【怪異】幼なじみ 中編①/HN:ロビンM

幼なじみ 中編/HN:ロビンM

プルルル、プルルル… ピッ、

希「 あ、美穂? 遅くにゴメンね、まだ起きてた? 」

美「 うん大丈夫起きてたよ ♪ 最近なんか寝付き悪くてさ… 今『相棒シーズン8』見てたのよw ♪ 」

希「『相棒』って…ウチのパパがよく見てるやつかしら? 美穂ったら夜中に凄いの見てるね!とても女子高生の見る物とは思えないわ…w 」

美「 うふふ…私最近ミッチー(及川)にハマってるのよ ♪ 」

希「そうなんだー パパは寺脇さんが降板してからなんか納得いかない!って怒ってたけど… 」

美「 そ、そんな事よりどうしたの希美、何か用?」

希「 あ、うんそれがさァ… こないだ美穂に貰ったぬいぐるみあるじゃん?あのぬいぐるみなんだけど背中の所が少しほつれててさ、よく見てみたら縦に縫った後があったの… 」

美「…へぇあれ新品じゃ無かったんだ? 」

希「 で、綺麗に縫い直そうと思って全部ほどいてみたのよ… そしたらさぁ…何かたまごっちみたいな変な機械みたいのが出てきたの。
で、パパに見せたらこれもしかしたら盗聴器なんじゃないか?って言うのよね… 」

美「 盗聴器? 希美のパパったら相棒とかの見過ぎなんじゃないのw? まぁ私が言うのもなんだけどさ… 」

希「…うん、まだわかんないけど、とりあえずパパが調べてみるって言ってんだけどあのぬいぐるみってどこで買ったか美穂ほんとに覚えてないの? 」

美「 うん、それが全く覚えてないのよね… ほら私達って優人達が消えた日の2週間前ぐらいまでの記憶が消えちゃってるじゃん… 私思うんだけど多分その辺りで手に入れてるような気がするのよね… だって買った覚えも無い物が部屋にあるなんてどう考えてもおかしいでしょ?」

希「 そうだ!美穂のおばさんに聞いてみたら?もしかしたら何か知ってるかも!」

美「 ダメよ、ウチのお母さんあれ以来落ち込んじゃってるの… 今はとても何かを聞けるような状態じゃないわ… 」

希「 おばさんそんなに酷いの…?」

美「 そりゃそうよ、だって自分の娘が一週間も意識無かった上に優人まで消えちゃって… しかもお婆ちゃんまであんな事になっちゃってさ… 最近は殆ど会話も出来てないの。」

希「 そうなんだ、そりゃそうだよね… 早く秋田くん達見つかっておばさん元気になるといいのにね…ぐすん… 」

美「…そうね…でも肝心の私達が何も思い出せないってのが本当に辛いし腹が立つわ! 思い出そうとしたら頭割れそうなぐらいガンガン痛いし!!」

希「 うん、そだね… じゃとりあえずたまごっちの事はパパに調べてもらうからさ…美穂元気出してね… 」

美「 うんありがと。ちなみにお母さんの前で絶対におばさんって言わない方がいいわ… 命の保証が出来ないから…くす… 」

希「 あ、うん分かったw!…じゃまた明日ね ♪ 」



【数日後】

キーンコーンカーンコーン

希「ねぇねぇ美穂美穂!」

美「…………… 」

希「あれ美穂?聞こえてる?」

美「 …… えっ?あ、希美…?どうしたの?」

希「ちょっと美穂大丈夫?今完全に目ぇ逝っちゃってたけど!」

美「 うん、ちょっと大丈夫じゃないかも… 」

希「えー!ちょっとしっかりてよ!最近げっそりしちゃってなんか別人みたいだよ… 」

美「…そう? 前にも言ったけど最近殆ど寝れてないのよ… へんな夢ばっか見ちゃってさ… 」

希「 夢? 」

美「 そうなの… 毎回見る夢は同じなんだけどね… なんか暗い夜の学校みたいな所で誰かに追いかけられてる夢なの… でも何故かいつも一緒の所で転んじゃって、顔をあげたら目の前に汚いトイレがあるの。で中を覗いてみたら… 優人と亮輔くんが二人並んで立ってるのよ… 」

希「 えっ、秋田くん達が?」

美「 …そうなの、二人共こっちに向かって何か言ってるみたいなんだけど、なんて言ってるのか全然わかんないの… で、近寄ろうとすると決まってそこで目が醒めちゃうのよね… 」

