【怪談】返して…/HN:タコ

返して…/HN:タコ

これは中3の夏休み明け頃に私が実際に体験した話です。

私には全然霊感はなく、このことが起こっただけで他には何も起きてません。

ある日の夜、いつも通り布団に入って寝ました。しかし何か違和感を感じ、目を開けました。すると自分が何かを右脇に挟んでいることに気づきました。

私の布団の周りにははらぺ〇あおむしのぬいぐるみがあるので、寝相が悪くて挟まったんだなと思って、ぬいぐるみの顔にあたる部分(わかりますか?)を掴んで抜き取ろうとしました。

するとそれはぬいぐるみにしては固く、いびつな形をしていました。その形が指に上手くフィットする形だったので、寝ぼけていた私は左手ではめてみました。

すると私の左手を強く握って来ました。よく見ると、それは青白く光る右手でした。驚いたので手を思い切り振り、やっとのことで振り落としました。

その時はたしかに布団の上に落ち、怖くて5分ほど動けずにいました(金縛りにあっていただけかもしれませんが(笑))。

やっとのことで冷静を取り戻した私は、その手があると邪魔で寝れないなどと訳のわからないことを考えて、その手を探しましたがどこにもありません。

まあいっかと思って寝ようと横になると(手に掴まれて格闘しているときに起き上がって戦ってました)、金縛りにあいました。

私は今まで一度も金縛りにあったことがないのですが、この金縛りはヤバイなと直感しました。なぜなら全身が下(布団側)から引きずり込まれていたからです。

腹筋とかめっちゃ使って引きずり込まれず、起き上がることもできない状況の時、右側(机がある方向)からなにやら声が聞こえます。女の声です。

「…して……か…て」

なんて言っているのか分からず、黙って力を入れていたら、だんだん声が大きくなり、やっと聞き取れました。

「返して、返して…」と言っていました。

次の日が学校だということもあって、早く寝たい私は

「なにをだよ」と言ってしまいました。

すると少しの間静かになって、それからその女は

「私の手を早く返して…返して返して返して返して返して返して返せ返せ返せ返せ返せ返せ!」

とさっきまでの声とは打って変わって、すごく大きく、そして低い声で叫びました。

そのとたん力が抜け、私は下へ吸い込まれてしまいました。そして吸い込まれた私がさっきまでいた布団の上を勢いよく探しはじめました。

私はそこで気絶してしまいました。朝、新聞の配達員に起こされました。

そう、私は自分の家の庭に寝ていました。私の布団があるのは2階ですから、いくら寝相がわるくてもありえない場所です。

もちろん家の鍵は開いていないので、親が起きて新聞を取りに外に出るまでは外で待っていたことは言うまでもありませんが

家に入って布団を見に行くと、自分のものとは思えない長い髪の毛が10本ほど落ちていました。

 

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