【怖い話】親友との再会/HN:ラグト

親友との再会/HN:ラグト

先日「ストーカー相談」を投稿させていただいたものです。

今回の話は前回の話から少し経った頃の話です。

その日、私は野球中継を見ながら、家に届いた郵便物を整理していました。ダイレクトメールや母校の創立何十周年かの合同記念パーティーの案内がありました。

私の母校は私立でしたので、そのような記念パーティ的な催しがあるたびに案内が来ていました。

その案内を見て、最近は就職したての新しい環境でバタバタしていたのですが、そろそろ地元の仲間と遊びに行こうかなあと考えていた時でした。

ちょうど考えていた地元の仲間の一人から携帯に着信がありました。私は記念パーティーのことかなと思い電話に出たのですが、内容は全く別のことでした。

「Kが死んだ」

私は最初何を言っているのかわかりませんでした。混乱しながら詳しく聞くと高校時代の同級生で親友のKが亡くなって明後日が告別式だというのです。

死因などを尋ねましたが、連絡網で告別式の日程などを回しているだけということで、詳細はわかりませんでした。

私は高校卒業後も親しくしていたKが亡くなったということで、その日はKと一緒に遊んだ記憶や高校時代を思い出して悲しみに暮れました。

次の日、私は翌日のKの告別式に出席するために休みを取るので、少々の残業をしていました。

そのとき、職場の先輩の黒川さん(仮名)が落ち込んだ様子の私を見て話しかけてきました。

私は彼女に親友が亡くなったことと明日その告別式に出席するので残業をしていることを説明しました。

すると彼女から

「あまり思いつめないほうがいいわよ、呼んじゃうから」

と注意されました。

私は彼女がいわゆる霊感のある人ということは前回の事件で分かっていましたが、それでも彼女が何を言っているのかわかりませんでした。

死んだ親友のことを考えすぎてはいけない?親友が死ねば悲しむのは当たり前だと思いましたし、呼んでしまうということは彼が私の前に現れるということでしょうか?

それならば最後のお別れが言えるから良いことではないかと私は思いました。少々彼女の言動に憤りを感じながら、残業を続けました。

私はそのとき母校の記念パーティに出席していました。

駅前のホテルのホールでくじを引いて、くじに書かれている番号のテーブルにつきました。

懐かしい母校の教師や同級生を見つけて確認していると、私の向かいの席には親友のKが俯いて座っていました。

私はKも来ていたことを確認して嬉しく思いましたが、なにか大事なことを忘れているような気がしました。

Kはずっと俯いていてその表情が見えないので、私はKに話しかけようとしたのですが、その際にだんだんKに感じていた違和感について思い出してきました。

「あれ、おまえ死んだんじゃなかったっけ?」

そう言おうとするのと同時にKが顔を上げ始めました。その姿はどんどんと灰色に染まっていきます。

私が驚きながら金縛りにあったように固まっていたその時、肩をがっと後ろから掴まれて目が覚めました。

私は残業中の職場でいつの間にか夢を見ていました。肩を掴んで夢から引き戻してくれたのは黒川さんでした。

「危なかった、来てたわよ」

汗ビッショリの状態で黒川さんに確認するとKが私のところに来ていたので、文字通り「追い払った」と言われました。

「あんまりいいものじゃなかったわよ」

彼女からもう帰るように言われたので、呆然としながらもその通りに帰る用意をしました。

私はもしあのままだったらどうなっていたのかを彼女に尋ねました。

「深く考えないほうがいいわよ、また呼んじゃうから」

そっけない答えでしたが、今思えば彼女なりの気遣いだったのだと思います。

その夜、Kの死因について別の同級生から知ることができたのですが、自殺だったそうです。

Kがどういう思いで私の前に現れたのかわかりませんが、その時に見たKはもはや親友だったKではなく、別のもっと何か良くないものに変わってしまったようにしか思えませんでした。

そのため薄情ではありますが、私はKの告別式には出席できませんでした。

 
  • 匿名

    黒川さん好き

     
  • 匿名

    親友でも死んで悪霊化したら敵だ

     
  • 匿名

    自殺決行する時点で悪いもの呼んじゃってるから人格変わってんだよな、多分ね

     

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