希「 それってさ美穂… もしかして正夢とかじゃないの?」

美「 …正夢? 」

希「 うん、それか秋田くん達がどこかで動けなくなってて夢を通じて美穂に助けを求めてるとかさ! 」

美「 また希美のオカルトが始まったw そんなほん怖みたいな事ある訳ないじゃん。」

希「 いや分からないわよ。秋田くんと亮輔くんが私たちに見つけて欲しくて出てきてるんだわ絶対! だって同じ夢を毎日見るなんて普通に考えたらおかしいよ!」

美「 そ…そうかしら? なんか私もそんな気がしてきた… 」

希「 一応調べてみる価値あると思うけどな… 夜の学校って事しか分からないの?」

美「 うん、でも相当汚らしい所なのは確かよ… 教室のガラスなんかもバリバリに割れてたし、とにかく荒れ放題って感じだったわ… もしかしたらどこかの廃校かもしれないわね! 」

希「 …廃校か… 」

【翌日】

希「 ねえねえ美穂、こないだ言ってたたまごっちの件なんだけどさ。」

美「 あ、どうだった?」

希「 あれさ、パパが言うにはやっぱり盗聴器だったの。びっくりよね!なんかネットでしか手に入んないやつらしいんだけど盗聴器でまず間違いないらしいの! 」

美「 や~だ、嘘でしょ!やめてよぉーなんで私の家にそんなもんがあんのよー? 」

希「 そんなの私にもわかんないよー、でも誰かがアレを仕込んで美穂の事盗聴してたのは確かじゃない? パパが警察に持って行くかどうか聞いてたけどどうする? 」

美「 …警察か… 警察はもうちょっと待って!夜お母さんに聞いてみるから。やっぱり何か知ってるかも知れないしね。 」

希「 …うん 」

「 ごめん、ちょっといいかな? 」

美「 えっと…あなたは確か優人とおんなじクラスの川口くんだよね?」

川「 あぁそうだよ、君たち昨日の休み時間に廊下で立ち話してたよね?」

美「 立ち話? ああ、うんしてたけど… てか毎日してるけどそれがどうかしたの? 」

川「 いや確か古い廃校がどうのこうのって言ってなかった?もしかしたら優人達の事かなと思ってさぁ… 」

美「 そ、そうだけど… え、もしかして川口くん優人達の事なんか知ってるの?」

川「 知ってるっつうかそれって君たちが四人で行った廃校の事じゃないの? てっきりそうだと思ってたんだけど… 」

美、希「 四人で行った?! 」

川「 あぁそうか! 記憶が無くなっちゃってたんだっけ? 多分優人達が消える前に君たち四人で廃校に肝試しに行ってる筈なんだ… セッティングしたの俺だからよく覚えてるんだ… 」

美「 そ、それホントなの川口くん? 四人て事は優人と亮輔くんと私と希美で廃校に肝試しに行ったって事? !」

川「 そうだよ、優人に頼まれて俺が亮輔に声かけたんだ。間違いないよ…優人やたら嬉しそうにしてたし… 」

美「 な、なんでその事もっと早く言ってくれなかったのよ? 私たち気づいたら病院で何にも覚えてなくて、警察にアレコレ質問攻めにされて大変だったのに… じゃ…じゃあ!あの日私達はどこかの廃校へ行ってたのね? 」

川「 ごめん!なんか俺巻き込まれんの嫌だったからずっと黙ってたんだ… でも優人達いつまでたっても全然見つかんねーし! 俺、もう黙ってんの辛くなってきちゃって…グス… 」

美「 …そうだったの… でも私達が発見された場所は離◯公園だって聞いてるけど… なんで私と希美だけ助かったのかしらね? どういう事かしら? 」

川「……ぐす…… 」

希「 川口くんどうしたの?」

川「 ごめん俺のせいなんだ!ほんとにごめん!! 」

美「 何っ?どうしたの?もしかしてまだ何か隠してんの川口くん?
もう、知ってる事は全部教えてよ!あの子達の命がかかってんのよ!」

川「 じ、実はあの廃校の事教えたの俺なんだよ… 先輩から聞いたんだ。 入ると二度と帰って来れなくなるトイレがあるってさ… でもまさかほんとになるなんて思わねーもん!まさかほんとに…! 」

