【怪異】幼なじみ 前編①/HN:ロビンM

幼なじみ 前編/HN:ロビンM

…ガ…ガガ…

『 えーちょっと何言ってんの私もう高二だよ~!そりゃあ好きな人くらいはいるわよ。でも全然気づいてくれないけどねw!えっ誰って? ん~じゃあまた明日学校で話すよ。うん!じゃあおやすみ希美♪ 』

…ガガ…ガガ…

優「…美穂の奴、あいつもしかして好きな奴が出来たんかな?なんでだよ!俺がいんのに!昔からずっと思ってんのに! クソ!ムカつく!好きな奴ってもしかして俺の事かな? いや絶対違うな…一体どんな野郎だよ…」

【二日目】

…ガガ…ガピ…ガ…

パタン…!

『 ふーあ疲れた~あ!てか、美術の水田マジ有り得ないんだけど!!』

…ガ…ガガ…

『 なんでアタシだけ書き直しなのよ~!…ガガ…あ~もなんか腹立ってきたァー! 』

ガッ…ガピー…

『えー? ガ…お母さん何ぃーー?うん、分かった…ガ…今行くぅ!』

…ガ…ガ…ガガ…

パタン…

…ガ…ガガ…

優「…なんか最近受信しにくいな。もうだいぶ古いからかな?そろそろ新しいのに替えた方がいいかもな… でも美穂の誕生日ってだいぶ先だしなァ。 どうやって仕込むか… 」

【三日目】

ピンポーーン ガチャリ…

「は~い?あらまぁ優人くんじゃない、どうしたの? 」

優「あ、おばさんこんにちは!美穂、居ますか?」

「 ほんと久しぶりねぇ優人君の顔見るの♪ ごめんなさい、美穂今さっきお風呂入っちゃったのよ… 」

優「あーいいっす!いいっす!あのこれ、美穂に渡しといて貰えませんか?」

「何、あらぬいぐるみ? 」

優「はい、これ前から美穂が欲しがってたやつで、こないだたまたま見つけたんで買っといたんですよ~」

「 まーいつも悪いわね~♪ あの子はいつまでたってもこうゆうのが好きだから…クス… 優人くんにはちっちゃい頃からずっと美穂のお守りばっかりしてもらっちゃって、アリガトね!おばさんほんとに感謝してるのよ♪ 」

優「いやいや、そんな事全然気にしないでよおばさん!俺だって美穂には昔から色々助けて貰ってるし、でも学校では全然話しかけてくれないんだよ美穂のヤツ。最近なんか廊下ですれ違ってもフル無視ッスよ!なんか俺、美穂に嫌われる事でもしたんかなぁ?」

「まぁ!あの子ったらそんな事してるの?! 分かった、おばさんから注意しとくわね!でもあの子最近ちょっと変なのよ…勉強もおろそかだし学校でなんかあったのかしら?
帰りも遅くてお勉強もしないで電話ばっかりしてるのよ!悪い友達でも出来たのかしらね… 」

優「大丈夫だよおばさん。俺が見てる限りは今の所変な友達なんかはいないと思うよ、もしかしたら好きな男でも出来たんじゃねぇの?(笑)」

「ま~そうかしら?あの子もそんな年頃になったのかしらね?変な子を好きにならなきゃいいけど…
いっその事、優人くんが美穂をもらってくれたらおばさんとしては安心なんだけどね! うふふ 」

優「ない!ない!ない!ない!だって美穂は学年で一番人気なんですよー?いくら幼なじみでも、俺みたいなブサメンと美穂が付き合ったりなんかしたら周りの男共み~んな敵に回しちゃうっスよー!(笑) じゃ俺はこれで… 」

「はいはい、優人くんありがとね! じゃコレあの子に渡しとくから、これからも美穂の監視の方よろしくね♪♪ 」

優「……はい… 」

【 翌週 】

ピッ、ジィーーー

パタン… ピッ…

美『 あっもっしー希美?あのさ、明日も練習とか見に行かない?
…うん… えーいいじゃ~ん!だって亮輔君めちゃ格好いいんだもーん!お願い!帰りにマクド奢るからさ~! 本当?やったー♪うん…じゃまたね~!おやすみィ、バイバーイ♪ 」

