【怪異】幼なじみ 前編③/HN:ロビンM

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【廃校 19:20 】

美「噂には聞いてたけどさすがの雰囲気ね… 」

優「だろ?先輩に教えて貰ったんだけどここはマジでヤバいらしいぜ! …ひひ… 」

亮「…ちょ、本気でこんな所に入る気かよ優人?!…ガチガチブルブル… 絶対止めた方がいいと思うよ!」

優「まだ言ってんのかよ亮輔?お前って奴は本当にキン… と、とにかくよ!ここは滅茶苦茶古い木造の小学校後なんだけどさ… 二階の男子トイレに入っちまうと出られなくなるらしいんだ。
入らなかった奴も記憶を無くしちゃうらしくて、捜索願い出しても探すに探せないらしいぜ …ひひ…」

美「あんた馬鹿ね… じゃあなんでみんな記憶無くしちゃうのに、二階のトイレが危ないって分かるのよ?矛盾してない?」

優「あ、うーん…な、なんでだろ? 逃げ延びた奴がいるんかな?」

美「ま、しょうがないわね。折角ここまで来たんだしその謎のトイレとやらに行きましょうかw 」

希「わーい♪♪ 楽しみぃ!」

美「ちょっと希美、ハシャギすぎw!」

ガラガラガタン! ギシ、ギシ、

美「ふぅ…鍵は壊されてるわね。見る限り硝子なんかも殆ど割られてるみたいだし、落書きやゴミも酷いわね。ここって結構有名な所なんじゃないの?人来すぎでしょこれ!?」

優「 まあそこら辺の廃墟に比べたら年季が違うからな! てかなんでお前が先頭斬ってんだよ?俺が連れて来てやったのにさ! チェッ!」

美「ブツブツ言わないの!何よこんな所来んのに懐中電灯すら忘れてきたくせに!もうサッサと見てサッサと帰るわよ!」

優人の小声『ひひひ…サッサと帰るだって?こいつらここの怖さナメてんな。そんな思い通りに帰れると思ってんのかよ!…ひひ…』

美「あんた何一人でボソボソ言ってんのよ!早く来なさいよ!」

優「わ、わかったよ!」

ミシミシミシ…

美「こ、ここね例の男子トイレ…」

希「うん多分そうじゃないかな?」

美「てか亮輔君大丈夫?さっきから何も喋んないけど」

亮「…ひぃ…」

希「やだ亮輔君たら美穂にしがみついたまま目閉じて歩いてんじゃん!」

亮「は、早く!早く帰ろう!絶対ヤバイよココ!俺言わなかったけど昔から見える方なんだ!ここはマジでヤバイよ。目開けてらんない!!」

希「亮輔君それ本当?なんか見えるの?もしかして今周りにいるの?ねぇねぇどんなオバケがいるの?」

亮「ブルブル…ひ…」

美「ちょっと希美止めなさい!亮輔君怖がってるじゃないの!でも多分亮輔君の言ってる事は本当よ… わかんないけど…
実は私も最近ちょっと変な幻覚を見る事があるの。今も見えてる…
ほら、あの階段の踊り場に赤い服着た女が居る様に見えるんだけど…あれ希美にも見えてる?」

