【不思議】人気の仕組み

人気の仕組み

「不人気も人気のうち」って良く言うけど、強ち間違いではないな…と思う。

今でもあるか分からないけど、某全国紙の新聞に、週に一回ミニ新聞が付いていた。新聞…というか、情報誌かな?大半を読者の投稿で占めていて、緩い同人誌みたいだった。

読者層も、小中学生辺りが中心で、多分、普通の雑誌に投稿してもまず採用されないような、拙い文章やイラストが紙面を飾っていた。

まあ、そんな子供騙しな新聞だったんだけど、一つだけ面白い企画があった。年に一度行われる人気投票だ。

その年の人気者を投票で決定するという、まあありきたりな企画なんだけど、投票基準が変わっていた。

選ぶのはシンプルに、

●あなたが一番好きな人(男)
●あなたが一番好きな人(女)

これだけ。

性別さえ有れば、二次元でも三次元でもオッケー。人じゃなくても構わない。つまり、木村拓哉とドラえもんと安倍晋三が、同じ土俵に立ってしまうのだ(例えに無理があってスマソ…トレンドに疎いもので)。

何というフリーダム!

更にこの人気投票が特出しているのが、

●あなたが嫌いな人

という項目がある事。嫌い…即ちアンチに票が入ると、その人の人気票から一票、マイナスになるという仕組みなのである。

そうすると、どうなるか…

ある年の結果発表を見て、俺はポカーンとした。男女共、知らない名前だったから。

調べたら、女はあるマイナーな雑誌に連載されていた漫画のヒロインで、男はその漫画を描いた作者だった。男の方の登場人物に魅力が無かったのか、そのヒロインを選んだ人達は作者(♂)に票を入れたらしい。

要するに、マイナーな為、アンチも湧かない漫画だったのが功を奏したのだった。

誰もが認める人気タレントや人気漫画の登場人物は、どれも大した順位では無かった。人気がある分アンチも多く、マイナス票が響いてしまったようだ。

誰からも好かれる人気者なんて、物語の中にしか居ないのだなあ…と、実感した。物語じゃなければ、その人はきっと某国の将軍様に違いない。

…少なくとも、あの人気投票では、票が伸びない方が遥かに人気者である。

あの新聞、どういうつもりで、あんな人気投票したんだろう。

2014年05月18日(日) 13:26
天通の七不思議さん ◆-
投稿広場より掲載

 

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