【怪異】幼なじみ 後編①/HN:ロビンM

幼なじみ 後編/HN:ロビンM

ダダダダダダ!!

美「 ちょっと希美ぃ!! 待ってよぉ!! 」

希「 いやー!あの女が来る!いやーー!! 」

ダダダダダダ!!

優「 ハア、ハア、おい美穂! こ、これどこ向かってんだよ? 階段あがってんじゃねぇのか?!」

美「 知らないわよ、私に聞かないでよ! ハア、ハア、赤い女って真子さんが言ってた男の子の母親の事でしょ?! なんで希美があんなに慌ててんのかしら?! 」

優「 ハア、ハア、も、もしかしたらお前達もあいつに会ってるんじゃないのか? あの女に!! 」

美「 …え…??…赤い…女…?…うっ!! 」

優「 おい、どうした?!」

美「 …痛い!! 頭が痛い!!」

優「 だ、大丈夫か! おい!しっかりしろ美穂! おい亮輔お前は希美ちゃんを追ってくれ!」

亮「 あ、ああ分かった!!」 ダダダダ…!!

美「 …… う… … 」

優「 あ、美穂…気がついたか? 」

美「 …う…うん、あれ?希美は? 」

優「 ああ、亮輔が追いかけてるから多分大丈夫だよ。あいつ陸上部だから足速えし… それより美穂頭大丈夫か?めちゃくちゃ痛がってたけど… 」

美「 …うん、もう大丈夫… 全部思い出したわ… 」

優「 思い出したって何を思い出したんだ? 」

美「 …うん、私と希美はね優人達がトイレに消えた後赤い女に襲われたの… イジメられて殺された正一君の母親にね… でも私達は一時的に解放された。記憶を消されてね… 」

優「 記憶を…? な、なんでお前達だけ解放されたんだ?! 」

美「 それは、川口くんをここへ連れて来る為によ… 」

優「 わ、ワリぃ、俺バカだからよく話が見えねーよ… 」

美「 …ふぅ、あの女は言ったわ。 私と優人と川口くんの家族全員を殺すって、根絶やしにするって。」

優「 あ、あぁそれは俺もあの女から聞いたよ… でも何で俺達家族全員が狙われなきゃなんねぇんだよ!あのガキもあの女も俺達とは何の関係もないだろ?! 」

美「 あのね、昔正一君をイジメてた主犯格が川口くんのおじいちゃんと私のおじいちゃんだったんだって… いつも一緒にいて見て見ぬふりをしていたのは優人のおばあちゃん… 光代おばあちゃん。三人は幼なじみでいつも一緒にいたんだって。」

優「 …ま、まじかよ… 」

美「 元々は正一くんも入れて四人が仲良かったらしいんだけど、何かの理由をキッカケに正一くんだけがイジメられるようになったらしいの… 」

優「 な、なるほど… てか美穂、なんでそんなに詳しいんだよ?!」

美「 えっ、アレ… 本当だ… なんでだろ?! 」

『 …よしカワ… ミホ… カワぐチは…どう…シ…た…?… 』

優「 う、うわぁ出た!! 」

美「 … ふっ、いないわよ! 」

『 …ナ…なゼだ… 』

美「 ふふ、なぜかですって? 」 ゴソゴソ…

優「 んっ? 美穂なんだそのタスキがけタイプのバックは? 」

美「 さあ、これでも喰らいなさい! クソ女!!!」 バサぁ!!


『 … おイ… ヨシおか…みホ… イマ何ヲかケ…た…? 』

美「 ふふ… 塩よ塩!! オバケの嫌いな塩よ!ふふふ あらニンニクも入ってたわ♪ 」 ビューン!

カコン!! カラン…カラン…カラン…

『 … コロ… ス… ぶチ… コロ…ス…!… 』

優「 ば、馬鹿! こいつに塩は効かねえんだよ!! ヤバイまじで切れてんぞこの女!! に、逃げるぞ!! 」

美「 え、え、まじで? 」 ダダダダダダ!!

