【心霊】バシャバシャ/HN:ドクロン2014

バシャバシャ/HN:ドクロン2014

学生Lの体験。

部活を終えたLが体育館から外に出るためのドアを開くと、もうすっかり真っ暗だった。時刻は9時を過ぎていた。

一人、帰ろうとドアの前に続く数段の階段を降りると、ものすごい勢いで

(バシャバシャ、バシャバシャ、バシャバシャ)

という水音が聞こえた。

(ん?誰か水を止め忘れたかな)と思い裏手にある手洗い場に回った。

すると暗い中、手洗い場に誰かが屈んで勢いよく水を出し腕や手をバシャバシャと一心不乱に洗っている。洗っているというよりも水を押し付けるというか水を纏うかのような感じだ。

少し近づいてハッとした。黒い影。月明かりに照らされたそれは全身が焼け焦げ、頭なんかは髪の毛がほとんど焼けてしまってところどころ残っているだけだ。

背中なんかは皮がベロンとめくれてしまってめくれた皮が垂れ下がっている。

ヤダァと思って逃げようとした時、確かに聞こえた。その人が

「熱い熱い熱いよう」

Lは振り返ることなくその場から一目散に逃げ出した。

逃げ出している最中にも後ろから

(バシャバシャ)という水音と(熱い)という声がしていた。

だんだん遠ざかるその水音と声に何か言いようのない悲しさがあり、いつの間にか涙があふれてきて泣きながら帰ったという。

2014年04月29日(火) 15:35
ドクロン2014 ◆d79/amog
投稿広場より掲載

 

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