【心霊】闇の中から/HN:やまっち妻

闇の中から/HN:やまっち妻

以前四国在住の舅姑が入院しました。どちらかが退院するまで私が留守番に行きました。

さて、そこは県庁所在地にも関わらず、ド田舎。夜など、さすがに大きい道は明るいけど、家の側の道は真っ暗。自販を見つけると蛾の様に張り付きました。

テレビもチャンネルが異常に少なく、深夜放送もなく、寝付けない時は仕方がないのでかさばる小説やマンガを読んで過ごしていました。

そんなある夜。ガラス戸の外に60がらみの男性が立っていました。クリーム色のスーツにソフト帽、ロイド眼鏡に口髭、しゃれた雰囲気の人でした。

感じでいうと、鑑定番組で「いい仕事してますねえ」とか言っておられる方に似ていました。

その男性は物腰正しく帽子を取りながら「お邪魔させていただきますよ」と言いました。

「…誰?」と怪訝に思いながら見る、なんと…その人、影がない! 家は電気をつけていたから、その人の背後にあって当然なのに。

気がつくと、その人はさっきと同じ立ち方で部屋の中に居り「はやく開けてくださいよ」。

大急ぎでカーテンを閉めると、いなくなっていましたが。

即座に夫に電話。「知ってる、そんな人?」夫はあっさり「知らん」。けれども

「…親父らが住む大分前、50年位昔その家に妾でも囲ってた人おったんちゃうか?」そういうイメージが浮かんだ、と。

翌日、隣のおばちゃん(美老女)にその話をすると、「あー、いとったけん。隣の家の派手なホステスの彼氏やった人やけん」

4、50年前よく見かけたそうでしたが、ある日ホステスは黙って引っ越したそうです。

「彼女を見掛けませんでしたか?」訊かれたおばちゃんは「知らんけん」。

すると彼は「貴女はきれいですね。家に入れてくださいますか?」おばちゃんは怒鳴り付けたそうです。

あのロイド眼鏡さんは今も、入れてくれる女性の家を探しながらさ迷っているのでしょうか。

 
  • 匿名

    創作大作家やまっち妻さんキター!!
    美人だろうと話が嘘っぱちだろうと気にしないから、面白くてワクワクする話を期待しますねー

     
  • やまっち妻

    一人でいる女性の隙を突こうとしているタイプに目を付けられた感じ。隣のおばちゃんは、昼間、旦那様が会社、子供達が学校のとき、まだ存命だったロイドさんに、そんな声をかけられたのだそうです。

     
  • 匿名

    暗に私は美人なので…って…筆者様はおっしゃっておいでです。

     
  • 匿名

    綺麗な女性を見掛けると押し掛けてくる幽霊か 珍しいな

     

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