『 … あ…あいツラ… マジ…ブっ…こロス… 』

【 小学校屋上 】

亮「 ハア、ハア、や、やっと捕まえた! 希美ちゃん足速いね… 陸上部入れば?! ハア、ハア、 」

希「 あれれ! なんで屋上なんかに来ちゃったんだろ? もう嫌!早くお家帰りたいよー!! グス… 」

亮「 そうだよ!に、逃げなきゃ!早く!ほら行こう! 」

『 … オネ…エちゃん… 』

希「 きゃ何? 誰この子?! 」

亮「 う、うわ出たぁ!! こ、こいつだよ!例の男の子! ひぇ~!」

『 …グスン… ご…メン…ナサい… ゴメン…ナサい…ゴメンナサい…ゴメンナサい…ボクが…ワルい…んダ…ゴメンナサい…ゴメンなさい…ヒック…グスン… 』

亮「 な、なんだこいつ急に泣き出したぞ…? 」

希「 …ど、どうしたのボク? んーもう泣かないでいいから… 良かったらお姉ちゃん達にお話聞かせてくれない? 」

『 …エッ?… 』

希「 君たちはなぜ私達を捕まえようとしてるのか? あの赤い女は誰なのか? そしてキミはどうして死んだのか…? 」

『 … う、… ウん… 』

希「 …そう… ありがとう話してくれて… グス… そんな事があったんだね。辛かったね…ヒック… 」

『 ………… 』

希「 でも正一くんの言う通りお母さんのやってる事は私も間違いだと思う。そんな事をしても誰も嬉しくないよね… 現に正一くんが一番嫌がってるんだもの… それにお母さんはイジメが始まった本当の理由を知らない。 そこが一番の問題ね… 」

亮「 …ズズッズズズズ…うう…ヒック!! 」

希「 ちょっと亮輔くん泣きすぎよ泣きすぎ!!」

亮「 うう、俺ダメなんだこういう話…ズズズズ… 辛かったなぁ僕ゥ!! 本当に辛かったなぁ!! ヒック…うううう… 」

希「 …ま、まぁ、とにかく早くあなたのママにこの事をちゃんと伝えないと私達みんな殺されるって事だよね? で、どうしよう… 正一くんからママに伝える事はできないの? 」

『 …ムリ… ボク…しらないコト…に…ナッてるカラ… 』

希「 えぇ~、ちょっと待ってよ!! 正一くんあんた男の子なんでしょ?! ちん◯ん付いてんでしょ? あんたのママなんだからあんたがなんとかしなさいよぉ~もぉ~!マジ最低! 」

『 …ビク…!! 』

亮「 の、希美ちゃん? なんか美穂ちゃんみたいになってるよ… 」

ダダダダダダ!!!

美「 あっ!! 希美達いた!!」

優「 ほ、ほんとだ! おい亮輔こんなとこで何してんだよ!!早く逃げんぞバカ! 」

亮「 …イラ! 」

美「 希美大丈夫だった?! さ、早く行くわよ! 」

希「 ま、待って美穂! いま逃げても多分無理だよ… 多分ここからは逃げられないと思う… 」

美「 えっ? な、なんでよ!」

希「 …… 」

『 …コロす…こロス… こロス… ネダヤシ… ネダヤシ…コロす…ネダヤシ…ネダヤシ…ネダヤシ…ネダヤシ… …』

優「 き、来たーーー!!! 」

美「 ひ、ひい!!」

『 …オマエら… ヤット…コロせル… カワぐチ…カワぐチは…ドウ…し…タ…? 』

優「 や、やめろ赤女! 俺達は関係ないじゃねぇかよ! お前らが恨んでんのは俺のばあちゃん達だろ?! 」

美「 そ、そうよ… 優人の言う通りよ! 私達はあなたの息子とは何の面識もないんだから関係ないはずよ! ましてや希美と亮輔くんなんて全くの部外者だし… あなた私達を殺して何になるの? 殺せば満足するの? 息子は喜ぶの? 成仏出来るの?どうなのよ?! 」

『 …ウ… 』

優「 お、おい美穂ちょっと効いてるぞ!…もっと行け!!」

『 …オ…オマエたチの…ミウチが…ショうイチヲ…コロし…た…ドウザい…ユルさナイ… リユウ…も…なく…コロし…た… ウラギっテ…コロした…!… ゼッたイに…ユルさナイ…!… 』

希「 それはあなたの誤解よ!! 」

美「 えっ…希美それどういう事? 」

希「 …さっき正一くんが教えてくれたの… イジメの真相!なぜ突然イジメられるようになったのかをあなたは知らない… 知らないだけなのよ!! 」

『 …シ…シんソウ…?… 』

希「 …家島香也子、これがあなたの名前ね… 正一くんのお母さん。 あなたは女手一つで正一くんを育てあげた。そして正一くんはお父さんの顔を知らない… あなたは唯一の家族正一くんを本当に大事にしていた…! 」

『 … ナ… な二ガ…イイタ…い…? 』

希「 あなたは毎朝正一くんを学校まで送り、帰りも迎えに行ってたそうね? 息子が心配で片時も離したくなかったあなたは日曜日も友達と遊ぶ事を許さなかったらしいじゃない… 」