ピッ… ジィーーー

優「 ちぇっ!やっぱ亮輔かよ!あんな陸上馬鹿のどこがいんだよ?…畜生…つまんねーの…つまんねーつまんねーつまんねー!つまんねー!!つまんねーー!!クソ!… 」

【 翌日 】

キーンコーンカーンコーン

川「なぁなぁ優人!今日学校終わったら図書館いかねぇか?」

優「…………」

川「…おい優人?」

優「…………」

川「おぉーい!もしもーし!優人くーん?!」

優「…んっ?何?」

川「おぉ! 何?じゃねぇよ優人!お前今完全に目ぇ逝っちまってたぞ、大丈夫かよ?」

優「 んぁ~最近ちょっと寝不足でさぁ…すまん…ふぁ~ あっ!次の科目何だっけ川口?」

川「たぶん英語じゃねぇかな?」

優「 そかダリィな…俺ちょっと小便行ってくるわ!あっ…因みに放課後は忙しいからパスで! 」

川「 あっ、聞こえてたのね… 」

ガラガラガラ… 優「あ、美穂… 」

美「先生!だからなんで私だけ書き直しなんですか?!」

水田「 あなただけじゃないわ、塩崎君も居残りよ!大体あなたがちゃんと言われた通りに仕上げてこないからいけないのよ!とにかく今日中にキッチリ仕上げて職員室まで持ってきなさい!分かったわね吉岡さん? 」

美「… はい…分かりました 」 スタスタスタ…

優「おーい美穂!お前水田に何言われてたんだよ?」

美「… 優人? 何よ別にあんたには関係ないじゃん!ほっといてよ!」

優「おいおいほっとけはないだろ!幼なじみのよしみでせっかく心配してやってんのにさぁ~ 」

美「ウザっ!」 タタタタタ…

優「お、おい美穂!ちょっと待てよぉ!」

希「 あ、秋田君? 」

優「ん?あぁ希美ちゃんか…何?」

希「美穂と何かあったの?」

優「何かあったっつうか… てか、最近美穂の奴がやたらと俺に冷たい態度取るんだけどさ…希美ちゃん美穂の親友だろ?理由しらない?俺の事なんか言ってなかった? 」

希「……別に…何も… 」

優「何だよ今の沈黙? それって絶対なんか知ってるやつじゃんか!頼むよ希美ちゃん!何でもいいから教えてよ! 」

希「んー美穂も最近なんか色々あるみたいだからさァ、そっとしてあげてる方がいいんじゃないかな?って思うけど… 」

優「…亮輔か… 」

希「 …えっ?なんで秋田君がその事知ってるの?美穂から聞いたの? あたししか知らない筈なんだけど? 」

優「あ、ああ、えーとなんつうか?…そうそうあれだ!
俺と美穂はガキん頃からの付き合いなんだぜ、あいつが考えてる事ぐらいだったら大体分かんだよ!分かったか?へへバーカ!じゃ、じゃあ俺もう行くからな! またな、希美ちゃん!」 タタタタタ…

希「ば、馬鹿って… 」

【放課後】

美「もう!こんなの今日中になんか終わんなーーい!水田の奴まじムカつくんだけど~!」

希「しょうがないよ美穂…ちゃんとやって来なかったあなたが悪いのよw」

美「何よ希美!あの女の肩持つ気?あいつ絶対私に嫌がらせしてんのよ! イケズよイケズ!ちょっと私が可愛い過ぎるからって、妬んでんのよあいつ!ほんと30代の独身年増教師は怖いわ!キィーーーー!!」