希「ひえ!み…見えないよ…ただ真っ暗なだけに見える!」

美「…そう… じゃあ私の見間違いね、続けましょ。あれ?優人は?あいつどこ行った?」

希「そ…そう言えばさっきから声しないと思ったらどこ行っちゃったんだろ?」

美「イライラ… 本当にあいつは何考えてんのか全くわかんないわね!」

希「秋田くーーん!!」

美「馬鹿!こんな所で大声出してどうすんの!危ないわよ!」

希「…だって…優人君もしかして先帰っちゃったのかな?」

美「まあアイツならやり兼ねないわね…で…どうする希美?ここのトイレのドア開ける?もうこのまま開けずに帰ってもいいんだけど。どうする?」

希「うーん…怖いけど…見てみたい気もする。折角だし…」

亮「絶対やめた方がいい!やめた方がいい!やめた方がいい!マジで危ないよ!!」

美「 亮輔君ちょっとヤバイわね?やっぱもうこの辺で帰った方がよさそうね…」

希「うんそうね残念だけど… 正直私も怖くて腰が抜けそうになってきちゃったし… ふふw」

美「こんな時によく笑えるわね希美… 肝っ玉ヤバイっしょww」

ジジジジ…

希「何、なんの音?」

ジジジジ、ミーンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミン…

希「ちょっと美穂!これって蝉の鳴き声じゃない?なんでこの季節に蝉がいるの?今冬よ!なんで?」

美「シーー!希美!ほらトイレの中!段々明るくなってきてる。どういう事かしら… 蝉の声もこの中から聞こえてるみたい… 」

亮「…ひ…ひ…」

美「亮輔君?ど、どうしたの?」

ガラガラガラ!!

美「ちょ、ちょっとダメ亮輔君!そこ開けちゃダメよ!」

亮「ひひひひひひ!おま@がわるい#おまえ%わる&!ひひゃひひゃひ 」

ダダダダダ!!

美「きゃー!亮輔君!待って!行っちゃダメ! 亮輔君!!」

亮「ぁあーー!!ぁあーー!!ぁあーー!!ぁあーー!!」

ガタン! ガラガラピシャン!

希「きゃあ!!えっ?どういう事? なんで亮輔君急にトイレに入っちゃったの?あんなに怖がってたのに? 」

美「りょ、亮輔君!!」 ガタガタガタガタ!

美「あれ?開かない…!何よコレ!全然開かないわこのドア!どうなってんの! 」

希「… てかなんでこのトイレの中だけこんなに明るくなってんの?明らか昼間じゃん…漏れてる日差し超キツイし…蝉の声もうるさい。夏だよね?この中だけ!」

美「 本当信じらんない…こんな事ってあるのかしら?なんか悪い夢でも見てるみたい! 」

希「ど、どうしよう美穂ぉ?…グスン…」

美「しょうがない…私も入ってみるわ! 」

希「えっ?何言ってるの?入るってドア開かないじゃない! 」

美「壊すしかないでしょ…このまま亮輔君放って帰れないし! でも希美は入っちゃダメよ!もし10分経っても私が出て来なかったらすぐに警察呼びに行ってね、お願い! 」

希「絶対ダメだよ美穂!!やめて一人にしないで、お願い!」

美「……… 」

優「…やめろ美穂!その扉は壊しちゃだめだ! 」

希「あ!秋田君?! 今までどこ行ってたの?! 」

優「 美穂…希美ちゃんの言う通りそこには入っちゃダメだ。マジで帰って来れなくなんぞ!」

美「ちょっとあんた今までどこに隠れてたのよ!あんたがいない間に亮輔君がこの中に入っちゃったのよ! アンタのせいよ、どうすんのよ! 」

優「ああ見てたよ。でも亮輔は多分… もう無理だ。ここに入ったら最後二度と出られねぇんだ。なんでもその中は次元つうか世界が違うらしいんだ。誰でも入れる訳じゃねぇらしい…
引き寄せられた人間しか入れねぇって噂だ。お前も見ただろ?亮輔は自分の意志に関係無くその中に引き寄せられたんだよ! 」

ダダダダダ!バチーン!!

優「痛ってー!何すんだよ!」

美「心底見損なったヮ優人!よくそんな危ない所に私達を連れてこれたわね!ほとほと愛想が尽きたわよ!亮輔君にもしもの事があったら私… 私あんたを一生恨むからね!」

優「み、美穂… 」

美「とにかく私は何があっても亮輔君を探しに行くわ!止めたって無駄よ!だけど、だけど希美だけは頼んだわよ!その子だけは絶対に無事に帰してあげて! 」

優「…グスン…ダメだよ行っちゃ… お前は行っちゃダメなんだよ。死ぬのは亮輔だけでいいんだよ!」

美「…あ、呆れた、ねえあんた今自分で何言ってるか分かってんの?人の命がかかってんのよ? じゃあ最初から亮輔君を消すつもりでここに来たっていう事なの?もうこれ以上私をガッカリさせないでよ!」

