【怪異】幼なじみ 中編③/HN:ロビンM

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ミーンミンミンミンミンミンミーン… ジジジジ…

優「 …あ、…アチい… 」

亮「 …ゆ、優人、ここは? 」

優「 おー、やっと気がついたんか亮輔! 」

亮「 な、なんで俺達こんなとこにいるんだ?!…そういえば廃校に忍び込んで… あ、優人俺を助けに来てくれたんだな!! 」

優「 そうだよ! お前を助けに来たらこのザマだよ! なんで俺までこんな蒸し風呂みたいな便所に閉じ込めらんないといけねーんだよ… ブツブツ… 」

亮「 おい、俺の責任みたいに言うなよ! 優人が無理矢理こんなトコ連れてくるからこうなったんじゃないか! だから俺は何度もやめようって止めただろ! 」

優「 …チッ…とにかくここから速えとこ脱出しねぇと干からびちまうぜ… 喧嘩すんのはそれからだ! 」

ガタガタガタ!!

亮「なんでここの窓もドアも開かないんだよ?!このガラスもいくら殴っても割れないし… 」

優「 てか、俺を引っ張り込んだあのガキはどこ行ったんだよ? あいつが俺達を閉じ込めてんだからまずあいつを捕まえないといけねーんじゃねえのか? 多分… 」

亮「 だけどこのトイレの中にはいないじゃん… さっき個室も全部チェックしたけどいなかったし… 」

優「 うるせー!分かってるよ!お前の汗だくの顔見てっと余計暑さが増すんだよ… アッチ行ってろよ馬鹿! 」

亮「 そ、そんな言い方ないだろ!暑いんだからしょうがないじゃんか! いい加減にしろよ! 」

優「 なんだ…?やんのかよ!」

…ダダダ… ダダ…

亮「 ちょっ、ちょっとタンマ!! 誰か来たんじゃねぇか? 外で足音がする…」

優「 …この足音は一人じゃねぇな… 」

ガラガラガラ !!

『 おい! 正一!お前は今日もここで一人で遊んでろ!』

『 も、もうやめてくれよ… 』

『 おっ、偉そうに口答えすんのかよ? お前みたいなノロマはトイレの中がお似合いなんだよ! どうせ友達もいないんだから外で遊んでてもつまんねーだろw?! 』

『 ハア、ハア、や、やめて… 』

『 早く入れよばーか! 授業終わったらまた開けてやるからよ!素直に従わねーとまたぶん殴って水ぶっかけんぞ〜w!』

『 ハア、ハア、ハア、…やめて… せめて薬だけでも飲ませてよ… 』

『 知らねーよばーか!』 バチン!!

『 うっ!!』 …ギイ、バタン!

『 ちょ、ちょっと川口くん!殴ったらさすがにマズイんじゃないの?! 先生にバレちゃうよ… 』

『 大丈夫だよこのくらい!光代はすぐにビビんだなw だいたいこいつはすぐに口答えするし生意気なんだよ! 』

『 で、でも… お薬だけでも飲ませてあげたら? 正一くんてたしか心臓悪いんじゃなかったっけ? 』

『 へっ、大丈夫だよ!もしかしておまえ正一の事好きなんじゃねぇの?! へへへ! 好きなんだろ?!』

『 ば、ばか! そんなワケないじゃん!何言ってんのよぉ/// 」

『 うわ、お前赤くなってんの!!』

『 バカじゃないの川口くん! もう知らない!』 タタタタ…!

