【不思議】冬の怪音/HN:トレジャーマップ

冬の怪音/HN:トレジャーマップ

◆ 怪音

ある冬の日の昼下がりに起こった事を、お話します。

台所でお茶を飲み、席を立ちました。で、戻ってきますと、ビタビタ、ビタビタと音がするのです。

何の音かは分かりません。ただ、鳥もしくは魚のような、生き物が暴れてたてている音のような気がします。

音の方を見るのですが、何も見えません。いくら目を凝らしても見えません。

暫くして、音は消えました。そんなに長い時間では無かったと思います。テーブルの上のお茶は、まだ、湯気をたてています。

やっぱり寝る前に読んだ怪談本が良くなかったのかなぁ。湯気を見ながら、そんな考えが湧いてきます。

湯たんぽ抱えながら、枕元に明かりを灯して読む冬の怪談も、中々に乙なものではあるのですが。

音のした辺りの床が僅かに湿っていたのですが、音とは関係ない、そう思いたいです。

◆ 真冬の夜

音だけで何も見えない、といえば、こんな話があります。

ある人が冬の夜、公園の中を横切りました。この方が自宅まで早道なのです。

公園の中ほどに来た時、不意に、真横から誰かが咳き込む音が聞こえてきました。

思わずそちらを見ましたが、誰もいません。

又、ゴホと聞こえてきましたが、いくら目を凝らしても、何も見えないのです。

なんだか気味が悪いので、その人は家路を急ぎました。

翌日、微熱が出ました。もしかしたら、うつされたのでしょうか。

その人は生姜湯を啜りながら、

「人も、人でない者も、風邪の季節なのかな」

ぼんやりとする頭で、そんな事を考えたそうです。

 
  • 匿名

    なんか、読みやすくて不思議ワールド感漂ってますね。
    オバケに風邪うつされるっておもしろいなぁ。

     

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