【怪文書】二例目の症例/HN:非常口ウラン

二例目の症例/HN:非常口ウラン

…まただ。
もう何回、何十、何百回めだ。

俺は玄関先で泣き崩れた。

俺は、もうノイローゼ状態に陥っている。抜け出せない螺旋階段。無限地獄。
ストーカーのようにしつこいあいつ。
そして、治らない俺の悪い癖。偏食。

これはもう、医者にかかるしかないみたいだ。

俺は評判の良い心療内科へ足を運んだ。
受付をすませて、待合い椅子。特にすることもなくじっと床を見つめる。

「おぉ?お前か?久しぶりだなぁ、元気だったか?」
俺はふと視線を上げた。そこには学生時代の友人がいた。
「久しぶりだなぁ。しかし、こんな所で会うとはな」

旧友との思い出。青春。話したいことはたくさんあった。
俺は、旧友にどうしても聞きたいことがあった。

「なぁ、1つ、聞いて良いか?」
「あ、悪ぃ、今診察呼ばれちゃってよ。またな。あ、もしかしてお前住所変わった?」
「変わってねぇよ」

俺の返事を聞いたあいつは、安心したような笑みを浮かべて診察室へと入っていった。

…あぁ!
襲い来る罪悪感。俺はあいつに心配させてしまっていたんだ。きっとあいつも、俺の過ちのせいで心を病んだんだ。
止まらない自己嫌悪。
でもそれも、今日からは変われるかもしれない。こうして俺は病院に来た。きっと、なにか収穫があるはずだ。そして、あいつにもちゃんと伝えるんだ。

診察室に通された俺は少し緊張していた。
思わず用意されていた箱ティッシュに手を伸ばす。

「どうなされました?」
医者が優しく問いかける。
俺はせきをきったように話し始めていた。

「…手紙が届くんです。何回も。でも俺は…食べてしまうんです。一度じゃありません。もう、数え切れないほどの手紙を食べてしまいました。食べてしまってから思うんです。一体どんな内容だったのか、と。
だから俺は‘さっきの手紙の内容はなんだったのか’という手紙を書き、差出人に送るんです。数日後、またそいつから手紙が来るんです。今度こそ内容を確かめなくてはと思ってはいるのですが、どうしても食べてしまうんです。無限ループなんです。
相手に対して失礼なことをしているという自覚はあります。だからこそ苦しいのです」

またも俺は箱ティッシュに手を伸ばす。
俺の話を聞いた医者は言った。

「…黒山羊さん、まずはティッシュを食べるのをやめましょう。話はそれからです」

 
  • 匿名

    黒山羊の学生時代の友人な。擬人化した話だから良いのだろうがなんだかな。

     
  • 匿名

    し~かたがないからお手紙か~いた、さっきの手紙のご用事な~に?♪

     
  • 匿名

    奇妙 の方では 怪文書その他 というカテゴリみたいですよ

     
  • 匿名

    オチがついて怪文書でなくなっている件について

     

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