【怪文書】続、転校生/HN:アナゴヌルヌル

続、転校生/HN:アナゴヌルヌル

アメリカの学校に通うようになってから3ヶ。

今日はバレンタインデーだったっけ。日本では女子が男子にチョコをあげていたけど、アメリカもそうなのかなぁ。もしクラスで一番可愛いジュディちゃんからチョコもらったらどうしよう。

僕は、日本の風習がそのままアメリカにもあるだろうと決めつけて、バレンタインデーをワクワクして迎えていた。

学校に着く。僕はハローハローと挨拶を交わす。浮き足だったまま教室に入ると、自分の机の上に、なにか置かれていた。チョコだ!!!僕は、顔が赤くなるのを隠しきれなかった。

お花が置いてあった。僕の机の上にはチョコではなく、お花が置かれていた。アメリカでは、チョコではなくお花を好きな男子に送るのかな?まぁいい、どうやら僕のことを好きな女子がいるようだ。僕は、とても嬉しかった。

相変わらず僕には、これといった友達ができないでいた。特に昨日くらいからかなぁ、話しかけても、みんな僕なことを無視するようになったんだ。また、いじめが始まるのかなぁ…

ランチは一人。下校も、一人。寄り道する場所も特になく、毎日同じ時間におじいちゃんの家に帰っていた。でも、僕にもきっと、ガールフレンドができるんだ!帰ったら、おじいちゃんとおばあちゃんにお花をもらったことを自慢しよう!そして、電話でママとパパにも自慢するんだ!

喜ぶおじいちゃんの顔を想像しながら、僕は家路についた。二人掛けの座席のスクールバス。そういえば、なぜ僕の隣だけ誰も座らないのだろう?そんなことはどうでもいい。バスを降り、少し歩けばおじいちゃんの家だ。

その短い距離を僕は、全力で走った。急いで家に入ろうとする。鍵かかかっていたので僕はドアをノックした。いつもならおじいちゃんかおばあちゃんが内側から鍵を開けてくれるのに、今日は二人とも家にいないらしく、一向にドアは開かなかった。

しかたなく、念のため持ち歩いている家のスペアキーを鞄の奥底から取り出し、僕は家のドアを開けた。

「アイムホーム!おじいちゃん!おばあちゃん!」

いつも二人が腰掛けているソファのあるリビングに、僕は勢いよく駆け込んだ。

「あのね、今日ね、僕、クラスの子から…」

僕はかなり高いテンションで、ソファに座るおじいちゃんに話しかけていた。が、最後まで話すことはできなかった。

おじいちゃんは、写真を見て泣いていた。おばあちゃんも、キッチンの隅のイスに座り肩を振るわせていた。

あぁ、僕は、自ら進んで輝いたんだっけ。

 
  • 匿名

    アメリカでも机に花置くの?

     
  • 匿名

    Shine!って書かれて自殺しちゃったんだね…残念。

     

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