『 おーーい! 川口ーー! 外でサッカーやるらしいぞーー!!』

『 おー、分かった吉岡今行くよー! おい正一!お前先生にチクったら承知しねーからな! あとお前の母ちゃんにも絶対言うなよ! お前の母ちゃんめちゃくちゃキ◯ガイで怖えんだからさw へへ…とにかく俺が来るまでそこで大人しくしてろよ、わははは!!』

ガラガラガラ! …ダダダダ!…

亮「 …な、なんだ今の… 」

優「 ……… 」

亮「 お、おい優人! 今の見てただろ?! なんだったんだ今の? あの子供達ダレなんだよ? 」

優「 亮輔、これは夢だ… うん、たぶん悪い夢だ!もし夢じゃなかったらさっきのガキが見せてるただの幻覚に違いねぇ… なんだよ畜生!大人をからかいやがって!! 」

亮「…そう思って俺さっきからほっぺたツネってるけどめちゃくちゃ痛てーんだけど… 」

優「じゃ、じゃあ幻覚だ! あのガキは狐か狸なんだろ! おい糞餓鬼!! 聞こえてんだろ?もうこのくだらねー術を解きやがれ!付き合ってらんねぇんだよ!! 」

『 ………… 』

優「 おい!ガキ!そこに入ってんだろ?見てたんだよ!!早く出てこいよ…!! 」

『 ……ハア、ハア、…苦しい… 薬… ハア、ハア、…薬がないと…胸が…苦しい…だ… ハア、ハア、… 』

亮「 お、おい… この子マジで苦しそうだぜ優人! 早く開けてやんないとやべえんじゃねぇか?! 」

優「… 亮輔、お前なに化かされてんだよ! だからこれは全部幻覚だって言ったろ?! おい小僧! お前は俺達に何がしたくてこんなトコに閉じ込めてんだよ?! お前が何者か知んねーけど俺達は帰らなきゃならねーんだよ… いい加減解放してくんねーか?! 」

『 ……ハア、…ハア、… 苦しい…ハア、ハア、… 』

優「 おい無視すんじゃねぇよ! 聞こえてんだろ!俺達になんの恨みがあってこんな事してんだよ! 今迄俺達以外にも沢山引きづり込んでんだろ?! そいつらは一体どこにやっちまったんだよ!? おい、返事しやがれ!! 」

『 …あ…タ…ミ…よ… 』

優「 あっ?何だって?!」

『 …あきタ…みツ…ヨ… 』

優「 … 秋田光代?! 」

『 …あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ… 』

優「 おい!やめろ!!俺のばあちゃんがどうしたってんだよ!!」

『…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…あきタみつよ…が…殺した…殺した…あきタみつよが…殺した…あきタみつよがミゴロシにした…… 』

優「 ば、ばあちゃんが見殺しにしただって?!」

ギイーーーイ… バタン…

優「 あれ?さっきのガキじゃねぇじゃん! だ、誰だよお前!? 」

亮「 …お、お、お、女?! あわわ… 」

『 …… オマエの祖母… あきタみつよが…ショウイチをミゴロシにした…… ユルサ…ナイ… オマエの全て… ネダヤシにシテヤル……ユルサ…ナイ… ネダヤシ… オマエの全て… コロス……ネダヤシ… 』

ベチゃ… ベチゃ… ベチゃ…

優「 や、やめろ!来んな! こっち来んな!! ひぃ…!! 」

亮「 おい!止まれよ!くそ、これでも喰らえ!」 バサァ!!

『 … オイ…おまえ今…ナニヲ…カケタ… ?… 』

亮「 へへ! 塩だよ塩!! こんな事もあろうかと粗塩持って来てたんだよ!バカめ!へへ! 効いたかこの赤女!! 」

『 … お… オマエモ…シニタイのカ……?… 』

優「 おい、亮輔! 全然効いてねぇぞバカ!! よけー怒らせてんじゃねぇかよ!! 」

『 … おまエ… ミツヨのマゴ… 秋田ケさいごノ…ヒトリ… 』

優「 最後の一人? やっぱりそうか… おい、女! お前の言いたい事は大体分かったよ!…つまり…俺のばあちゃんが昔お前の息子をイジメてたって事で恨んでんだろ!? そういう事だろ?
ばあちゃんずっと言ってたよ… 昔クラスで皆にイジメられてた男の子が死んじゃってから変な事が続いて学校に行くのが怖くなったってよ。私も同罪だって!イジメてたグループの男の子達は皆死んじゃったり行方不明になってもう私以外ほとんど残ってないって… 」