美「 川口くん、その話もうちょっと詳しく教えてくれる? 」

【放課後】

美「 大体の話は分かったわ… つまり優人は私と亮輔くんの仲を完全に断ち切る為に、希美を使って亮輔くんだけをそのトイレに閉じ込めるつもりだったのね… ほんとバッカじゃないのあいつ?
なんでそんなくだらない事をするのかしら? 考えてる事が殆んど小二じゃないの! いや、小一ね!
…てかなんで私と亮輔くんを断ち切る必要性があるの? 元々私亮輔くんと友達でもなんでもないのに? 」

川「 えっ? 吉岡って亮輔の事好きなんじゃないの? 」

美「 だ、誰がそんな事言ってたのよ! 確かに亮輔くんはスポーツ万能でイケメンだし、別に嫌いなタイプじゃないけど特別好きって程じゃないわよ! 優人も川口くんも何勘違いしてんのよ!?」

川「 そ、そうなの? お、おかしいな… 」

希「 美穂~!どうしよう… 秋田くん達ってほんとにそこに居るのかなぁ~?…ぐすん… 」

美「 そんなのわかんないわよ、わかんないけどこうなった以上行くしかないじゃない!もしその話が本当だとしたら私の見てる夢も説明がつくわ!さっき希美が言った通りあの子達は何者かに今もそこに閉じ込められてるって事よ… 」

希「 えっ?えっ?行く?そこに行くの?もしかして私も?」

美「 当たり前じゃないの! あんた優人達を見殺しにする気なの? 勿論川口くんもよ! 」

川「 …うっ… 」

美「 嫌とは言わせないわよ。こうなったのは川口くんの責任でもあるんだからね!でも三人じゃちょっと心細いわね… 誰か一緒に行ってくれる心強い人っていないかしら? 」

希「 ちょ、ちょっと待って美穂何言ってんの? こんなの私達だけで解決できるわけないじゃん!後は警察とかに任せた方がいいよ! 」

美「 ふふ、希美もしかして怖いの? 普段あれだけオカルト好きだって言ってんのに ♪ 冗談よ冗談、勿論警察に頼むわよ…w そうね、とりあえず先生から警察に電話して貰った方がいいかな? 」

川「 よ、吉岡… 警察に言うのはちょっとだけ待ってくれないか…?」

美「 えっ川口くんどうしたの? てか吉岡って読者が混乱するからやめてくれない? 美穂でいいわよ! 」

川「 あ…あぁ、じゃあ美穂ちゃん… 警察への連絡はもう少しだけ待って欲しいんだ。 先にこの事を報告したい人がいるから… 」

美「 何言ってんの川口くん?この一刻を争うって時にさ! 一体誰に報告するってのよ? 」

川「 あぁ…この廃校の事を教えてくれた先輩の稲河さん… 稲河淳太さん… 」

希「 えっ!…イナガワ…!!」

美「 の、希美その人知ってるの…? 誰よ!その聞いた事があるようなないような名前の先輩は?!」

希「 美穂ったら稲淳知らないの? マジ? ここら辺じゃ結構有名な人だよ!心霊マニアの間じゃカリスマ的な存在で、霊的な力が強くて数々の強い霊と戦ってるの! 雑誌なんかにも稲淳の体験談なんかがよく載ってるよ!私毎月買って読んでる。凄いね川口くんそんな人と知り合いなんだ…凄い…!」

川「 の…希美ちゃん詳しいんだね… 知り合いっていうか兄貴の先輩なんだよ。実は昔色々世話になった事があってね、それ以来俺の事をいつも気にかけてくれてるんだ… 」

美「 ふーん、世話になったってどういう事? 」

川「 うん…俺さ、昔変なもんにとり憑かれちゃってたらしくて、死ぬ事しか考えてない時期があったんだ。そんな時に兄貴が稲河さん連れて来てくれてさ、あっという間にそいつを退治してくれたんだ。稲河さん曰く俺にはそういう悪い物を引きつける力が強いらしくてさ… 何かあったらまず相談しろって言われてんだよ… 」

美「 な、なるほど… そんな話ってほんとにあんのね…てかその稲河さんて何歳なの? 」

川「 46だけど… 」

美「 オッサンじゃん!! 私先輩だっつうからてっきり2、3コ上を想像してたんだけど! で、その人普段は何してる人なの? 」

川「 うーん詳しくは知らないけど多分真っ当な事はしてないと思うな。いつも一緒にいる人達ヤ◯ザみたいなんばっかだし… あっ、でも実家はたしか寺だって言ってたような… 」