『 …ショ…ショういチ…ガ…いった…ノ…か…?… 』

希「 ある日、些細な友達との喧嘩で擦り傷をつけて帰ってきた正一くんをあなたは問い詰めたそうね… 誰にヤられたんだと… 」

『 ………… 』

希「 相手は川口くんのおじいちゃんだったんでしょ? あなたは正一くんを連れて川口くんの家まで怒鳴りこみ、何時間も罵声を浴びせ続けた… もう二度と息子に近づくなと…その後学校にも報告して大騒ぎにしたんでしょ?!… 本当の喧嘩の原因は正一くんにあった事を知っておきながら。」

『 …ウルさイ… オマエ…に…な二ガ…わカル…! 』

希「 あなたのその行動が正一くんの負担になってた事に気づかなかったの?! 次の日から正一くんは孤立してしまったわ… そしてその内みんなからからかわれるようになったのよ!…おまえの母ちゃんは…… 」

『 …ナ…んだ…? 』

希「 おまえの母ちゃんは、…キチ◯イだって… 』

美「 の、希美… 何言ってんのよ! 」

希「 でも正一くんは香也子さん、あなたが大好きだった… だから学校で何を言われようとジッと耐えて我慢していたのよ! あなた知ってる?その時正一くんをかばい続けてくれてたのは川口くんのおじいちゃんだったって事!! 」

『 …ウそ…ヲ…ツクな…!!… 』

希「 ほんとよ! 正一くんが言ってるんだから間違いないわ! 川口くんはあなたに酷い事を言われながらも、幼なじみである正一くんを決して見捨てなかったのよ! あの事があるまではね… 」

美「 あの事? 」

希「 …ええ、イジメを受けて泣きながら帰ってきた正一くんを見て、あなたはまた川口くんの仕業だと思ったのよね。 正一くんの話も聞かずにあなたはまた川口くんの家に怒鳴り込んだ! そして家族が見ている前であなたは川口くんを何度も殴ったそうじゃない! 」

『 …や… ヤメろ… 』

希「 あなたはカッターナイフも準備していたそうね… 警察に連れて行かれた後もあなたは頑として非を認めなかったそうじゃない。 その時の正一くんの気持ち…考えた事あるの香也子さん? 」

美「 ほんとなの…その話? 」

『 ……… 』

希「 さすがに川口くんもそれ以来正一くんを避けるようになったわ、まぁ当たり前よね。自分が身に覚えもない事でそれだけ殴られたんですもの… そして川口くんの怒りはとうとう正一くんに向けられた… 」

『 …… !… 』

優「 おいおいマジかよこの話?! お前とんでもねぇモンスター母ちゃんだな!! これじゃ正一が可哀想じゃねぇかよ! 」

美「 ゆ、優人は黙ってて!!」

優「 …… 」

希「 香也子さん、あなたの行き過ぎた愛情がこの悲劇を招いたとは思わない? 本当に川口くんのおじいちゃん達だけが一方的に悪いと言える? 正一くんの気持ちを一度でもちゃんと考えてあげた事があるの?!」

『 … …う…ウルさ…イ…こむスメ…!… シ…ョウい…ちが…コロサ…れタノハ… ジジツだ… アイツら…コロし…たんだ…ワタ…シ…ムスコ…ヲ… … ショう…イチ… ヲ… !… 』

希「 いい加減にしてよ香也子さん!もう怨みは晴らしたんじゃないの?! 川口くんのおじいちゃんも美穂のおじいちゃんも光代おばあちゃんもあなたが殺したんでしょ?! もう充分じゃない!! 何人殺せば気が済むのよ、こんな事して一番辛いのは誰よ? 正一くんでしょ? いい加減気づいてあげてよ!! …グスン…ヒック… 」

美「 の、希美ぃ…! 」

『 …ウ… 』

『 … …ママ… … 』

『 …シ…正一… …』

『 …ママ、もうやめて。 お願い。 もう誰も殺さないで。 僕は川口くん達を恨んでなんかないよ。みんな大事な友達なんだ。お願い。僕はママとこうして一緒にいられるだけで幸せだよ… 』

『 正一… 本当なのかい? あの娘が言ってた事は。』

『 うん、今まで黙っててごめんなさい。 ママ… 』

『 正一… グス… ごめんね、ママが間違ってた。ごめんね、正一!ママ取り返しのつかない事しちゃった。ごめんなさい… ヒック…』

『 ママ… 』

『 正一… 』

優「 こいつらキメー!!ママとか言ってやがるぞw! 」

美「 こ、こら優人!黙ってなさい!! 希美、今のうちに逃げちゃったら行けるんじゃないの?! 」

希「 …そ、そうね… 流れからみてもう解決したッポイもんね! に、逃げましょ! ! 」

亮「 ズズッ!ずずずず、ヒック…うううう…!!! 」

希「 ちょっと亮輔くん!いつまで泣いてんのよ?!早く逃げるわよ!! 」

亮「 ズルズル、ヒック… う、わ、わかったぁああよぅ…ヒック…」

ダダダダ!!!

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