【怪談】死神ジジイ

死神ジジイ

鬼太郎を読んで自分も近い体験をしたので投稿します。

事があったのは十五年前、当時大学生だった自分は夏休みを利用して田舎に帰った時の事。幼なじみのU(今は自分の嫁さん)に会う為に実家に急いでいた。

駅に着くとUちゃんの弟が迎えに来てた。挨拶する間もなく弟に「早くUに会ってやってくれ」と言われ車に押し込まれた。

何でも一週間前に海に行った次の日から体調が悪くなり寝たきりになっているとの事。容体の悪化が酷く医者に診てもらったが原因不明、こんな症状は見たこと無いと医者が言ってたらしい。

Uの家に着いて部屋に入ってUの姿を見て愕然とした。末期癌患者の様に身体がガリガリに痩衰えていた、頬はこけ腕は骨と皮。

それよりも驚いたのはUが寝てる上に覆い被さる様に頭の禿げた小汚いジジイがUちゃんに擦り寄っていた。思わず

「なにしとんじゃクソジジイ」と怒鳴り声を上げるとジジイが

「わしが見えるのか見えてもなにもできまいて、この女はわしの物じゃ若い女子の生気は美味いからのう」とヒャッヒャ笑い声をあげた。

自分はふざけんなと部屋にあった果物ナイフを取りジジイを切り付けた。しかしジジイには当たらない。それを見ていた幼なじみの弟に押さえ込まれて部屋から出された。錯乱してると思ったらしい。

自分は幼なじみの弟に「お前には見えてないのか」と尋ねると「誰かいたのか」聞き返され、小汚いジジイがいると伝えた所で家に霊能者と名乗るおばさんが来た。

Uの母親が呼んだらしいおばさんいやババアはUを見るなり、海で死んだ水子の霊が着いてるだの部屋の物の配置が悪いだの言い出しお祓い料金百万円かかると言い出した。

俺は思わず何適当な事言っとんじゃこのクソババアと怒鳴った。するとババアは私を誰だと思ってるのとキレて俺と大喧嘩になった。

インチキ霊能者のババアを追い返した後、Uの家族にジジイの存在を告げた。そして次の日お寺からお坊さんを呼んでお祓いをしてもらう様に頼んだが、Uの母親はジジイの存在を信じてくれなかった。

むしろインチキ霊能者のババアの言葉を鵜呑みにしてお金を払おうとしていた。Uの弟は半信半疑な感じで信用してくれなかった。俺はどうしてよい物かと途方に暮れてUの家を後にした。

自分の実家に帰る途中、貧相な男に声をかけられた。背広姿で如何にも怪しい感じだがついUに取りついているジジイの事をその男に話すと、いいものが在ると鞄から鬼太郎の人形を取り出す。

これを使えば万事解決すると。値段は十万円と言われたが手持ちが二万円しかないと言うと二万円でいいと俺から二万円を取り上げ、それを枕元に置いとくだけで良いと言って足速に立ち去って行った。

早速Uの家に戻りUの枕元に人形を置いた。するとジジイがブルブル震えて

「そんな人形で何とかなると思うなよ」と言い出した。

するとその晩凄まじい叫び声がUの部屋から聞こえ、断末魔の声をUの家族全員が聞いた。

次の日、俺が置いて行った人形が部屋から消えUは元気になった。Uは夢の中で鬼太郎に会ったらしくもう大丈夫みたいな事を言われたらしい。

何はともあれUは元気になったしめでたしめでたしだが、あのジジイは一体何だったのか。そしてあの貧相な感じの背広の男は一体何者だったのか解らず仕舞いだった。

 
  • 匿名

    うっかり、ねずみ男とか貧乏神のフィギュアに憑依した高級霊がヤケクソになって正義のヒーローやったりしたらおもしろいね

     
  • 匿名

    ついでに言うとガンダムのプラモが悪霊を撃退したという実話もある。目から光線が出たとか。正義の象徴として認識された物には高級霊が付きやすいのかもよ。ヒトラーのフィギュアじゃ護ってくれそうにないもんねw

     
  • 匿名

    鬼太郎はただのアニメキャラだが、創り出したのは水木しげる大先生。先生の霊格が神様レベルであればそういった事も起こるかも知れない。と、一応フォローしてみた(笑)

     

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