美「 大丈夫なのそのオッサン?! 優人達見つけた後に法外なお金とか要求されたりしないだろうね… 希美はどう思う? 」

希「 美穂は考えすぎだよ、私は大丈夫だと思うよ… ♪ わーい ♪ 稲淳に会えるぅ… ♪♪ 」

美「 あら、希美ちゃんたら目がキラキラしちゃってるじゃん☆ まぁいいわ、とにかく川口くん早くしてね! 優人達を早く見つけだしてあげたいから!」

川「 分かった!稲河さん自体はそんなに悪い人じゃないと思うよ。とにかく今日の夜会ってくるからまた連絡するよ!はいこれ俺の電話番号!…じゃあまた… 」 スタスタスタ

美「 …本当に大丈夫なのかしら… 優人…お願い生きてて… なんかとんでもない事になりそう…優人… 」

【その夜】

美「 お母さんそれ本当なの?!」

母「 本当よ、なんでいちいちあなたに嘘なんかつかなくちゃいけないの!あのぬいぐるみは優人君がくれたんじゃない!あんたそんな事まで忘れちゃったの…? …あぁ…ぐすん…」

美「 もう泣かないでよお母さん… 幾ら悲しんだってお婆ちゃんは帰ってこないんだよ。それに優人だってまだ帰って来る可能性あるんだから! もうあの事件から1ヶ月だよ… 早く元気になってくんなきゃ、私はお母さんの体の方が心配だよ… 」

母「…ぐすん…そうね…… 美穂の言う通りね… お母さんがいつまでもこんなんじゃ光代おばさんも天国で心配してるかもね…ぐすん… 」

美「 そうだよ~、ほらほら見てよ猫ちゃん達もみーんなお母さんの事心配してるんだから…!」

『 ふニャン? 』全員

美「…あれ… ま、まぁとにかく!早くいつもの元気なお母さんに戻ってね、お願い! 」

母「 … ごめんね…心配させちゃって。でも、本当に優人君が光代おばさんにあんな酷い事をしたのかしら?やっぱりお母さんは未だに信じられないわ。あんなに優しい子がそんな事をするなんて… 」

美『…私はあり得ると思うけど… 』

母「 やっぱりお母さんはどうしても信じられないわ!だって優人君は小さい頃から凄いお婆ちゃん子で光代おばさんも優人君の事溺愛してたのよ… そんな子がまさか殴ったりするなんてあり得ない!…ぐすん… 」

美「 もう、ほらほらお母さんまた涙出てるよ… はいハンカチ。」

母「…ぐす、…あ、ありがと… ズル、チーーーーーーン!! 」

美「…あ!お母さんそういえばさっきのぬいぐるみの話だけどさ!本当の本当に優人が私に渡しといてって言って持って来たのね? 絶対間違いないのね?! 」

母「 もう美穂!あんたちょっとしつこいわよ!お母さんが嘘言う訳ないでしょ!もう二階上がってサッサと寝ちゃいなさい!!…ぐす…うぇーーーん!!」

美「 だ、だめだこりゃ… 」

みしみしみし、ギイ… バタン!

ピッ…

美「 あれ?着信入ってる… これ見た事ない番号ね誰かしら? やだ、希美からも鳴ってんじゃん… 」

プルルル…

希「 あっ、美穂?やっとかかってきた!何回も電話したのになんで出ないの?」

美「 あゴメンね、ちょっとお母さんと一階で話しててさ… 」

希「 なんだそっか!おばさん…あっ!美穂のお母様… 少しは元気戻ったの? 」

美「 まだダメね重傷だわ。全然立ち直れてない…それよりさ希美分かったのよ!あのぬいぐるみの事!」

希「 え、そうなの?お母様に教えて貰ったの?」

美「 うん…やっぱりあれ私の物じゃなかったの…貰い物だったのよ。あれ誰が私の家に持って来たと思う? 」

希「 えっ?ん~………わかんない誰?」

美「 ヒント、最初に『ゆ』が付くわ… 」

希「 ゆ?… ん~…ゆ… ゆ……ゆうたろう?」

美「…希美、あんた全く考える気ないでしょう?」

プルプル、プルプル、

美「 あっ?」

プルプル、プルプル、

美「 ちょっとごめん希美キャッチだわ。やだまた知らない番号からかかってきた!これ誰かしら?」

希「 あっ美穂それ多分川口君だよ。今夜また連絡するって言ってたじゃん!」

美「 あっ、完全に忘れてた… 」

希「 もう美穂ったら私もそれが気になって電話したんだよw とにかく早く出てあげて!お話終わったら連絡頂戴ね、じゃ ♪ 」

ピッ、

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