【怪文書】宇宙人/HN:いくゆみ

宇宙人/HN:いくゆみ

俺は永田という。

背が低い事がコンプレックスだ。

ここだけの話、背が伸びないのには理由がある。

左の手首に謎の出っ張りが俺にはあった。

触っても痛くないし押せば引っ込むのだが一ヶ月くらいすると出っ張りが元通りになる。

一度だけ病院に行ったが原因は不明とされた。

本当は分かっていたのだ。

小さな頃の記憶を俺はどこかで消そうとしていた。

頭が可笑しい奴だと思われるに違いない。

俺は小学生の頃に宇宙人に誘拐されたのだ。

左の手首に何かを埋め込まれた。

きっと我々を調べているのだろう。

あいつらにとって俺は実験体という事だ。

「ママァ、あの人…背小さいし目が大きくてウチュウジンみたい!」

ガキが俺に指を指している。

生意気なガキだ。

「こらっ!麻美、失礼な事言っちゃダメでしょ」

謝る両親に俺は大丈夫とだけ伝えた。

こんな事で怒っては人間としての価値が疑われてしまう。

俺は実験体なんだ。

宇宙人にも良い人間だと思われれば、いい事があるかもしれない。

俺は模範的な人間であるべきだ。

「博士、今のところ接触はありませんね」

「そうだな。宇宙人を捕まえて調べたが、もう少し実験体が欲しい。仲間を使えば誘き出せるかと思ったがな」

「ねぇ、お二人さん…いつまで親子ごっこすりゃあいいの?演技レッスンにはなるしお金貰えるからいいんだけどね。少し飽きてきた」

とある親子の会話。

何が真実かは分からないものである。

 

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