【怪談】体育館内倉庫/HN:DM

体育館内倉庫/HN:DM

初めまして、DMと申します。いつも寝る前に楽しく読ませて頂いております。ふと高校の頃の出来事を思い出したので投稿させて頂きますが、最後まで読んで頂ければ幸いです。

今から4年程前、私はある農業高校に入学して3年が経とうとしてました。進路も決まり高校卒業まで一月もない頃、敷地内の宿泊施設で数人の友人とゴミ穴(10m四方、深さ15m)を掘る合宿?を行ってました。

平地に近い状態からスコップで穴を掘らないといけないため、一週間程学校で生活。鬼畜な卒業作品でありましたが、それなりにいい思い出作りにはなりました。

合宿も終わりに近づいた頃、誰からか始まった怖い話によって夜の体育館に肝試しをするという事になりました。昼はクタクタになるまで働き、夜になって食事を取りすぐ部屋に友人ら十数人で怪談話をいくつかして、いざ夜の体育館へ。

ルールは宿泊施設から50m程先にある体育館内の二階の倉庫にシャーペンを取りに行き戻ってくるという簡単なものだった。

「誰からいく!?」
「早い方がよくない?」

などと盛り上がる中、一人物凄いテンションの低い友人がいた(仮にYとします)。

俺「どうしたん?まさか怖いの?笑」などと冷やかしてたらYは…

Y「俺元々霊感あるじゃん?体育のときや部活の時もなるべくあの倉庫行かないようにしてたんだ…。姉もここの卒業生なんだけど、姉がまだ在学中イジメが酷くて自殺した人が何人かいてね…

アソコの倉庫で首吊った女の人いて部活中なんかよく見られてる気配感じてたんだよ…」

Yからそんなこと言われて軽く鳥肌が立ってなにかあったらマズい…などと考えてたら順番が決まった。…俺は最後、Yはその一つ前…コイツら仕組んでるんじゃないかと軽く恨んだ。

そしていよいよ肝試し。1番目の人からスタートして戻ってから次の人…という具合にやり始め、ついにYの番。周りの皆もなにも起こらなかったので早く行けだのモタモタしすぎと罵声。Yは覚悟を決めたようで、施設から体育館へと向かった。

10分が経った。皆は5分ほどで戻ってくるのだが、Yは戻って来なかった。皆心配になってきて慌ていたが、グラスのリーダー的な奴が順番最後の俺に「行くついでにYも探してきてくれ」と言い俺は急いで体育館に向かった。

体育館に着き、入り口の鉄扉を開ける。中は昼間の余熱が少し残っていたせいか蒸し暑く凄く息苦しかった。だんだんと暗闇に目が慣れてきたが、見る限りYの姿はなかった。

あとは二階の体育館内倉庫にいると信じて体育館の中に入った。ステージ横の入り口から上の階に続く階段をあがる。一段一段上がる度に体が重く息が詰まりそうになる。

なんとか階段を上りきってドアを開けると…そこには床に倒れてるYがいた。Yに駆け寄り揺すってみると、Yはうねり声をあげたが起きる様子はなかった。

軽くパニクって、どうすりゃいいかと考えてたら、なぜかその倉庫の窓に目がいってしまった。窓にはカーテンがされていたが、月明かりが差し込んで木や街灯の影が見え…そこで違和感を覚えた。

カーテンに影が映し出されてるのだが、隅のほうに頭のようなモノが見えた。

(え…?なんでアソコに人影が見えるんだ…?あれってもしかして…)

そこまで思ったあと、体がここにいてはマズいと警告していたので、Yを背負うような形で急いで体育館を出ようとした。

階段を降り、フロアを横切って出入り口の鉄扉まで来た。今すぐにでもここから出たい…そんなことを思いながら鉄扉を開けようとする…開かない。

カギか!と思い掛かっているか確認するがカギは掛かってなかった。途端に冷や汗と鳥肌が一気にきた。

来るときは開いたままだった鉄扉が閉まっていたのだ。例え警備の人が来たとしたらカギも掛けるし、まず扉自体カギが掛かってなければ開くはず…

など思ってるうちに頭が真っ白になってきてもうそっから完全に暴走(汗) 鉄扉を殴り蹴りまくっていた。どうにかここから出ようと精一杯だった。

2~3分後外から友人らが鉄扉をあけ、「どうした?」だの「大丈夫か?」だのかなり心配した様子でこちらを見てた。「話はとりあえず後にしてYを宿泊施設に運ぶぞ」とYを全員で宿泊施設まで運んだ。

ある程度落ち着いてから俺は全員に今まであったことを話した。友人らは俺が扉を叩く音を聞いて急いできたが、扉は簡単に開いたと言った。

それからその夜はすぐに寝て、置いてきたペンなどは明日の明るいうちに取りに行こうとなった。

次の日、全員で宿泊施設を掃除したあと、置いてきたペンを取りに行った。だがそこにあったのは真っ二つに折られたペンが二本。

その日以来卒業しても母校の体育館には足を踏み入れていない。

以上が私の体験した話です。

 

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