【SS】神というもの/HN:いくゆみ

神というもの/HN:いくゆみ

「君はこの世界が誰かが考えた物語であると思った事はないかい?」

そう先生が言った。

「ありませんね」

この世界云々はさておいても私は自身で考え、思考を持っている。

それすらも物語の一部なのだと言われたら返す言葉もない。

私の事は私にしか分からないし説明など無理だ。

私という『個』は私にしか理解されないし理解出来ない。

それは極論だが。

私という存在の証明など私以外には無理に等しい。

私の考え、思考すらも作られた物語…

あり得ない事ではない。

そんなものがいるとすれば、それこそ『神』である。

だが『神』は凄くつまらない日々を送っている事であろう。

物語を作り自身で鑑賞するなど暇過ぎる。

だから、きっと『神』がいるとしたら死んだのだ。

後は好きにしな…

そんな感じで。

俺は飽きた…

と投げ捨てた。

かもしれない。

そんな分からない事を論ずる事は時間の無駄だ。

「誰かが考えた物語なのだとしたら…その誰かが死んだら開放されるのか、終わるのかが問題ですね」

先生は笑った。

「相変わらず君は捉え方が違う」

「そうですか?地球は捨てられた物語なのかも知れませんよ」

私は適当な事を言った。

 

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