【怖い話】執念/HN:ハンナ

執念/HN:ハンナ

蒸し暑い夜、私は、使っていないノートを探していました。

それはすぐに2、3冊出てきました。

ノートをまとめてバラっと机の上に置くと、結婚した時の、夫との交換ノートが一冊混じっていました。

「あ、こんなの出てきたよ」

私はファミコンをしている夫の前で、ウキウキしながらノートの表紙をめくりました。

内容は2人共、実家のねこのことだったり、仕事や、考えていることなど、ごく普通のことでした。

私は夫が書いた文章がおかしくて、声に出して茶化したりして、思い出に浸りました。

それから、「これは大事な物だから片付けておこう」と、ノートを閉じようとしました。

そして最後に、ノートの表紙の裏の記録を確認しました。

そこには、婚約式と、結婚式の日付、結婚式の写真が貼り付けてありました。

「婚約式挙げたの、1月24日だって、婚約式のことなんて、すっかり忘れてたね!」

私はそう言った瞬間、「はっ!」としました。

私は静かな声で夫に、「ねぇ……お義母さんが亡くなった日は、いつだったかしら?」と、聞きました。

「……1月24日だよ」

ノートの表紙裏には確かに私が書いた大きな文字で、「婚約式 1月24日」と、書いてありました。

夫の義母は、私達が結婚することに大反対でした。

彼女は元々心を病んでいて、散々電話や手紙で夫を困らせた挙げ句、私達が結婚して3年後に自殺して亡くなりました。

皮肉にも、その日は私達が婚約しためでたい日とは裏腹に、亡くなった義母の命日となりました。

 
  • 匿名

    怖いっつーより厭な話だな

     

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