優「俺だってホントは半信半疑だったさ…まさか噂がマジだったなんて思わねェしさ! だって昨日来た時は何にも起きなかったんだぜ… 」

美「は?昨日? あんた昨日もここに来てたの? ほんとバッカじゃないの? もう訳わかんないわ!はぁ… こうなったらあんたが行きなさいよ!」

優「…え?」

美「だからあんたが亮輔君連れて来なさいって言ってんのよ!あんたのせいなんだからあんたが責任持って助けて来なさい!」

優「無理!無理! 俺絶対こんな所入りたくねぇよ!」

美「あっそう!もし行かなかったらあんたとは何があっても一生口聞かないからね!それでもいいのね?」

優「 …マジかよ…俺一人で?」

美「あたりめえだろ!早く行けよ馬鹿優人!」

優「 グスン…」

美「もう!トロイわね!早く入りなさいよ根性無し!」

優「 わ、分かったよ!でもこれどうやって壊すんだよ? 簡単に壊れねぇぞ?コレ? 」 ガラガラガラ

優「 アレ?簡単に開いたんですけど…? はは、なんだコレ? 」

美「…ゆ…ゆ…優人… ま、前!前見て!!」

希「…ひ、ひえ… 」

優「 えっ?! 前? 」

『 …お兄ちゃんも…ボクと…遊んデくれ…の…?… 』

優「 うわ!! なんだお前!!やめろ!放せ!! う、うわ!た、助けて!助けてええええええええええ!!! 」

ガラガラガラ、ビシャン!!

「 ぎゃーーー!!! 」×2

美「優人!!」 希「秋田君!!」

希「何!今の子だれ?! 」

美「いやー!返して!!優人を返せ!!この!! 」ガタガタガタガタガタガタ!!

美「 また開かないよコレ! …グス… 開けよ!開け!」ガタガタガタガタガタガタガタガタ!!

希「…ヒック…さっきの男の子なんなの? 一瞬で秋田君の事引きづり込んじゃった… 青白い顔してたし、あれガチ幽霊じゃん!典型的なやつじゃん!私、初めてモロに見ちゃったし… どうすんの? 次は私達の番なの?…グスン… もう嫌!お家帰りたい!! 」

美「ハァ!ハァ!…優人ー!!どうなっちゃったのーー?!いたら返事しなさいよーー!!」 ガタガタガタガタ!!

美「 だめだ …ビクともしない… 」

希「美穂ー!もしかしてこれって超ヤバくない? 二人とも引きづり込まれちゃって…こういう時ってどうすんの? 警察?探偵?霊能者?古畑?右京?淳二?大槻教授? etc… 」

美「と、とりあえずやっぱ警察なんじゃない?これ私達じゃ解決できそうにないしね…希美!すぐ警察に電話して頂戴!!」

希「…み、みほ…あ… あ… あ…あれなに…? 」

美「ど、どうしたの希美?なんかいるの? ど、どこよ? 」

希「誰かそこにいる!!ほら…ほら…そこ…服…赤い服…這って来てる…!怖いよ…怖いよぉ… 」

…ドサッ…

美「ちょ、ちょっとどうしたの希美?!しっかりしてよ!ちょっと起きなさいよー!希美ーー!!」

ズル…ズル…ズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズル…

美「…ちょ、何? ヤダ来ないで! や、やめて! 嫌、いや!イヤーー!! 」

『 おおおおおお…オマエも…かぁ…オマエ…もかぁ… ゆる…ない… ゆるさな…いい…い… 』

美「 ぎゃーーーーああああ!!! 」

数日後、秋田優人宅の一階和室から祖母光代の遺体が発見された。

既に死後一月余りが経過しており、遺体の体はかなりの腐敗が進んでいた。長年に渡り何らかの暴行を受け続けたと思われる後も見つかったが、胃の中から何も出なかった事から死因は過度の衰弱による餓死であるとされた。