希「考え過ぎだよ美穂~w それより喋ってないで早く終わらせないとすぐに暗くなっちゃうよー?」

美「ほ…ほんとだ! 早くしないと亮輔君帰っちゃうじゃん!ムキーーー!!」

希「ふふ大丈夫だよ、陸上部は大会前だし最近遅くまで練習してる筈だからさ… 急いだら多分間に合うよ♪ 」

美「うぇーん!私こう見えても完璧主義だから適当に描けないのよー! まぁでもこの際仕方ないわ!希美!お願い描くの手伝ってくれない?」

希「ちょっと!私に全く絵心が無い事は良く知ってるでしょう?」

美「か…神様!! 」

ガラガラガラ… 優「うっす♪ 」

希「あ、秋田君!」

優「よう美穂! 絵描くの手伝ってやろうか? 俺は絵が得意だぜw…ニヤニヤ… 」

イラ… 美「 結構です!!」

優「な、なんだよ!何怒ってんだよ!どうでもいいけど早くしないと帰っちゃうぜ。お前の大好きな亮輔君♪ ひひ… 」

希「ちょ、ちょっと!こっち睨まないでよ美穂!私なんにも言ってないよぉ!」

美「じゃあなんで二人しか知らない秘密を優人が知ってんのよ? 何でよ?ねぇ何で?…イライラ… 」

希「 ちょ、ごっ誤解よ!」

優「 希美ちゃんに聞いたんじゃねぇよ… 」

美「へぇー、あそう、じゃ誰に聞いたのか教えなさいよ!ちゃんと私が納得できるように説明してよね!」

優「なっ、何だよ美穂そんなこええ顔すんなよ!なんでそこまで怒らなきゃいけねぇんだよ?お前最近なんか変だぞ? 俺に言いたい事あんだったらハッキリ言えよ! 」

美「 ……… 」

優「 な、何だよ」

美「 …はぁなんで怒ってるかですって? マジでわかんないの? じゃあ聞くけど、あんた最近私のお母さんとグルんなって何企んでんのよ? 」

優「 はい?」

美「もう!トボケないでよね!あんたこないだも家来た時、私に好きな男が出来たとかお母さんに勝手に吹き込んでたでしょう! 」

優「 い、いやあれは…」

美「 いやあれはじゃねぇし!だいたい帰りの電車だっていっつも私と同じ車両に乗ってるよね?なんで? 何がしたいの?あきらかつけまわしてんじゃん。 監視してんじゃん!
私が気づいてないとでも思ってんの?もうそういうの止めてくんない? まじでキモいから!!」

優「ちょっ、美穂落ち着けって!お前なんか誤解してるよ… 俺がオバサンと組んでそんな事する訳ねぇじゃんかよ!」

希「そうだよ美穂、ちょっと言い過ぎだよ。秋田君可哀想だよ… 」

美「希美は黙ってて頂戴!…じゃあ優人一つ教えてくれる?」

優「な、なんだよ?」

美「あんたこないだ熊のぬいぐるみ家に持って来たよね。なんで私が欲しがってるって分かったのよ?希美しか知らない筈なんだけど。」

優「……… 」

美「もう!焦れったいわね!さっさと答えてよ!」

優「……… 」 希「…秋田君」

優「ちょ、ちょっと待ってくれよ!理由なんてどうでも良いじゃんか!なんでプレゼントした俺がそんな責められなきゃいけねえんだよ!理由はどうあれ欲しかったもん貰ったんだから喜べよ! 感謝しろよ!知ったのだってたまたまお前らが立ち話ししてんのが聞こえてきただけじゃねぇか? …おお…
多分そうだよ!間違いねぇよ!美穂!お前もうちょっと素直な女になんねぇと亮輔に振り向いて貰えねぇぞ!へへ分かったか? 」

美「ふぅん…そうやって話をはぐらかすのね。分かったわ!私絵に集中したいからもうこの教室から出てってくれない?今すぐ!キモいから! 早く!ユーゲラーーーップ!!」

優「わ、わかったよ!なんだよ!もう手伝ってやるもんか!ばーか、ばーか!」 ガラガラガラ…ピシャン!

