【都市伝説】壊れたメアリー/HN:いくゆみ

壊れたメアリー/HN:いくゆみ

昔の人々は落雷や地震を予知出来たという説がある。

人間は知性を得る事により野性を失った。

世の中は等価交換である。

何かを得れば、何かを失う。

「やあ、鈴木くんじゃないか」

図書室にいる鈴木真一くんに話をかけた。

僕のクラスの生徒ではないが社会の授業を真面目に受けている数少ない生徒の一人である。

「こんにちは、伊東先生」

鈴木くんは『第六感』という本を読んでいた。

「君は昔の人類は不思議な力を持っていたという説を信じるかい?」

僕は尋ねてみた。

「そうですね、不思議な力はあったんじゃないかと思います。先生は壊れたメアリーってローカルな都市伝説をご存じですか?」

鈴木くんはいろんな事に詳しい。

「生きるものの声を聞くメアリーの話だね」

僕は答えた。

「そうです!先生、詳しいですね。生まれつき生きるものの声を聞けてしまうメアリーは動物や植物の声を聞いてしまい…壊れてしまったという話です」

きっと人類は…他との意志疎通は必要ないとして切り離していったのだろう。

「やはり人々は昔、不思議な力はあったと思います。でも必要ないものとして衰えていったのではないかと…」

やはり彼は普通の生徒とは少し違う。

僕と同じ側なのかもしれない。

僕は未来を高度に推測する不思議とまではいかないが力のようなものがある。

彼もまた何かがあるのかもしれない。

「そうだね、僕もそう思うよ」

 
  • 匿名

    今回は深いねえ。考えさせられたよ。

     

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