー、ザー と雨が降り始めて風も出て来ました。時計は夜中の1時を回っていました。僕は、雨が降る音は嫌いじゃないので目を閉じて聞いていました。

ピチャッ、ビチャッ、ピチャッ。誰かが歩いています。トイレにでも行くのだろうと思っていましたが、足音を聞く限り僕の車の近くをうろうろしているようでした。さっきの事が思い出されます。

うわー憑いてきてる…、さすがにガクブルしましたが知らないフリを決め込むしかないと思い意識を別の方に向けてみました。経験上こういった時はエロい事を想像するのが一番だと思っていたので、こうすると易く気が紛れました。

またうとうとと眠くなり始めて夢うつつになった時についに見ました。丁度、呪怨やリングに出て来るような白い服を着た女の人が夢越しに僕を覗き込んでいたのです…。

今でも時々夢の中に現れます。霊能者に相談するとそれは濡れ女でしつこく憑きまとうので除霊は難しいと言われました。

 
  • やまっち妻

    水木し○るの妖怪絵でも紹介されてたかも。髪が長く、白い着物で、水も滴る怖い顔でした。本当に居たんだ(怖)。

     

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