【笑える霊】虫/HN:0.血苺

虫/HN:0.血苺

夏真っ盛りとはいえ、最近夜が寝苦しくなくて助かります。

夕べも、エアコンはかけずに眠ったのですが、建て付けの悪い網戸の隙間からコオロギ(かな?)が侵入してきました。
虫が大嫌いな娘が大騒ぎしたので、必死に捕獲して外に逃がしました。
お盆の時期は、虫たちにとってはもう秋の入りなんですかね。

ふと、大昔の高校時代の事を思い出しました。

やはり8月の、夏休みでした。
私が通っていた高校は男子が一割くらいしか居ない、ほぼ女子校で、私は女子のみのクラスだったのです。
一年生の時、クラス単位の臨海学校がありました。千葉県某所の民宿に泊まり、海で遠泳をやらされたのです。
オゾン層だのメラニン色素だのを気にせずガンガン焼きまくった、奇跡のような時代でした。

夜は窓を開け放して、蚊帳を釣って眠るのですが、二日目に事件は起こりました。

真夜中、ふと目を覚ました私は、隣で寝ていた友人Mの寝相の悪さに苦笑しました。
彼女は蚊帳からはみ出て、うつ伏せで爆睡していたのです。
はみ出たMの上半身が蚊にくわれようと、知ったことではありませんが、蚊帳に隙間が出来てしまい、そこから侵入されたら困ります。

仕方ないので、Mの身体を引っ張り込もうとした時、彼女のお尻にピョン!と何かが跳び乗りました。
デカいコオロギ(なのかな?)です!

ガサツな女子クラスとはいえ、女の子が5、6人寝ている部屋に、こんな虫が跳び回ったらパニックになります。
特にMは、虫が超が付くほど嫌いでした。

私は幼虫系はからっきし駄目ですが、こういう虫なら大丈夫だったので、皆を起こさないうちにそっと逃がす事にしました。

Mの大きなお尻の上で身を震わせているコオロギを、私は素早く掴みました。

「!!」

Mが寝返りを打ったのでヒヤリとしましたが、幸い起きた訳ではなかったようです。
私は安堵して、コオロギを窓から離すと、再び寝床に戻りました。

翌日、朝食の時間…
とんでもない噂を立てられました。

何と、Mが私に夜中、悪戯されそうになったと言うんです。

「お尻がムズムズするから起きたら、○○があたしのお尻を撫で回してたんだよ」

「え~!○○って、そっち系なの?ヤバくね」

「……」

私はショックのあまり、言葉もありませんでした…
なんて事は勿論なくて、全力で否定しましたとも!

その後、Mとの仲が微妙になってしまったのは、誤解が解けなかったからでは無く、

「だいたい、なんで選りに選ってMに!あたしにも選ぶ権利は有るんだよ!」

…と、口走ったのが原因でしょう。

2014年08月14日(木) 10:05
0.血苺 ◆YTIpxIas
投稿広場より掲載

 
  • 0.血苺

    かつさま

    本当に、良い時代でした。臨海学校は
    “水着は黒か紺”と指定されていたので、何人かはスク水を着ていましたが(笑)勿論、今のとは型が違う、例のあれです。

     
  • かつ

    ほろ苦い思い出だけど、どこかほのぼのしてた頃を思い出しますね♪

     

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