希「ふぅ…行っちゃったね秋田君… 」

美「ちなみに今のばーか、ばーかは子供の頃からのあいつの口癖よ…
隠し事してる時によく出るやつなの 」

希「そ、そうなんだ…てか美穂さっきの話!ぬいぐるみの事って確か電話でしか話してないよね?なんで秋田君が知ってたんだろ? 」

美「そんなの私にも分かんないわよ!ただ一つ分かってる事はあいつが超ウザいって事だけよ!」

希「キャー美穂!もうこんな時間!塩崎君も知らない間に帰っちゃってるし!」

美「ウキキーーー!!しょうがないわ、もうこうなったら奥の手を使うしかないわね!」

希「えっ奥の手?何それ?」

美「 …適当よ…適当に描くのよ!」

希「………… 」

……

希「なんとか絵は間に合ったけど、亮輔君は残念だったね… 」

美「当たり前じゃないのよもう八時前よ!畜生あったまきた!かんっぜんに優人のせいだわ!こんな時間に美少女が夜道を二人で歩くなんてさ、襲って下さいって言ってるようなものよね!」

希「ふふ、あの絵でよく水田が許してくれたね…びっくりよ」

美「あーあの女、絵なんてどうでもいいのよ。私を苛めて楽しんでるだけだから… 」

希「でもさぁ…本当に秋田君なんで分かったんだろね?もしかして超能力でもあるのかな? 霊感とか…w」

美「希美ってそういう系の話、ほんとに好きだよねぇ… そういえば優人って昔から勘が鋭い子だったわ…知らない筈の事をよく言い当てたりしてたのよ 」

希「へぇ…そうなんだ… 」

美「懐かしいわね…あいつも昔は優しい良い子だったのにな…ある時から急に変わっちゃったのよ」

希「変わった?」

美「…うん。中学の時にあの子両親二人共亡くしちゃってさ…」

希「えっ二人共?なんで?交通事故とか?」

美「いいえ、違うわ…… 殺されたのよ… 」

希「こ、殺されたの?!嘘!だっ、誰に?」

美「うん、私も詳しい事はよく知らないんだけどさ、優人って年の離れたお兄さんがいたのよ。浪人生だったらしいわ…そのお兄さんが殺しちゃったんだって…」

希「そんな…嘘でしょ…」

美「本当なの。うちの親同士がものすごく仲が良かったから、私のお母さんが滅茶苦茶落ち込んじゃってね…
犯行を止めれなかった!って、頭が変になってるお兄さんの事分かってて防げなかったのが悔しいって責任感じちゃってさ… だから優人の事は、今でも自分の息子みたいに思ってるのよ… 」

希「 で、お兄さんはどうなったの?」

美「刑務所だか、病院だかに入ってるみたいよ… 優人、今はおばあちゃんと二人で暮らしてるんだけどね、あれから性格も行動も明らかに変わっちゃったわ…口には出さないけどやっぱりあの子も精神的に相当辛かったんだと思うの……グスン…ひっく… ズル… ごめん希美ハンカチとか持ってない? グスン…」

希「うん持ってるよ…はい…」

美「ありがと… チーーーーン!!」

希「……… 」

美「でも、だからって私は優人の事家族だなんて思ってないし、あいつの意地悪な性格が治るまではとことん突き放してやるつもりよ!あ、ハンカチ返すね…ありがと… さ、もうあいつの話はこれでおしまい! じゃあ希美また明日ね!おやすみ♪♪ 」

希「お、おやすみなさい」

……

優「 ふう、今日は危ないとこだったな… 盗聴なんかしてんのがバレちゃったらこの辺に住めなくなっちまうよ。
しかし美穂は年々口が悪くなってきてんな…俺にウザいとか言いやがって、ふふ俺がいないと何にもできないクセにさ… ちょっと調子乗りすぎだよな。でも、亮輔に対する気持ちは相当な物だな…どうにか排除しないと。どうする?んーー あっ!…希美、そうか!希美ちゃんを上手く使ったら…そうか、よしよしいい作戦じゃん! 俺天才?
ふふ…ふふふん…ふふふふふふふふ…ふはははははは!!ふひゃひゃひゃひゃひゃ!!ぎゃははははははははは!!!ふふーーい… あれ? 」

ガラガラピシャン!

優「やっべぇ!窓全開だったよ! 」

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