『 ………… 』

亮「 …イジメてた? 」

優「 いつかあの母親に殺されるっていつも言ってた… 毎晩夢に赤い女が出てくるって! ばあちゃん最近になって急に弱り出したんだ、お前だろ!お前がばあちゃんを殺しに来たんだろ?! 」

『 …みつよも…オマエの家族モ…モウみんなシンダ…アトはおまえダケ…オマエ…だけダ… 』

優「 俺の家族?…畜生…兄貴が母さん達を殺したのももしかしてお前の仕業なのか?!」

『 ………ww…… 』

優「 ……お前がやったんだな…ぐぅ… くそぅ…くそぅ…!! 」

亮「 ゆ…優人…… 」

『 …オマエ…の…マワリも…コロス…ものたりない…物足りない…モノタリナイ…モノ足りない…ネダヤシ…コロス… 』

優「 周りも殺す?! だ、誰を殺すんだよ!?」

亮「 くそぅ!そうは行くか!!喰らえ!」 バサァ!!

『 …コ…コロス…… 』

優「 許す!!」

亮「 ちょっ、タンマタンマ!!今のウソ!無し無し!!」

『 …イマ…コッチに…むかっ…ル… よしおカ…みほ… コロス… カワぐチ…こいつハゼッタイにゆるさナイ…!… カワぐチヒロシの…マゴ… にがサない…コロス…ネダヤシ…ネダヤシ…ネダヤシ…ネダヤシ…ネダヤシ…ネダヤシ…ネダヤシ…ネダヤシ… 』

優「 お、おいちょっと待て!今なんつった?! 美穂って言ったか?おい赤女!答えろ!! 美穂って言っただろ?! 」

『 …オマエ…たち…許さない…コロス…マトメテ……ソレマデ…げ…@$イロ……マトメテ…それまで…%#〆ていろ…コロス… 』

優「 なんだ? なんて言ってんだ?!」

『 …………… 』 フゥうう……

亮「 あっ、消えた! 」

優「 あれ?…どこいったあの女!?」

亮「 うう……な…なんだこの眠気…!?… 」

優「 ぐぅ… ヤベェ… 意識が…意識が… と…と…ぶ…!… 」

……

……

……

ギシ、ギシ、ギシ、…

真「 先生! もうすぐ着きますよ例のトイレ… 」

稲「 ほほほ、流石の私も雰囲気にのまれてしまっているようですね… ほら、こんなに鳥肌が立ってしまってますよ… 」

真「 ほんとですね! 先生程の人が恐怖するなんてやはりこの学校は並の心霊スポットとは格が違いますね…!
あっ先生!あそこです!あのトイレが人を呑み込んでしまうと云われている魔の男子便所です!! 」

稲「 ほほ、遂に来ましたね… カメラはシッカリ回ってますか? 私達は特殊な結界によって守られてるので安心ですが、こういう場所では電気機器など脆いもので直ぐに壊されてしまいますから… 」

真「 はい先生! いまの所は正常に動いています。この小娘二人がトイレに引きづり込まれる徹底的瞬間をばっちりベストアングルで撮影して見せますよ!! ひひ… 」

稲「 ほほ、バッチリ頼みますよ北野くん! 」

美「 …あのう… すいません真子さんでしたっけ? 今小娘二人をどうするって言いました? 」

真「 ひっ!! あ、あれ吉岡さん? 気がついてたの?!」

美「 …ええ… なんか私寝ながら歩いてたんですかね?ここまでの記憶が殆ど無いんですけど… ここって…多分例の廃校ですよね? 私の夢に出てきた廊下とソックリなんです… 」

希「 …みほぉ… 私も寝てたみたい、なんか頭クラクラする… 」

真「 せ、先生! 」

稲「 おやおや二人共正気を取り戻しましたか… それは丁度良かった。たった今、例の男子便所に着いた所です。
あなた達はいままで虐められて命を落とした少年の母親… 上下赤い服の女に意識を乗っ取られていたんですよ… 非常に危ない所だったんです。さぁ美穂さんに希美さん、あの中に行方不明のお友達が閉じ込められている筈です! 助けに行きましょう… 覚悟はよろしいですか? 」

美「 ほ、本当にあそこに優人がいるんですか…? 」

稲「 はい、間違いありません。」

美「 …!!、ゆ、優人!!」 タタタタタ…!!

