【怖い話】廃病院の何者か/HN:ダンナ

廃病院の何者か/HN:ダンナ

忘れもしない高校1年の夏休みの話です。

当時入部していたバスケ部の仲間2人(AとB)と、夏合宿の後抜け出そうという計画を立てました。
結局Aが女子マネにばらしてしまい、マネ2人(CとD)が付いてきて計5人で脱出。

一応夏だしという事で、事前に合宿所の近くにある心霊スポットを調べておき、一番近いと思われる廃病院に行きました。

着いてすぐ、とりあえずBがインスタントカメラで病院の周りを撮影。AとCがキャッコラ言いながらサクサク不法侵入。
私はなんとなく霊を感じる方でしたが、この時はまったく気配なども無かった為、DとBと一緒に先発隊の後を追いました。

まず中に入って思ったのが、意外とキレイ。
もっと凄惨な状態で足の踏み場も無いのかと思ったのですが、ガラスが割られてスプレーで落書きされている位でした。

AとCと合流し、2階、3階へと進みました。
事前調査の結果、3階の真ん中付近の右側の部屋がヤバいとの事だったので、そこへ直行しました。

近づく内に笑い声が聞こえてきました。
同じ年くらいの女の子の笑い声。

「キャハハ…、そんな……ネ?……キャハハハハ」

なんだ、お仲間か、と思ったその直後。

バーーーーンッ!!

声がしていたであろう部屋のドアが突然鳴る。
そして何事も無かったかのような静寂が辺りを包みました。

私を含む全員が硬直。
5秒後か1分後か今ではわかりませんが、Bが切り出しました。

「今のぉ…笑い声はぁ……聞こえてたよな?…」

少し間を置き、もちろん、と私が答えようとする前にCとDが

「は?何言ってんの?」

その言葉を聞いた途端、Aがダッシュで逃げる。CとDも訳もわからずパニック状態のまま叫びながら逃げだす。

Bと私はとりあえず音の原因を調べにブルブルしながら件の部屋のドアを開けた。
そこにあったのは、ベッド、どこかから持ち運ばれたのであろうソファー、植木鉢らしき物。これだけでした。

人が隠れられるであろうスペースはソファーの影かベッドの周りのみ。しかし懐中電灯で照らしてみたものの、誰もいませんでした。
さすがにBと私は怖くなり、焦らずに且つスピーディに1階まで駆け下りました。

出口に向かい診療室らしき部屋の間を二人で歩いていた先に、ヨタヨタした「何者か」と遭遇。
見た瞬間に背筋が凍りました。

完全にあちらの方でした。

「ぅあ゛~~……ぅあ゛~~……」

と言う声が、耳元?頭の真ん中?
もうとにかく視界に入ってる物以外の場所から音声だけ拾ってる感覚で聞こえました。

チラッとBを見ると、完全にBは逝っちゃってました。
通路の端にもたれかかり、目を見開いて頭を抱えてました。

とにかく体が動くうちにと思い、耳を押さえ下を向き、捕まったら終わりだと思いながらもその「何者か」の脇を走り抜け外に出ました。

かなり廃病院から離れた場所まで走り、周りを見渡しました。
すぐ近くから懐中電灯の明かりがこちらに向かってきたので、私もそちらに向かいました。

しかし、いたのはCとDだけ。Aがいない……
「Aは?」と聞くと、二人は泣きながら話してくれました。

1階の踊り場に二人が着いた時に、Aが出口側から踊り場の方に戻ってきて、
「向こうに行ったらダメだ~」て叫びながら、出口とは逆方向に泣きながら走って行ったとの事。

二人は怖かったが、出口の方に行くしかないと思い歩いていたらすんなり出れた、との事。

それから3時間くらいしてか、AとBが二人で手を握り締めながら出てきた。

ここから先は友人の報告。

Aは1階の一番奥の診察室まで行き、スミッコでうずくまってたらしい。その際に壁の落書きを読んだとの事。
書かれていたのは、

「ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ………」

ある一定の高さから下にびっしりと書かれていたらしい。
まぁよくそんな場所に何時間も座ってられたな(笑)って話なんですが。

でBは、Aに起こされて気がついたとの事。私と一緒に「何者か」を見た瞬間に声が聞こえたと言う。
その内容が、

「早く死にたい…助けてよ…死なせて…一緒に…あなたが…早く死にたい…」

のループだったらしい。

これを聞いてゾッとした。
私が「何者か」の脇を走り抜ける時に聞こえたかすれた声も、

「死にたい…助けてよ…」

だったからです。

しかし話をまとめると、女子陣はまったく霊障が出ていないのです。
霊にも男女の区別ってあるんでしょうか?

そして後日談。

Bが持っていたインスタントカメラの写真ですが、カメラ屋さんによると、「まともに写ってたのが1枚もありません」との事でした。
しかしおかしな事実が発覚。

B曰わくその廃病院で撮った写真は、実質6枚なのですが、写真屋さんに言わせると10枚あるとの事。
得体のしれないこの増えた4枚は何だったのか、今でもわかりません。

以上で私の体験談は終わりです。他にも多々ありますので、また投稿させていただきます。
長い文章となりましたが、読んでいただきありがとうございました。

 
  • 匿名

    他にも多々ある?…そのうち祟られるで!!

     

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