そして昏睡常態が続いていた吉岡美穂と永田希美は、一命を取り留め意識を取り戻したものの、事件前後の記憶を完全に失っていた…

秋田優人、石原亮輔の両名の安否は今も捜索が続いている。

希「 ねえねえ美穂!今日の帰りお家遊びに行ってもいい?私、猫ちゃん大好きなの…♪ 」

美「 うん!おいでよ!ちょっと希美に見てもらいたい物もあるしね♪ 」

希「 え、なに? 」

美「 ぬいぐるみよぬいぐるみ!なんか買った記憶の無い熊のぬいぐるみが出てきたのよ… 私、ぬいぐるみとか全く興味無いのに… 希美ってそういうの好きでしょ?良かったら希美にあげようかなって思って♪ 」

希「 えっ、ほんとに? 欲しい!欲しい! やったぁ!…もしかしてテディとか?」

美「 …ふふ、残念でしたぁ ♪ 」

【第一部完】

2014年03月20日(木) 02:42
ロビンM ◆eBcs6aYE
投稿広場より掲載

 
  • ロビンM

    やあロビンミッシェルだ。

    ↓氏、ありがとうやる気が湧いてくるよ!

     
  • 匿名

    会話文のみの、いわゆる対話体小説は
    軽くて映画的で大好きです。
    今後も楽しみにしてます。

     
  • 匿名

    ↓↓さん、そうです、そうです。私も指摘しながらソレを書こうと思ったけど、河上さんもいなくなったことだし、ロビンさんに失礼なのでやめましたが、「雪の雪原」文法、「女の女子高生」文法……、話のつじつまが合わず、いきなりワープする「空間認知置換」法、数々の手法があって、笑いのおもちゃ箱みたいな作品でしたね(笑)

     
  • ロビンM

    やあロビンミッシェルだ。

    ご指摘ありがとう。大事な部分でまたやっちまったようだな!…ひ…

    俺の無学さが話の随所からポロポロとこぼれ落ちているが、また変な所があれば教えてくれw!!

    ブホォ!!!
    ↓氏の冷静なコメについ吹いてしまったよ♪♪ 成る程、また一つ勉強になったありがとう!

     
  • 匿名

    遺体の体の腐敗は河上龍泉流『馬の馬糞文法』という達人()のみが使うことのできる技だ。
    頭の頭痛が痛い、馬から落馬した、未確認飛行物体のUFOが飛んでいる等がそれだ。
    ここでは以前、日常的に使われていたので気にしても気にしなくても良いことになっている

     
  • 匿名

    ロビン・ミッシェルさん、大ファンです。ひひひ…ひ

    なのに、ひひひ…
    ごめんなさい、虎太郎さんと同じ意見です。
    長さと共に、会話だけの文章は読んでいてキツいです。

    今までのロビンさんの作風と違い、斬新でしたが、読み続けるのが辛かったです。

    ひとつ気になったのですが、「遺体の体の腐敗…」は、意味(体)が重複しているので「遺体の腐敗…」の方がよいかと思います。

    ひ…ひひ……失礼しました。

     
  • ロビンM

    やあロビンミッシェルだ。

    すまん虎太郎氏!たしかに君の言う通りだ!これは長すぎる… 書き手の俺でも読んでいて眠たくなる程てら長い…ぐう…

    こんな話はブログかみ苦すぃーにでも書いてろよ!と言われてもしかたがない代物だが虎太郎氏には一つ謝らないといけない事がある…

    すまん!この話には中編、更には後編までもがあるんだ!…うう…
    虎太郎氏、もし良かったらそちらも読んでみてくれないか?! 貴重な時間を潰してしまう事は偲びないがまた君の感想を聞かせてくれ!

     
  • 虎太郎

    長すぎて意味解らないし読むの飽きる[s:18241]

     

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