希「 ま、まってよ美穂ぉ! 」 タタタタタ…!!

ガラガラガラ!!

美「 優人!!いるの?!」

希「 秋田くん!!どこぉ?!」

美「 あれ?いない… どこにもいないじゃない… 」

真「 ちょっとアンタ達何やってるの! そこは女子トイレでしょ?!そっちじゃないわよこっちよこっち! 」

美「 えっ!そっち?/// だってそのオッさんがこっちって指さすから…/// 」

稲「 お… オッさ……?!… 」

ガラガラガラ!!

美「 あっ!! いた!! 優人! …亮輔くんもいた!! 」

希「 ほ、ほんとだ! 」

美「 優人!、優人、! シッカリしなさい!! 起きて! 」

希「 亮輔くん! 起きて!! やだ死んでるのかな?! 」

優「 …うっ… み、…みほか… ?… 」

美「 そ、そうよ私よ!! 良かった生きてる! …ぐす… 助けに来たのよ分かる?! …ぐすん… 」

優「 あ… あの女… 赤い… あの女はどこ行った…?… 」

美「 もういいのよそんな事! 早くここから逃げるのよ!! 」

希「 美穂! 亮輔くんも目を醒ましたよ! 良かった… 」

亮「 あ、あれ、希美ちゃん…なんで?」

『 ドタン!!! 』

美「 な、何いまの音?… 」

稲「 …んっ? 北野くん? 北野くんはどこに行ったんですか?! 」

美「 おじさんアレ… 廊下に落ちてるの、あれカメラじゃないですか?! 」

稲「 本当ですね… 北野くん! 大事なキャメラを放置してどこに行ったんですか?! 」

『 …せ、せんせい… た… たすけ…だ…さい… 』

稲「 んっ?どこですか! 北野くん! 」

希「 あっ、これ…さっきの女子トイレの中から声がしてるんじゃ?! 」

稲「 き、北野くん!! 」 ダダダダ…!!

美「 あっ、ドア閉まってる! 」 ガタガタガタ!!

稲「 開けなさい北野くん! どうしたんですか? 北野くん!」

希「 …や、やだ… このトイレの中… また明るくなってる! この前と一緒だ… 嫌!…怖い… 女… 赤い女…!! 」

美「 の、希美? どうしたの? 女が何? なにか思い出したの希美!?」

希美「 い…い、いやーーーー!!! 」 ダダダダダ…!!

美「 ちょ!希美待って! 優人! 亮輔くんも走れる?!」

優「… あ、ああ大丈夫だ… 」

美「 追いかけるわよ! 希美ぃ、待ってぇー!!」ダダダダ…!!

稲「 … やれやれ、行っちゃいましたね。いやはや予想外の展開だ。今回は残念ながらいい画が撮れてなさそうですね… あっ!!キャメラのレンズが割れてる! 全く北野くんは何を考えているのか分かりませんね… 」

ガタガタガタガタ! !

稲「 やっぱり開かない… 北野くんここを開けて下さい! 」

『 ………… 』

稲「 ほら北野くん! ふざけてないで早くドアを開けなさい! もう帰りますよ!! 全くこれじゃあ新しい助手を探さなくてはいけませんねぇ… ブツブツブツ… 」

ガラガラガラ!

稲「 やれやれ、やっと出てきましたか北…の…く…んっ? 」

『 …おじさんモ… ボクと…あそンで…くレルの…?… 』

稲「 ………… 」

ガラガラガラガラガラ… バタン…!!

ジワジワジワジワ…ミンミンミンミンミンミンミンミーン…

【 第二部完 】

2014年03月21日(金) 03:56
ロビンM ◆eBcs6aYE
投稿広場より掲載

 

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