【不思議】さとり/HN:ドクロン2014

さとり/HN:ドクロン2014

R氏は友人のLを連れ立って山登りをしていた。

登った山はそんなに高くはない山だった。日帰りだしゆっくり行こうということになり、山道を登ってゆく。

途中、開けた場所でお昼をとりまた山を登りはじめる。すると霧が出てきた。ヤバいなあと思って、霧が晴れるのを待とうということになった。

霧が晴れたころ、また登りはじめようとしたときどこからか声が聞こえだした。

「ほぅおぅほぅ」

そんな声とも唸りともいえないような感じ。

なんだろうと思って声のするほうに目をやると、ひときわ大きな岩の上に痩せ形で毛むくじゃらの獣とも人ともつかないものがいてそれが声を発していた。

無表情で彼ら二人を見ている。すると、その毛むくじゃらのやつはこうつぶやいた。

「なんだ?ありゃなんだべ?化け物だべか?」

それはRが思ったことだった。

急に心を読まれたのでビックリしていると今度は、

「さとりだ!さとりが出た」

そう言った。

するとLがわなわなと震えながら、同じことを言った。

「さとりだ!さとりが出た!」

どうやらLの話によるとあいつは山に住む神様みたいなもんで人の心を読むんだっていう。

慌てて山を降りようとするとさとりが通せんぼをする。

「なんで?なして前を塞ぐんだ」

さとりがつぶやく。どうやらまた心を読まれたらしい。

するとLがR氏の手をひっつかむと

「さとり、儂の心を読んでみろ!儂は前へ行かん、儂は前へ行かん」

そう言いながら前へ進むとなぜかさとりは自らどいた。

黙ったまんま山をずんずんと下りていくと、山の入り口のとこまで来た。

R氏がLに「どうして心を読まれなかった?俺が行こうとした時にゃ前をふさがれたのに」

そう言うとLは笑いながらこう言った。

「ああ、ありゃね考えてることの反対のことを言ったまでのことさ。つまり前に行こうと考えると心を読まれるけど前に行かないと考えるとさとりは心を読んで自らどくってわけ」

わかったようなわからないような気持ちだったが、不思議な体験をしたもんだ。

2014年04月15日(火) 12:44
ドクロン2014 ◆d79/amog
投稿広場より掲載

 
  • 匿名

    さとりの化け物は思ったふりをしていることも全部お見通し。
    こんな簡単に撃退できませんよ(´・_・`)

     
  • 匿名

    サトリはそんな底が浅いものじゃないと思うがな。
    昔話のサトリは深層まで読みとる妖怪だったから、無意識という武器でなんとか撃退できたという話しだろ?
    それでこれ?

     

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